プランターで家庭菜園

プランター菜園で初心者にも簡単に栽培出来る実用野菜の紹介と育て方

プランター家庭菜園では実用野菜がおすすめ

プランター菜園で栽培出来る野菜は数多くあり、とても可愛かったり、珍しいものもあります。楽しみ方も多種多様で趣味としても大変奥深いものがあると思います。
初めての人は何を作ったら良いのか迷うことが多いと思いますが、ここではその中でも栽培が簡単で家庭菜園ならではの新鮮なものが収穫出来、収量が見込めてキッチンに貢献できる実用野菜を紹介しています。

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プランター家庭菜園で野菜づくり

プランタで野菜づくりー栽培手順

野菜栽培について全くの初心者で何も解らない方向けの一般的な栽培手順の説明です。
プランターで野菜を栽培するには大きく分けてプランターに直接種を蒔く場合と苗を植え付ける方法があります。
苗を植え付ける場合は自分で苗を育てるか、又はホームセンターなどから苗を購入するかです。
以下がプランターで野菜を栽培するうえでの大まかな流れとなります。

1.プランターに野菜培養土を入れる
(1)鉢底石を敷く
水はけを良くするためにプランターの底に鉢底石を底が見えない程度敷き詰めます。
鉢底石はネットに入れて敷いておくと、用土を入れ替えたりする場合に用土と混じらず作業が楽です。ネット入りの鉢底石も売られています。
ポイント プランターは底面にすのこの付いたタイプが水はけが良くて野菜が良く育ちます。

(2)野菜培養土を入れる
鉢底石の上から野菜培養土をプランターの上縁より3センチ位の位置まで入れます。
ポイント 用土の入っていない3センチ程度のスペースをウオータースペースと言いますが、少ないと水やりがやり難くなり、逆に多いと雨で水が多く溜まって加湿になりやすくなります。

2.種をまく
野菜の種類に応じて筋蒔き又は点蒔きで種を蒔きます。
ポイント 種には好光性、嫌光性の性質を持つものがあるので覆土(土掛け)は特性に応じて厚みを考慮するする必要があります。
尚種はできるだけ等間隔で同じ深さで蒔けば発芽も揃い、間引きもしやすくなります。

3.間引きと追肥をしながら育てる
適正な時期に間引きをして間隔をあけてやらないと野菜の苗は日照を求めてヒョロヒョロと上に向かって徒長するので、成長に合わせて数回の間引きをします。
葉菜類ならば間引き菜も大事な収穫物となります。
追肥の化成肥料は根を肥料焼けから守る為に株から離してプランターの端に施します。
ポイント 野菜を栽培していると可愛さが先行するのかつい間引きが遅れがちになるので、早めを心がけていた方が良いかもしれません。

4.収穫
野菜の種類によって部分収穫(摘み取り、掻き取り)、根こそぎ収穫、熟し加減や太り具合を見ながら実を収穫するなど色々な収穫パターンがあります。
ポイント 日々の観察の中で最適なタイミングで収穫します。 

5.後始末
収穫が終わり次第できるだけ早めにプランターから野菜を撤収することで用土の無駄な疲弊を防ぎ、次の作物の早めの準備につながります。
ポイント 用土の再利用又は再生利用も同時に考えておくと良いでしょう。

以上がプランターに直接種まきする場合の一般的な栽培の流れとなります。
苗を植え付ける場合は1.の培養土を入れたら植え付けし、追肥をしながら育てます。
自分で育苗する時は植え付け予定日までに苗が育つように種蒔き日を決めます。
種まきから植え付け出来るまでの期間は時期と野菜の種類によりますが、1カ月~1カ月半位が多いです。
育苗する場合はポット、セルトレイ、育苗箱などに種蒔き用の用土を入れて、そこに種を蒔きます。

