家庭菜園に於いて少量の野菜を栽培するのに適した栽培時期と種蒔きと育苗の仕方
家庭菜園での種蒔きと育苗については種を蒔く時期と少量がゆえに育苗の是非、可否で悩む事が多いと思います。
このページでは時期により栽培出来る野菜と種まきのやり方や育苗のやり方、さらに野菜の種類によって育苗すべきか、苗を購入すべきかなど、わが家の家庭菜園AomusiGardenでの野菜づくりを例に紹介したいと思います。
栽培時期から見た野菜
新潟市近郊ですので、中間地域のやや北部での栽培時期です。
当菜園での年間の野菜ごとの詳しい栽培時期は[栽培ごよみ]を参照して下さい。
栽培ごよみの中の野菜名からも各野菜の育て方にリンクします。種まきから収穫までの育て方を実例で紹介しています。
尚、種まきや苗を植え付ける前には基本的に土づくりなとで2週間程度の準備期間が必要です。
3月~5月に種まき又は定植する野菜
・シソ
3/上~3/中にビニールトンネルで保温した畝に種を蒔いていますが、特に 赤シソはこの時期にまかないと梅干しに使う場合は間に合いません。
5月になって気温が上がったらトンネルは取り払い、 収穫は6/20頃を目安にしています。
青シソも一緒に蒔いて本葉が5枚位になったら他の場所かプランターなどに移植しておけば早くから収穫出来て秋まで楽しめます。
赤シソも青シソも急がなければ5月になれば保温なしで発芽します。
プランターでも栽培可能です。
・チンゲンサイ
3/中と4/中に2階種まきしていますが、3月の種まきは未だ寒い為トンネル保温下で行い、4月になり気温が上がってきたら徐々に外気にならしてトンネルを外します。
4/中の種まきは保温の必要はないですが、成長期にアオムシやコナガの被害で葉が穴だらけになるので、防虫ネットでしっかり防除します。
プランターでも栽培可能です。
・ホウレンソウ
チンゲンサイと全く同じ方法で春2回作っています。
プランターでも栽培可能です。
・コマツナ
チンゲンサイ、ホウレンソウと全く同じ方法で春2回作っています。
トンネルを用いた①回目では1本の畝を3種類に3等分して1つのトンネルの中で作っています。 葉菜類は一般的に種蒔き後40日程度で収穫可能となりますが、その中でもコマツナは一番成長が早いです。
プランターでも栽培可能です。
・カブ
3/中にトンネルを使って種まきします。 4月になって気温が上がってきたら徐々に外気に慣らしてからトンネルを外しています。
カブは暑くなると日中グッタリして満足に育ちませんので、早めに育て上げています。 出来上がりは5/中位ですが、それ以前も間引き収穫が楽しめます。
プランターでも栽培可能です。
・ニンジン
カブと同じく暑くなる前に育て上げる為に、カブ同様のトンネルの使い方をして3/中には種をまいています。
もっと早くても良いのですが、雪や気温の低さ、日照の少なさからこの辺の地域では難しそうです。 出来上がりは6/中~6/下です。
・キャベツ
3/上トンネル内で40連結ポットで育苗し、4/中過ぎに定植しています。 少し遅いのですが何とか暑くなる前の6/中頃に収穫する.事が出来ます。
種まきから定植迄45日位ですが育苗後半は温度も上がって来るのでトンネルから出して外気に慣らします。
キャベツは高温になるとうまく育たな いので春早めに栽培する事にしています。
・レタス
キャベツと全く同じ方法でやっています。レタスは高温長日にあたるとトウ立ちの恐れがあるので早めに育て上げるためです。
・ブロッコリー
キャベツやレタスと同時にトンネル内で40連結ポットで育苗しています。4/中すぎに定植し、収穫は6/中から7/上となります。
プランターでも栽培可能です。
・サンチュ
春は3/上と4/中過ぎの2回40連結ポットに種をまいて育苗してからプランターに定植しています。
①回目はキャベツ、レタスと同じようにトンネルを使っています。
種まきから定植まで①回目は45日位、②回目は30日位です。