種を直接プランターに蒔く野菜

種を直まきする場合は以下のような理由によるものです。
・直根性の野菜で移植を嫌う野菜
・間引きしながら育てた方が良く育つ野菜
・間引き菜を収穫しながら育てる野菜

このような条件から直蒔きに適する野菜は直根性のダイコン、ニンジン、カブなどの根菜類と間引き菜を収穫しながら生育させる小松菜などの葉菜類の多くが当てはまります。

直まきに向くお勧め野菜

栽培時期は新潟市近郊(東北南部)の場合です。野菜名から育て方ページにリンクします。

野菜名 種まき時期 収穫期間 使用プランター 株間、植え方
小松菜 4/上~4/中 5/上~5/下 520中深角タイプ 2条、最終10株
8/下~9/中 9/下~10/下
ホウレンソウ 4/上~4/中 5/中~6/上 520中深角タイプ 2条、最終10株
8/下~9/中 10/上~11/上
チンゲンサイ 4/上~4/中 5/中~6/上 520中深角タイプ 2条、最終6株
8/下~9/中 10/上~11/上
シュンギク 4/上~4/中 5/中~6/上 520中深角タイプ 2条、最終8株
8/下~9/中 10/上~11/上
ミズナ 4/上~4/中 5/中~6/上 520中深角タイプ 2条、最終6株
8/下~9/中 10/上~11/上
サントウサイ 4/上~4/中 5/中~6/上 520中深角タイプ 2条、最終6株
8/下~9/中 10/上~11/上
葉ネギ 4/ 上 7/上~ 520中深角タイプ 2バー
小~大かぶ 4/ 上 5/中~5/下へ 520中深角タイプ 2条、最終8株
8/下~9/上 10/上~10/下
インゲン 5/上~5/中 6/下~7/中 520中深角タイプ 2株、2本/1株
三つ葉 5/上~5/中 6/下~、3/下~ 520中深角タイプ 2条、最終8株

※ダイコンも可能ですが、プランターの場合はミニ大根の方が良いでしょう

※葉ネギは以前に栽培した葉ネギの根株を植え付ける方法でも可能です

※ニラも株分け、定植を繰り返せば、プランター家庭菜園としては頼りになる野菜です。1年目は葉ネギと同時期に種を蒔いて育てますが、2年目の春に上の表の角プランターにしっかりと元肥を施してから2条6株で植え替えると良いでしょう。

家庭で育苗してからプランターに定植できる野菜

家庭で育苗した方が良い野菜は以下のような理由によるものです。

・趣味としてやってみたい又は自分で育苗すれば安上がりなどの理由
・種を保存しておけば、数年は使うことが出来る野菜-苗を買うより格段に経費が安くなります。
・自家採種や株分け、挿し芽などが簡単に出来る野菜
・特別な加温設備が無くても、簡単なビニールトンネル程度でも定植時期迄に育苗が可能な野菜
・苗を定植した方が直蒔きよりも育ちやすい野菜
・直蒔きも可能だが、苗を植えることでプランターでの栽培期間を短くしたい場合

下表にあげた野菜は全てこれに当てはまります。
家庭で育苗できる野菜はたくさんありますが、簡単で実用性も高いものをとりあげました。

家庭で育苗することが簡単なお勧め野

栽培時期は新潟市近郊(東北南部)の場合です。野菜名から育て方ページにリンクします。

野菜名 種まき時期 収穫時期 プランター 株間、植え方
リーフレタス 4/上~4/下 5/中~7/中 520中深角タイプ 8株、4×2条
8/中~9/上 9/中~11/中
サンチュ 4/上~4/下 5/中~7/中 520中深角タイプ 8株、4×2条
8/中~9/上 9/中~11/中
青シソ(大葉) 4/下 6上~ 9号丸型 1株
バジル 5/ 中 7/上~7/中 520中深角タイプ 6株、3×2条
モロヘイヤ 5/ 中 6/下~9/下 520中深角タイプ 4株、2×2条
オクラ 5/中~5/下 7/中~9/中 520中深角タイプ 2株

プランター菜園では一般的に必要な苗の数は少ないので、普通は苗を買う場合が多いと思います。
しかし自分でどうしても育苗したいという場合は挑戦してみる価値はあります。
野菜づくりの面白さも堪能でき、育てている野菜への愛着心も一層湧いてくるからです。
種が余ってしまう問題ですが、解決策としては、一年に複数回栽培する、いわゆる栽培頻度の高い野菜を栽培する、又は種を保存して数年使うことが出来る野菜を選ぶのが良いでしょう。
種まきの頻度、保存性、収穫量を含めた実用性など全てにおいて優れているリーフレタスとサンチュはおすすめです。
色々な種類の野菜を栽培したい時は、種が余らないように内容量の少ない100円ショップの種も試しても良いかもしれません。
尚青シソ、オクラは家庭でも簡単に種を採ることが出来ます。

種子の保存について

苗を買ってプランターに定植した方が良い野菜

苗を買った方が良い野菜は以下のような理由によるものです。

・特別な加温設備が無いと、家庭では一般的な定植時期迄に育苗が難しいナスやトマトなどの野菜
・必要な苗の数が少なく、種も余るので、種を買って育苗するのは無駄と考える場合
・連作障害防止のために接ぎ木苗が欲しい場合。家庭では接ぎ木苗の育苗はハードルが高いです。
・少量の苗でもホームセンターなどで気軽に買う事が出来る野菜