収穫は定植1週間後から約2ヶ月楽しめます。 (葉を掻き取りながら収穫する場合)
・リーフレタス
サンチュと同じ方法でいつもセットで一緒に育てています。
サンチュとリーフレタスを4つのプランターで時期をずらしながら連続栽培していると家庭用としては十分すぎる収穫量です。
・ジャガイモ
3/20日過ぎて畑土の凍結の心配がなくなったら種イモを植え付けます。 種イモ用として売られているものを、大は2つ割りに小はそのまま植え付けています。 収穫は6/25頃を目安にしています。
・冬ネギ苗
4/上に種蒔きしていますが、 保温と保湿を兼ねて不織布のベタ掛けをして発芽を促進させています。
6/中位になるとネギの苗が出回り始めますが、この育て方ではこの時期には出来上がらず、定植は7/10頃になります。
冬ネギの一番欲しい時期は晩秋から冬の間であり、おいしさも寒さに当たり一段とアップするので、家庭用の冬ネギの植え付けは本当は7/10頃が適期と思っています。
・葉ネギ
冬ネギと同時期に種をまいておけば、夏の麺類などの薬味に重宝します。 種をまいた場所でそのまま育て、必要な都度必要分だけ収穫します。
プランターでも栽培可能です。
・サントウサイ
4/上に種を蒔いています。 無保温で出来ることと、暑くなる前に出来上がるので本当は一番ベストな時期だと思います。
収穫は種まき後1ヶ月位から2週間ほど出来ますが、それ以前も間引き菜が楽しめます。 害虫が発生する時期ですので防虫ネットは必需品です。
プランターでも栽培可能です。
※春の葉菜類の栽培では、コマツナ、チンゲンサイ、ホウレンソウにおいても、4/上に種まきをする形が保温の必要も無く、又暑くなって野菜の生育適温を越える前にある程度成長してしまうので最適な時期です。
遅くなると暑さで日中しおれたりして栽培が難しくなります。春に2回も栽培しなくても1回で十分という場合は4/上桜が咲くころの種まきをお勧めします。只暖かくなるにつれて害虫も発生してくるので、防虫ネットが必要になってきます。
トンネルを使った早期栽培は難しそうに見えますが、生育後半は最適温度となり、虫もいない為、案外苦労無く品質の良い野菜が採れます。
・トウモロコシ
4/上と5/上に2回種を40連結ポットにまいて育苗してから定植し、収穫は①回目は7/上~7/中②回目は7/下が目安です。種まきから定植まで25日前後です。
トウモロコシは高温でないと発芽しないので、2回ともトンネルで育苗していますが②回目は気温も高くなっているので、昼間はトンネルの裾を上げておくことが多いです。
・キューリ
市販の接木苗を購入して4/下に植え付け、収穫は6/上から始め、自家用なら8/中迄は可能です。
うどん粉病に強い品種を選ぶと栽培が楽です。
・トマト
市販の接木苗が安心です。桃太郎他中玉やミニトマトを組み合わせて楽しんでいます。
4/下に植え付けて収穫は桃太郎の場合7/上~8/中位ですが、ミニのアイコなどはもう少し早く採れ始めて9/上まで元気です。
プランターなら直径33センチ以上の深めの丸型プランターで良く育ちます。
・ナス
市販の接木苗を4/下に植え付けています。黒十全、水ナス、丸ナス、中長ナスを数本づつ組み合わせています。収穫は6/中~9/中位です。十全ナス、丸ナスは涼しくなると早めにダメになりますが、水ナスと中長ナスは長持ちするようです。
プランターでも栽培可能です。
・ピーマン
接木ではないが市販苗を買って4/下に植え付けています。植え付け当初は天穴を開けたビニール袋で囲っておくと初期成育が良好です。
収穫は6/20位からですが、涼しくなっても成長した株は案外丈夫で10/中まで元気です。
プランターでも栽培可能です。
・パプリカ
ピーマンと同時期に全く同じ方法で作っています。只パプリカは色づいて熟すまで収穫を待つので、ピーマンより収穫は遅くなり、初収穫は8月になってからです。
尚パプリカの実は熟さない緑の実でも食べられるので摘果した実や晩秋になって熟しきれずに終わった実でも捨てずに利用できます。