※暖かい地域では比較的簡単に育苗できますが、当地など少し寒い地域では苗を買って早く植えた方が、早くから収穫出来るので、苗代以上に断然得だと思います。

発芽温度の高い果菜類の多くがこれに当たります。又プランターでは栽培本数が少ないブロッコリー、白菜なども種がムダになるので苗を買うことが適当と言えます。

苗を買った方が間違いないお勧め野菜
栽培時期は新潟市近郊(東北南部)の場合です。野菜名から育て方ページにリンクします。

野菜名 定植時期 収穫時期 プランター 植え方
ミニ、中玉トマト 4/下 6/下~10/中 380mm丸型 1株
ナス 4/下 6/中~10/中 10号丸型 1株
ピーマン 4/下 6/中~10/中 10号丸型 1株
パプリカ 4/下 6/中~10/中 10号丸型 1株
小玉スイカ 4/下 7/下~8/中 10号丸型 1株
ブロッコリー 4/ 下 6/上~6/下 10号丸型 1株
枝豆 5/下 8/ 上 520中深角タイプ 4株、2本/1株
ハクサイ 9/ 中 11/中~ 520中深角タイプ 1株
イチゴ 10/ 上 5/下~6/上 600中深角タイプ 2株
300幅ハンギング 1株

※イチゴは2年目からは親株から簡単に子株を採って育苗することが出来ます。

※枝豆は種を余すより必要分だけ苗を買った方が良いと思います。自家採種する時は鞘を15個位、収穫せずに熟させれば種を採取出来ます。

※ブロッコリーや白菜は種が使い切れません。育苗は簡単ですが少量の場合は苗を買った方が良いでしょう。キャベツや結球レタスもプランターで栽培可能ですが買っても比較的廉価な野菜と言うことで取り上げていません。

※大玉トマトももちろん作れますが、プランターではミニか中玉トマトの方がたくさんの実を楽しめるのでおススメです。

種まき、育苗、定植について

種まきのやり方

プランターへの直蒔き

筋まき
作業手順

1.プランターに培養土を入れる
プランターの底が見えない程度に鉢底石を敷き、野菜培養土をプランターの淵から3センチ程度まで入れます。
用土を入れたらプランターの底から水が染み出るまで水やりをします。水やりは数回に分けて行い用土に十分に行き渡るように行います。
尚新しい培養土の場合は元肥は不要です。

2.まき溝を付ける
厚さ15~20ミリの板又は棒などを使い、プランターの長手方向と平行に深さ0.5~1㎝の溝(筋)を付けます。
溝の深さは野菜の種類により違います(好光性種子、嫌光性種子)。

3.種をまいて覆土する
種を間隔1~2センチで蒔き、土を掛けます(覆土)。種まきの間隔と覆土の厚さは野菜の種類によって加減します(好光性種子は種が見え隠れ程度~5ミリ、嫌光性種子は1センチ程度)。
覆土は蒔き溝の両側の土を親指と人差し指で寄せて掛けても、新たな土を掛けてもどちらでも構いません。
種をまいた後は表面を板などで軽く平に押さえておくと保湿効果があり、又水やりで種が流れたりすることがありません。

4.水をやる
用土と種が流れない様に静かに水やりします。用土はあらかじめ水分を含ませてあるので、表土が落ち着く程度で十分です。

この方法は間引き菜を収穫しながら育てて行く葉菜類に多く用いられます。プランターでの種蒔きはこの方法が一番多いです。

点まき

作業手順は筋まきと全く同じですが、溝ではなく種をまく為の窪みを付けます。
窪みの数と間隔はプランターの大きさと作る野菜の種類で決めます。
窪みの作り方は直径5センチ位の瓶の底などを押し付けて作れば簡単です。
最初から株間を決めて種をまく野菜でこの方法を用います。
ダイコンなどでよく使われる蒔き方ですが、ここでお勧めしている野菜ではインゲンでこの方法で行います。

ばらまき

作業手順は筋まきと点まきと同様ですが、まき溝も窪みも作らずに表土に文字通りばらまきします。
覆土はフルイを使って均一に行います。
種もムダになり又間引きも面倒なのでプランター菜園ではあまりお勧めしません。

育苗ポットへの種まき

作業手順

1.ポットに種まき培土を入れる
ポットの底穴にネットを敷いて種まき培土を7~8分目入れます。
用土は必要量を見計らってから、他の容器の中で軽く水を掛けて掻き混ぜるようにして吸湿させておくと、種まき後の水やりの際に水が吸い込み易くなります。
吸湿の程度は握っても形にならずにパサパサ崩れる感じで十分です。
ポットの種類によっては底穴ネットが不要の場合もあります。

2.種をまく
表土を平らにしたら種をまいて覆土して表面を軽く押さえます。
種のまき方は2-3㎝間隔をあけて3-5粒の種をまく場合と10粒前後をばらまきするなど、覆土の厚さ同様野菜の種類によります。

3.覆土する
種に土をかける事で、野菜により種子の性質が違うので、覆土の厚みは加減します。

4.水やり
用土や種が流れたりしない様に、優しく水やりをします。底から水が僅かにしみ出るのを確認します。
十分に水が浸みたポットを持って見て重さを実感しておくと、その後の乾き具合を推し量るうえで役立ちます。
尚並べたポットにジョーロで均一に水やりするのは結構コツが必要です。慣れないうちはポットを手に持ちながら1ポットづつ水やりすると適量を正確に給水させることが出来ます。

種子の性質

種子の光に関する性質として好光性種子と嫌光政種子があります。もちろんどちらにも属さない中間的な性質の種子もありますが、種まきの際はとても重要な事なので注意を要します。

好光性種子

発芽に光を要する性質を持つ種子です。
種まきの際の要点はまき溝や窪みを作る時は、浅めの5ミリ程度にする事と覆土の厚みも5ミリ以下又は種子が見え隠れする程度とごく薄目にすることです。
好光性種子の野菜
リーフレタス、サンチュ、玉レタス、セロリ、バジル、シソ、パセリ、ニンジン、シュンギク、モロヘイヤなど

嫌光性種子

光があると発芽しにくい性質を持つ種子です。種まきの際の要点は、まき溝や窪みぞの深さは1㎝、種まき後の覆土は1センチ程度は掛けた方が良いと言う事です。
嫌光性種子の野菜
ネギ、玉ネギ、ニラ、トマト、ナス、ピーマン、キューリなど

間引きついて

間引きは野菜を栽培するうえで必ず必要なもので、収穫までは数回の間引きを行いますが、種類によっては美味しい間引き菜を収穫出来ます。
理由や目的は以下のような事です。

1.余計目に種をまく必要があるから
種は100%発芽する訳ではなく、さらに発芽しても順調に生育するだけの養分を持ち合わせていない種子もあります。
又野菜は互いに寄り添ったり、競い合ったりしながら育つ性質もあります。そのような理由で始めから最終の間隔を開けて必要分の種しかまかないと言う事は難しい面があります。

2.成長に合わせてさらなる成長スペースを与える必要があるから
野菜の成長に合わせて間引きを行うことで、一株一株が養分を十分に吸収して茎葉や根を伸ばすことが出来るスペースが広がります。
間引きはさらなる成長を期待するには不可欠な作業です。

3.日照と風通しをよくするため
間引きをする事で日照と風通しが良くなり、生育に好影響を与えるとともに病害虫の発生も軽減されます。

ポットでの育苗は野菜の種類により1ポット1~2本に間引きして定植迄育てます。又プランターに直まきした小松菜などは育ちあがるまでの間に数回の間引きを行いますが、間引き菜も利用することになります

育苗のやり方

プランターに植え付ける(定植)までの育苗のやり方のポイントは以下の通りです。

1.ポットに種をまく
ポイント 野菜により又はどの程度までの大きさまで苗を育てるのかによって用土の量も変わってくるので、それに合わせてポットの種類を選びます。種まきの方法は前述の通りです。

2.間引きをする
ポイント 発芽したら成長に合わせ遅れないように2~3回ほど間引きする。野菜の種類により1ポットあたり1~2本を残して定植迄育てます。

3.育苗中は雨に当てない
ポイント 育苗中(特に中期迄)は雨に当たると未だか細い苗が痛んだり、用土が加湿になったりして順調な生育を妨げるので、雨が当たらず、日当たりと風通しの良い場所で育てます。わが家ではDIYで作った木製の苗代にトンネル支柱とビニールで雨除けを施し、年間を通して育苗場所としています。

4.ポットはポットトレイに入れて管理する
ポイントポットは地面やコンクリートの上に直置きすると底穴がふさがれて水はけが悪くなります。又汚れたり、コンクリートの熱が伝わり温度が上がり過ぎる事があるので、必ずトレイに入れて管理します。その方が当然持ち運びも楽になります。

5.保温と保湿
ポイント 発芽まで新聞紙を掛けておくと保温と保湿に有効です。好光性種子の場合は新聞紙ではなく不織布の方が良いでしょう。
又早春に種を蒔く時は気温が低い為、簡単なビニールトンネルを作ってその中にトレイを入れて育苗管理すれば発芽や生育がより早くて確実となります。

参考ページ種蒔きと育苗-家庭菜園に適した方法

定植のやり方

事前にプランターに鉢底石を敷き野菜培養土を入れるやり方は種蒔きの時と同じです。
定植のやり方は特に難しい事はありませんが、以下の点について注意が必要です。

1.植え付ける向き
イチゴや大玉トマトなどは花実が付く方向が決まっているので、収穫し易い外側や陽の差す方向に花芽を向けて植え付けます。
又ナスやピーマンも枝の伸びる方向を予測して、バランスの良い向きに植え付けます。