プランターでも栽培可能です。
・小玉スイカ
4/下に市販の紅小玉スイカの接木苗を植え付けています。摘芯してその後蔓が伸びる頃までピーマン同様ビニールで保温しておくと初期成育が良好です。
収穫は7/中から8/中位が目安です。わが家ではスペースが少ないので吊り玉空中栽培とプランターでのあんどん仕立てで栽培しています。
・サツマイモ
5/中市販の苗を買って植え付けます。わが家では植え付ける場所が空かない為、一旦仮植しておいて6月になってから定植することが多いです。収穫は10/中~末頃を目安にしています。
・生姜
5/中~5/下に植え付けています。しばらく家の中に置いて芽が膨らみかけた種生姜を植えているのですが、芽が出てくるのに相当な日数を要します。収穫は10/下から11/上です。
・食用菊
春になると昨年栽培した株の根元から一斉に新芽が立ち上がって来るので、これを株分けして他の場所に5/中頃に定植します。収穫は10/末~11/上です。
新芽を挿し芽して発根させて苗を作ってから定植する方法もあります。挿し芽苗の方が病気が出にくくて元気に育つようです。
昨年の株を植え替えもせずにそのまま育てた場合は樹勢が徐々に衰弱して良い花が咲かなくなります。
・ゴーヤ
5/上に10.cmポットに種を蒔き、室内で発芽させた後にトンネル保温下で育苗し、定植は5/下になります。発芽に高温を要する為5月になっても保温なしではなかなか発芽してくれません。
収穫は7/下~9/中位と結構長期間に及びます。
家庭では1-2本あれば十分なので、苗はどうしても自分で作りたいと言う以外は買った方が早いです。尚種はいくらでも自家採取出来ます。
・セロリ
5/上10.5cmポットに種をまきます。発芽に日数がかかる上に、発芽しても針の様に細くて小さい芽の為その間の水やりは上からかけるよりも底面から吸わせた方が芽が痛まず安心です。方法は水を3㎝程度張った容器の中にポットを入れてしばらく待っていればOKです。
尚当地は夏の高温が厳しく畑に定植出来ないので育苗中一度大きいポットに植え替えて、大苗にしてから8月末に畝に定植しています。収穫は11/下から1/下まで楽しめます。
・ズッキーニ
ゴーヤと全く同じ方法で育苗しています。ズッキーニは高温と多湿で種がゴーヤより腐り安いので注意が必要です。収穫は6/20頃から8/中位迄可能です。
・インゲン
5/中畝に株間30㎝で一か所4~5粒の種を点蒔きし、発芽して双葉が開いたら1か所2本に間引きします。鳩に食べられない様に網などで防除しておけば安心です。収穫は7/10頃から約1ヶ月間可能です。
プランターでも栽培可能です。
・バジル
5/中頃4×416穴のセルトレイに種をまいて育苗してからプランターに定植したり、適当に地植えしています。収穫は7/中位ですが、たくさんあれば乾燥保存も出来ます。
・オクラ
5/下透明マルチを張って地温を上げた畝に、株間45㎝で種を1か所4粒づつ点まきしています。間引きをしながら最後は1本にします。収穫は7/中~9/中位です。
プランターでも栽培可能です。
・枝豆(早生~中早生種)
5/中~5/下数回に分けて、木箱や発泡スチロールの箱に種をまき、トンネル内で育苗しています。種は4㎝間隔で指先で押し込むように蒔き、覆土はしません。
本葉が伸び始めた頃に定植していますが、その後1週間位は鳩に食べられない様に網で防除しています。種まきから定植までは天候に左右されますが10日~2週間位です。
収穫は種まきから85日位です。(湯上り娘、中早生茶豆の場合) 箱まきで育苗する利点は間引きをせずに発芽した種は全て使うため経済的な事です。
プランターでも栽培可能です。
・モロヘイヤ
5/中9cmポットに種をまきトンネル保温下で育苗してから定植しています。モロヘイヤは高温野菜の為、発芽や生育に低温だと時間がかかります。種まきから定植迄約1ヶ月、収穫は7/上~9/中位です。
プランターでも栽培可能です。
6月に種まきまたは定植する野菜
・枝豆(晩生種)
6月になれば、種は畝に直まきでも良いのですが、豆種節約の観点から5月の種まき同様に箱にまいています。気温は十分に高くなっているのでトンネルの裾は夜昼とも上げっぱなしで雨除けの役目を果たしています。
・モロヘイヤ
6/中に定植します。株間条間とも30㎝で2列植えとし、1個所2本植えにしています。
・バジル
6/中に主にプランターに植えて育てていますが、苗が余れば適当に地植えにしています。
・いちご
種まきではありませんが、収穫を終えた株から延びて来るランナーをポットに誘引して小苗を根付かせます。ランナーに出来る小苗は親株から数えて2節目以降のものを使います。プロの農家の場合は苗取用の親株は別に植え付けますが、家庭では収穫後の株から採っても十分でしょう。
7月に種蒔き又は定植する野菜
・冬ネギ
7/10頃苗床から苗を採りながら、栽培畝に定植しています。苗が新鮮で大きい為活着は早いです。
ネギは完全に出来上がらなくとも食べられるので、苗の数に余裕があれば、早期収穫用を別に植えておくと重宝します。
ホームセンターなどでは6月半ば位に小苗が売られていますので、苗を購入する人で畝に余裕のある場合は早めに定植しても良いと思います。
・ニンジン
7/下~8/上種を畝に直まきしますが、暑い盛りですので水やりに注意し、又乾燥防止の為に不織布のベタ掛けをして表土を乾かさないようにして発芽させます。
収穫は11/中から出来ますが、12/上降雪前に収穫して砂に埋めて保存しています。
・ブロッコリー
7/中に40連結ポットに種をまき、育苗してから定植します。定植は8/10、収穫は頂花蕾が10/中頃、側花蕾が12/下頃まで採れます。
しかし猛暑の年は定植後に高温でダメージを受ける事があるので、懸念される時は1週間程度種蒔きと育苗を遅くした方が良いです。
以下のカリフラワー、ロマネスコ、秋キャベツの1回目も同様に天気予報に注意して種蒔きする日を決めた方が良いでしょう。
・カリフラワー
育苗と定植はブロッコリーと時期、方法ともほぼ同じです。11/上~11/下大きくなったものから採ります。カリフラワーは1本に頂花蕾1個しか採れません。
・ロマネスコ
育苗と定植はブロッコリーとカリフラワーと時期、方法ともほぼ同じにしています。
ロマネスコは生育期間が長くて収穫は11/中~12/上からとなりますが、この頃になると気温も低くなり生育スピードもゆっくりとなるので採り急ぐ必要も無く、雪の下になっても悪くなりません。
・キャベツ
秋キャベツを7/20とその1週間後の2回に分けて40連結ポットに種をまき、育苗してから定植しています。1回に5ポットづつまきますが、理由は単純に食べきれないからです。それでも半分は人に食べてもらうことになると思います。
収穫は10/上と10/中になりますが、そのころは未だ暖かく生育が旺盛なために油断して採り遅れるとせっかくのキャベツが成長圧力でパンクしてしまいたくさん作っても無駄になります。
8月~9月に種まきまたは定植する野菜
・キャベツ
冬キャベツを8/中とその5日後の2回に分けて40連結ポットに種をまいて育苗してから定植しています。
このキャベツは冬採り用として、初冬から雪の下になるまでの収穫時期を想定しているのですが、暖冬などの影響で秋キャベツの様にパンクするケースもあるので安全の為2回に分けています。
・いちご
8/中ランナーからポットに根付かせた苗を、仮植畝に植え付けます。仮植中は苗から発生するランナーや分げつした芽を取り除きながら育てます。
又葉の数を4枚程度に保つように古い下葉を取り除くようにして葉数の多いゴツイ苗にしない様に注意します。栽培畝やプランターへの定植は10/10頃が目安です。
・レタス
8/下40連結ポットに種をまき育苗してから定植します。定植迄約1ヶ月、収穫は11/20頃からです。
・白菜