2.株間を守る
プランターに複数の株を栽培する時は、株と株の間隔(株間)を適切に植え付ける必要があります。
狭過ぎると枝葉や根を張るスペースが足りない為、成長不良となり又日照と風通しも悪くなり、病害虫発生の原因になります。
株間は栽培する野菜と育て方で違ってきます。

3.植え付け深さを適切にする
盛り上がる程度に浅めに植えるとか、斜めに植えて発根を促すとか、いろいろと上級の手法もあるようですが、基本的にはポットの表土がプランターの表土と同じ高さで支障ありません。

・イチゴ
平らに植えて構いませんが、絶対に深植えは禁物です。
根本の膨らんだ部分をクラウンと言い、ここから花芽が出て来る訳ですが、ここに土を掛けてはいけません。
イチゴの場合は平ら~浅植えとします。

・ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜苗
苗が弱弱しいとつい深植えして安定させようとの気になりがちですが、茎の青い部分まで土に埋めると腐れる事があります。
追肥しながら少しづつ土増しすればすぐに安定します。
不安定なうちは仮支柱を立てて留めておきます。

4.支柱に留める
強風や実の重さによる枝折れ、枝裂けを防ぎ、又枝や蔓を配置良く誘引する為に定植の前に支柱やネットを設置しておきます。
トマト、ナス、パプリカ、ピーマンなどは支柱が必需品です。

5.一株栽培のおすすめ
ナス、ピーマン、トマトなどのナス科の果菜類や小玉スイカ、ブロッコリー、青シソについては丸型プランターでの一株栽培がおすすめです。理由は以下の通りです。

用土、養分を一株で占有するので大きく育ち易くなります。
大きな一株の方が小さな2株より元気な大株となって収量が多く、又苗も節約できます。
2株欲しい時はプランターを2個にすることで、大きく育ったら離して置くことも出来ます。

只、丸型プランターは風で転倒しやすい面もあるので注意も必要です。複数のプランターを繋ぎ留めて転倒を防ぐ方法もあります。

収穫の仕方

収穫のやり方については大きく分けて以下のようなやり方があります。
せっかく良く出来たのに収穫の仕方一つで成果が変わってくるので、十分注意しながら、作った野菜は最大限活用していきましょう。

1.間引き収穫をしながら成長を促し、適期になったら根こそぎ収穫する。
小松菜、ホウレンソウなどの葉菜類やニンジン、カブ、ダイコンなどの根菜類がこれに当たります。

2.つみ採り、掻き採り、ピンチをして収穫することで、新しく芽吹いた茎葉の収穫を繰り返す。

リーフレタス、サンチュ、シュンギク、モロヘイヤ、青シソなど。葉ネギでも可能です。

3.熟した実又は適切な大きさの実から順次収穫する。

トマト、ナス、キューリ、オクラなどがこれに当たります。採り遅れは実が食べれなくなるだけでなく、株の衰弱を招くので基本的には毎日の見回りが必要です。

4.収穫適期になったものから収穫して終了。

キャベツ、白菜、結球レタスなどがこれに当たります。

肥料と水やりについて

元肥と追肥について

元肥

種を蒔いたり苗を植え付ける前に施す肥料の事です。多くの野菜培養土は元肥混和済み、酸度(PH値)調整済みですので、新しい培養土を使う場合は基本的に元肥を施す必要はありません。
しかし野菜の種類によっては、多肥を好んだり、実をつける為のリン酸成分を要求するものもあるので、適量を追加で施す時もあります。
一度使った培養土は前作の野菜が肥料を吸収しているので、改めて苦土石灰と元肥を施して用土の再生を図る必要があります。

追肥

野菜は一般的に元肥だけでは生育途中で肥料切れとなり育ちきれません。その為成長過程に於いて2~3回、不足する肥料を補ってやる必要があり、これを追肥と言います。
追肥に使う肥料は効き目が早いものでなければならないので、基本的には速攻性の化成肥料が適しています。プランターの場合は希釈して与える液肥も手軽に使えて便利です。

野菜の肥料

動植物由来の有機質肥料、と無機質の化成肥料とあり、効き方の違いとしては早く効く速攻性肥料、じっくりと長く効く遅効性肥料があり、遅効性は元肥に向き即効性は追肥に向いています。
基本的に有機質肥料は遅効性、化成肥料は速攻性ですが、成分や加工により元肥としても使える化成肥料も多く存在します。