8/中過ぎに9cmポットに種をまいて育苗してから定植します。種まきから約3週間で定植出来ます
収穫は11/中から可能ですが、降雪前の12/上に一括収穫して新聞紙でくるみ、凍結しない屋内(車庫や玄関の中)に立てかけて保存するのがベストの様です。
白菜は成長しきれないうちに寒くなってしまい葉が巻かないで終わったという事があるので、栽培する白菜が種まきから何日で収穫出来るのか、種袋に書かれた内容を確認してから種をまく日を決める必要があります。ちなみにわが家では80日型です。
プランターでも栽培可能です。
・キャベツ
冬キャベツを8/中とその5日後の2回に分けて40連結ポットに種をまいて育苗してから定植しています。
このキャベツは冬採り用として、初冬から雪の下になるまでの収穫時期を想定しているのですが、暖冬などの影響で秋キャベツの様にパンクするケースもあるので安全の為2回に分けています。
・いちご
8/中ランナーからポットに根付かせた苗を、仮植畝に植え付けます。仮植中は苗から発生するランナーや分げつした芽を取り除きながら育てます。
又葉の数を4枚程度に保つように古い下葉を取り除くようにして葉数の多いゴツイ苗にしない様に注意します。栽培畝やプランターへの定植は10/10頃が目安です。
プランターでも栽培可能です。
・レタス
8/下40連結ポットに種をまき育苗してから定植します。定植迄約1ヶ月、収穫は11/20頃からです。
・白菜
8/中過ぎに9cmポットに種をまいて育苗してから定植します。種まきから約3週間で定植出来ます
収穫は11/中から可能ですが、降雪前の12/上に一括収穫して新聞紙でくるみ、凍結しない屋内(車庫や玄関の中)に立てかけて保存するのがベストの様です。
白菜は成長しきれないうちに寒くなってしまい葉が巻かないで終わったという事があるので、栽培する白菜が種まきから何日で収穫出来るのか、種袋に書かれた内容を確認してから種をまく日を決める必要があります。ちなみにわが家では80日型です。
・ダイコン
8/下畝に条間30㎝株間25㎝のチドリ配置で点まきしています。1か所4粒づつまき、間引きしながら最後は1か所1本にしますが、間引き菜も食べられます。
11月になるとダイコンとして収穫出来るようになります。12/上降雪前に収穫して砂に埋めるかビニール袋に入れて凍みない場所に置くかして保存した方が安全です。
種まきが早過ぎると病害虫被害が多くなり、遅すぎると大きくて立派なものが出来ませんので適時の種まきが重要です。
・シュンギク
8/下と9/中の2回、畝に直接スジまきします。収穫は10/上~12/中位迄、摘み取る形で行います。
プランターでも栽培可能です。
・ミズナ
8/下と9/下の2回、畝に直接スジまきしています。収穫は10/上~と12/下となります。②回目はトンネルでの保温が必要ですが、冬のなべ物に重宝します。プランターでも栽培可能です。
・コマツナ
8/下、9/中頃、9/中の3回、畝に直接スジまきしています。収穫はそれぞれ9/末、11/上、12/上からとなり、種まきが遅いほど気温の関係で収穫までの期間が長くなります。③回目はトンネルでの保温が必要になってきます。
プランターでも栽培可能です。
・サンチュ
8/20と9/中の2回40連結ポットに種をまき、育苗してからプランターに定植します。種まきから定植迄は約1ヶ月、定植1週間後から約1ヶ月の間収穫出来ます。
・リーフレタス
サンチュと全く同じにセットで作っています。春同様サンチュとリーフレタスで4個のプランターで連続して栽培しています。
尚リーフレタスは寒さに強いので9/20過ぎに種をまいた苗を植えておくと、その年に収穫できなくとも、越冬して春早くから成長して収穫することが出来ます。冬の間空いたプランターに植えておくのも一つの方法だと思います。
・カブ
9/10頃条間30㎝で2列でスジまきします。収穫は10/下~11/上位です。春カブ同様間引き菜や間引きカブも美味しく食べられます。プランターでも栽培可能です
・チンゲンサイ
9/10頃畝に直接スジまきします。収穫は10/上~約1ヶ月楽しめます。
プランターでも栽培可能です。
・ホウレンソウ
9/10頃畝に直接スジまきします。収穫は10/中から11/上位です。
プランターでも栽培可能です。
・サントウサイ
9/中頃畝に直接スジまきします。収穫は10/20頃から約1ヶ月楽しめます。
プランターでも栽培可能です。
・玉ネギ苗
9/10頃に育苗箱に200穴プラグトレイを重ねて、1穴1粒の種をまいて育苗しています。11/上の定植迄そこで育てます。
・トウ菜
9/中に畝の苗床に直接スジまきし、10/上の定植迄育てます。
・川流れ菜
トウ菜とセットでいつも同様にしています。
・セロリ
春にポットに種をまいて、涼しい所で育苗していたものを8/下に定植します。この頃はまだ日中は暑い日もあってグッタリすることもありますが、夜間は涼しくなっており確実に活着します。
9月になれば日中も徐々に気温が下がり、セロリは旺盛に成長を始めます。収穫は11/20頃から翌1/下位まで可能です。
・ダイコン
8/下畝に条間30㎝株間25㎝のチドリ配置で点まきしています。1か所4粒づつまき、間引きしながら最後は1か所1本にしますが、間引き菜も食べられます。
11月になるとダイコンとして収穫出来るようになります。12/上降雪前に収穫して砂に埋めるかビニール袋に入れて凍みない場所に置くかして保存した方が安全です。
種まきが早過ぎると病害虫被害が多くなり、遅すぎると大きくて立派なものが出来ませんので適時の種まきが重要です。
・シュンギク
8/下と9/中の2回、畝に直接スジまきします。収穫は10/上~12/中位迄、摘み取る形で行います。
プランターでも栽培可能です。
・ミズナ
8/下と9/下の2回、畝に直接スジまきしています。収穫は10/上~と12/下となります。②回目はトンネルでの保温が必要ですが、冬のなべ物に重宝します。プランターでも栽培可能です。
・コマツナ
8/下、9/中頃、9/中の3回、畝に直接スジまきしています。収穫はそれぞれ9/末、11/上、12/上からとなり、種まきが遅いほど気温の関係で収穫までの期間が長くなります。③回目はトンネルでの保温が必要になってきます。
プランターでも栽培可能です。
・サンチュ
8/20と9/中の2回40連結ポットに種をまき、育苗してからプランターに定植します。種まきから定植迄は約1ヶ月、定植1週間後から約1ヶ月の間収穫出来ます。
・リーフレタス
サンチュと全く同じにセットで作っています。春同様サンチュとリーフレタスで4個のプランターで連続して栽培しています。
尚リーフレタスは寒さに強いので9/20過ぎに種をまいた苗を植えておくと、その年に収穫できなくとも、越冬して春早くから成長して収穫することが出来ます。冬の間空いたプランターに植えておくのも一つの方法だと思います。
・カブ
9/10頃条間30㎝で2列でスジまきします。収穫は10/下~11/上位です。春カブ同様間引き菜や間引きカブも美味しく食べられます。プランターでも栽培可能です
・チンゲンサイ
9/10頃畝に直接スジまきします。収穫は10/上~約1ヶ月楽しめます。
プランターでも栽培可能です。
・ホウレンソウ
9/10頃畝に直接スジまきします。収穫は10/中から11/上位です。
プランターでも栽培可能です。
・サントウサイ
9/中頃畝に直接スジまきします。収穫は10/20頃から約1ヶ月楽しめます。
プランターでも栽培可能です。
・玉ネギ苗
9/10頃に育苗箱に200穴プラグトレイを重ねて、1穴1粒の種をまいて育苗しています。11/上の定植迄そこで育てます。
・トウ菜
9/中に畝の苗床に直接スジまきし、10/上の定植迄育てます。
・川流れ菜
トウ菜とセットでいつも同様にしています。
・セロリ
春にポットに種をまいて、涼しい所で育苗していたものを8/下に定植します。この頃はまだ日中は暑い日もあってグッタリすることもありますが、夜間は涼しくなっており確実に活着します。