プランター菜園に適する肥料
・苦土石灰
アルカリ性でこれを土に混ぜることで酸性の土を野菜の好む弱酸性の土に改善するものです。カルシュームとマグネシュームの補給も兼ねます。培養土の再利用や再生利用の際に使います。

・化成肥料
肥料の3要素である窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)をそれぞれ8%含んだものがプランター菜園では多く推奨されています。わが家では畑用の肥料と兼用で、もう少し高濃度のものを使っています。
元肥、追肥両方で使えるものが良いでしょう。

・牛糞堆肥
用土を再利用する時に使うと地力もあがり、水はけも良くなります。

・マグアンプK小粒
用土に混ぜ込んで使う、リン酸を多量に含んだ肥料です。
小粒、中粒、大粒とありますが、プランターでの野菜づくりに使う場合は、栽培期間から見て小粒で良いでしょう。
イチゴ、トマトなど花実の付くものに使います。

・液体肥料
水で薄めて使う肥料で3要素の含有量の違いで草花に適するものと葉もの野菜に適するものがあります。
花実の付く野菜は適宜草花用を使っても良いでしょう。
追肥専用で1週間~10日に一回、既定の倍率で希釈して水やりのように与えます。

・油粕
自分で培養土を再生したり、土づくりするときに使います。遅効性で地力が上がります。

・腐葉土
自分で培養土を再生したり、土づくりするときに使います。水はけの良い土になります。

・再生用土
使った用土に一定量を混ぜると再び使えるようになると言う資材で、ホームセンターなどで売られています。

肥料についてはこちらのページでももう少し詳しく取り上げています。

水やりについて

野菜が順調に発芽したり生育する為には、第一に適切な温度、第二に適切な水分、第三に水はけと通気性、第四に適切な光量、そして茎葉や根を伸ばせるスペース、培養土の適切な酸度と養分などが大事な要素となります。
その中でも水分管理だけは毎日行う必要があり一番重要と言えます、他がすべて完璧でもたった一日で失敗に結びつく可能性もあるからです。

・水やりの時間
基本的には朝に行います。真夏の日中は土の温度が高くなり、与えた水がお湯になってしまい野菜にダメージを与えます。
又時期によっては夕方水やりすると冷えて病原菌の活動が活発になる恐れもあります。
只そうは言っても真夏などでは一日一回の水やりでは夕方にはしんなりという場合が多くなります。その場合はプランターの置き場にもよりますが、水やりで冷えた土が再び熱くならない時間迄待って水やりします。

・水やりのタイミングと量
プランターの表土が乾いたらタップリと底から水がしみ出るまで与えます。
表土が乾いてもいないのに与えると加湿になって根腐れを起こします。
真夏になると朝タップリ与えても夕方になると再び乾いてしまう場合は夕方にも適量与えます。
乾き具合はプランターの土量、野菜ごとの水の吸い上げ量、置場などによって大きく違います。一つ一つのプランターを確認することが大事です。

・水やりしない日も毎日見る
野菜づくりにハマってしまうと、楽しみで毎日見る習慣になってしまいますが、それまではつい何日も見なかったと言う事が良くあります。
そういう場合は気づいたら萎れて復活不可能なケースも多いです。
水分だけでなく病害虫が付いていた、実が大きくなり過ぎて食べられなくなった、なんてことも起こります。プランター家庭菜園では毎日観察するのは栽培技術以上に大事だと思います。

年間栽培プラン<例>

栽培の計画を立てておくことで、次に何をしようかと言う作業の流れが目に見えるようになり、プランターの準備や種苗の購入など忘れることなくスムースに行えます。
ここでは実際にどんな野菜がどれくらいの数のプランターで栽培出来るのか、栽培プランの実例を紹介します。
プランターの数や好みの野菜で変わってくると思いますが参考の一つにして下さい。
尚連作の関係や栽培期間の関係もあるので、プランターは多少予備を準備しておいた方が良いでしょう。
以下は我が家のプランター栽培の一年間の予定です。

※表中の□は角型プランター、○は丸型プランターです。
※イチゴはプランターでもハンギングでも構わないですが数があった方が良いでしょう。
※青シソは最初の年は苗を購入して翌年からは種蒔きします
※ブロッコリーは少量の場合苗を買った方が良いでしょう。
※リーフレタスは越冬させるものを入れて年5回、サンチュは年4回予定しています。

プランター家庭菜園の道具と資材の準備

野菜用プランターのサイズと形

メーカーによってサイズは若干違いますが、似たようなものです。
表はわが家で使っているプランターのサイズです。適応性,堅牢性、水はけの良い事で使っています。空いたプランターを重ねて置けるように種類を少なくしています。
材質はプラスチックが軽くて腐らず実用的で、スノコのあるタイプは水はけに優れています。

幅(直径)㎝ 奥行㎝ 深さ㎝ 容量ℓ 用途
600 320 210 16 角型 イチゴ専用に使っています
520 342 267 19 角型 丸型以外は全てこれを使っています
380 350 17 丸型 トマトを大型に育てる為使っています
328 310 12 丸型10号 ナス、パプリカ、ピーマン、ブロッコリー
300 270 8 丸型9号 青シソ

※寸法はプランターの淵も含む外形です。
※容量は鉢底石を敷いてブラターの淵から3㎝程度迄用土を入れた場合のおおよその量です。

プランター菜園で必要なもの

肥料とプランター以外で主に必要なものは以下の通りです。
細かく上げればヒモ類、洗濯バサミ、ビニールシート、園芸手袋などきりがありませんが、その辺は日用品として必要なタイミングで準備すればよいと思います。

・野菜用培養土
酸度調整済みで元肥も混和されているものが多いので、プランターに入れてすぐに種蒔きや苗の植え付けが出来ます。
草花用でなくて野菜用がそれなりのブレンドがなされているので安心です。
用土が粒状に焼成された高級品は土が細かに崩れにくく、再生もし易いです。そこまではと言う場合でも、極端に安いものはそれなりの品質しかないので、避けた方が良いと思います。

・種蒔き培土
種蒔き専用の用土です。小さな種蒔き容器(プラグなど)に使う乾きにくい細目のものとポット用のやや粗目のものがありますので用途に応じて選びます。

・鉢底石
3㎝程度の軽石が多いです。プランターのスノコが見えなくなる程度に敷き詰めて使います。
鉢底石を使う事で水はけが非常に良くなります。
キッチン用とか根菜などを入れるネットに鉢底石を入れて敷いておくと、用土と混ざらす、土を入れ替える時に楽になります。ネット入りも売られています。

・40連結ポットなどのポット類
種をまき、苗を育てるための容器です。40連結ポットは8列×5列で繋がったポットで、簡単に1個づつに分けられるので必要なだけ使うのに便利で、又多くの種類の野菜で使えるので家庭菜園に向いています。専用のトレーに収めて使います。その他では9㎝と10.5cmのポットがあれば十分です。

・移植ごて
苗を植えたりする他、土いじりの様々な場面で使います。堅牢で錆びない材質で目盛の付いたものが便利です。

・ジョーロ
5~7リッターの容量で、蓮口は散水角度が小さ目で優しい水流のものが、水やりの際に野菜が傷みません。ノズルは長めの方が水の届く範囲が広がるので使い易いでしょう。

・ハサミ
ヒモなどのカットや間引き、収穫などハサミを使う場面は多いです。植木鋏を硬い茎や枝を切る時の為に別に用意して、軟らかいものを切る鋏と使い分けた方が良いでしょう。

・ピンセット
野菜によっては発芽したての芽はとても細かくて指で間引きするのが難しいのでピンセットを使います。

・園芸支柱
トマトなど折れないように添え木として使ったりする他、蔓を誘引する為のネットを張る、防虫ネットを掛けるなど多様な用途があります。
真っ直ぐなもの、曲がったもの、曲げて使うものがあり、太さも長さも多くのサイズが用意されています。

・防虫ネット
害虫の侵入を防ぐネットで、通気性は良いので蒸れたり温度が上がり過ぎる事はありません。プランターでは弧状に支柱を立て、ネットで覆います。色々なサイズ、形態で販売されています。

・保温ビニール
早春での種蒔き、冬の防寒などを行う場合は必要です。材質,厚さ、サイズは色々ありますが、多く必要としない場合は、大型の透明ゴミ袋を利用するのも一つの方法です。

・鉢底網
ポットの底穴に敷いて用土が漏れないようにする網です。シートのタイプのものをハサミで適当な大きさに切って使った方が、色々なサイズが作れるので実用的です。尚40連結ポットなど底穴の小さいポットは網がなくても大丈夫です。

・フルイ
使用済みの用土から、根、ゴミ、微塵を振り分けて取り除き、再び使えるようにする為などに使います。小さなものは能率が悪いので大き目なフルイを求めた方が良いでしょう。

その他

用土の再利用

一度使った用土は①肥料成分が無くなっている、②土が微塵化して水はけと通気性が悪化している、③用土が酸性に傾いている、④前作の野菜の根が混じっている。 ⑤害虫の卵や蛹さらには病原菌が存在している可能性など新品に比べ野菜が育つ条件が著しく悪化しています。
とはいえ一回ごとに捨てていたのでは経費的にも大変ですし、捨てる場所にも困ります。 プランター菜園を長く楽しむ楽しむ為には用土の再利用は絶対必要です。

1.そのまま再利用する
プランターの用土を入れ替えずに、酸度と肥料を調整してそのまま次の野菜に使用するやり方です。 水が早くしみ込んで排水することが出来ている用土なら十分可能ですが、以下の点に注意します。

次に栽培する野菜について連作障害の心配の有無を確認する必要があります。
前作の根は出来るだけキレイに取り除きます。
抜き取った根鉢から土を落とす際にプランター上で叩くと、根がちぎれたり土が細かくなるので、プランターの外で良く乾かしてから土を落とします。
土は根や微塵をフルイで取り除いてからプランターに戻します。 不足分は新しい用土を追加します。
種蒔き又は苗の植え付けの2週間前に苦土石灰1掴みを用土に混和しておきます。(520角の場合)
種蒔き又は苗の植え付けの1週間前に牛糞堆肥3掴みと化成肥料1掴みを混和しておきます。

2.再生して利用する
水やりをしても水のしみ込みが遅くなつたら、その用土は目詰まりしており、次の野菜を栽培しても上手く行きません。 この場合は用土をプランターから出して再生します。 再生は以下のような手順で行います。

用土を黒いビニール袋に入れて炎天下に置き、熱消毒することで害虫の卵や病原菌を死滅させます。
ビニールシート(ブルーシートなど)に用土を広げてフルイがけ出来る程度まで乾燥させます。
ゴミ、根、微塵をフルイを使って取り除きプランターに戻します。 プランターと鉢底石はキレイにしてセットしておきます。
不足分は新しい培養土を追加して良く混ぜ合わせておきます。 以後はそのまま利用する場合と同様に苦土石灰、化成肥料、堆肥を混和して用土の調整を行います。 混和する量は新しい培養土の比率で按分すれば良いでしょう。

3.連作障害
同じ野菜や同じ科の野菜を同じ場所に続けて栽培すると障害が起こり順調に成長しなくなる事を言います。
肥料成分の一部が偏って不足したり、その科特有の害虫の卵や病原菌が増殖しているので、障害が起こると言われています。
プランター菜園の場合、新しい培養土を使う場合は問題ありませんが、再利用する時は注意が必要です。野菜によって4年も間を空ける必要があるもの、1~2年で良いもの、連作しても良いものとあります。
連作障害についてはこちらをご覧ください。

スペースの有効活用

スペースの有効活用と言っても大げさな事ではなく、プランター置き場をどこにするか、何か上手い場所の使い方や栽培の仕方がないかなど色々考える過程で思いつく事が多いです。
以下はわが家で実行しているスペースの有効活用策です。

1.プランター置き場
ベランダ、テラス、玄関前、カーポート周り、道路やお隣さんとの境界などが一般的ですが、考えるとまだ思い浮かぶ場所があるかもしれません。

2.立体活用
2段のひな壇にしたら可成りの数のプランターが並べられます。棚下も用土調整中や休ませているプランターの置き場などに利用できます。単管細工で簡単に作ることが出来ます。

3.空中活用
小玉スイカやゴーヤなどの蔓ものは支柱を立て張ったネットに誘引します。棚に誘引すれば、下は通路や休憩スペースにもなります。

4.垂直面の活用
垂直面を利用してハンギングプランターをセットすることも出来ます。イチゴ栽培に適しています。目隠しにもなり、道路とかお隣さんの境界側なとが良いかもしれません。これも単管細工で作れます。

5.育苗する
苗を育て、定植できる野菜はたとえ直まき出来る野菜でも育苗することで、約1か月の間プランターを使わなくて済みますので、その分栽培の計画が楽になり、結果的に省スペースになります。

6.プランターの形とサイズは統一する
プランターは出来るだけ形、サイズを数種類に統一して、重ねて保管出来るように選んだ方が省スペースになります。
特大のサイズは避けて2個使う、深型のプランターはやめて普通型にプラスチック段ボールで淵をかさ上げして深型として使うなどの工夫をすればプランターの種類は減らす事が出来ます。

以上がプランター家庭菜園の概略紹介となりますが、内容としてはとても簡単で単純なものですが、家庭菜園が初めての人の参考になれたら幸いです。
肥料や水のやり加減、気温と発芽や生育の関係、病害虫に関する事などは経験を重ねていくうちに自然と実感として分かってきますので心配いらないと思います。

栽培ごよみ-我が家の菜園の年間の種まきと定植、収穫時期の野菜づくりカレンダーです。
野菜名からそれぞれの栽培ページにリンク。わが家の家庭菜園での育て方などを紹介しています。
尚野菜の育つ条件としては気温が一番大事なので種袋などの説明をよく見て適切な時期に栽培することが成功の第一歩かと思います。