9月になれば日中も徐々に気温が下がり、セロリは旺盛に成長を始めます。収穫は11/20頃から翌1/下位まで可能です。
※野菜の栽培は一般的に春より秋の方が簡単で美味しいものが出来易いです。種まき時期の気温が発芽に適している為にトンネルなどでの保温措置も必要でなく、生育も暑すぎず寒すぎずの時期に当たるからです。
反面害虫も多く防除には注意を払う必要があります。家庭菜園で少量栽培の場合は防虫ネットが掛けやすいというのも一つのメリットと捉え多用すべきと考えています。
秋野菜の直まきは天候にもよりますが、8/25~9/10までが当地としては安全圏で、残暑がきびしくて晴天続きの年や反対に早く寒くなった年などは、この期間から外れた場合はうまく育たないことがあるので要注意です。
10月~11月に種まきまたは定植する野菜
・いちご
10/10頃に仮植しておいた苗を畝やプランターに定植します。収穫は翌年の5/20頃~6/上です。
翌年の3/下~4/始めに追肥してから黒マルチをかけ、成長促進を図ると共に実が汚れないようにします。
・ニンニク
10/10頃、種ニンニクを買って植え付けています。我が家の場合、畝が空かない為少し遅いですが、まずまずの物が採れています。
・玉ネギ
11/上プラグから育苗中の苗を抜いて、穴あきマルチを張った畝に植え付けます。収穫は翌年の6/中です。
・スナップエンドウ
11/10頃に黒マルチを張った畝に株間30㎝でマルチに穴を開けて種を4粒づつまきます。芽は出しますが寒くなる為に年内には大きくならずに越冬します。
雪害や凍害から守る為トンネルを掛けて越冬させますが、寒さには強い為、穴あきビニールを使うか、もしくはトンネルの裾を少し開けておいても大丈夫です。
春になると成長を始め花実を付けます。トンネルは気温が上がってきたら取り払い、蔓を這わせる支柱を立てます。
種を直まきした方が良い野菜
家庭菜園においては省スペースと栽培計画の面からは育苗して定植という形が良いのですが、野菜の種類によっては直根性のため移植が出来ないものや直蒔きの方がストレスなく育つもの、さらには幼苗時から間引き菜を利用したいものなどがありますので、そのような野菜は直蒔きした方が良いという事になります。
畝の長手方向に直角にスジまきする野菜
一般的にスジ蒔きで栽培する場合は、苗を育てる苗床以外は畝の長手方向と平行方向で蒔き溝を切りますが、直角方向で蒔き溝を切った場合は同じ面積でも溝の合計の長さが長くなります。
小スペースで多く収穫出来ますので家庭菜園にはおススメの方法です。
しかし間引きが遅れると密植気味になり易く、風通しと日照が悪くなって徒長しがちです。又追肥、土寄せ作業がやり難い面がありますが、そこは家庭菜園ですから、丁寧にまめに間引き菜も利用しながら育てます。
蒔き溝の間隔(条間)は葉菜類で17㎝程度ですので、一般家庭の自家用であれば1種類につき1~1.5mの長さの畝で十分だと思います。数種類を作ったならおそらく食べきれないはずです。
わが家ではコマツナ、チンゲンサイ、ホウレンソウ、サントウサイ、シュンギク、ミズナ、葉ネギ、冬ネギ苗、トウ菜の苗、川流れ菜の苗などほとんどの野菜でこの方法を用いています。
畝の長手方向と直角にまき溝を作ります。長さ70cm、幅10cm、厚さ1.2cm位の板を用います。この板は畝の表面を平に均すことにも使えるので便利で作業性も良いです。溝の間隔と深さについては、野菜の種類により加減します。
狭い菜園で多種類の野菜を作る事ができます。追肥、土寄せが多少やり難いですが、移植ごてなどを使い丁寧に行えば、結構立派に育ちます。
畝の長手方向にスジまきする野菜
一般的な方法ですが、畝の長手方向と直角の蒔き溝より畝を長く使わなければなりませんが、栽培期間が長い、株の張りが大きい、草丈があるなどの理由で、この方法でないと上手く育たない野菜で行います。60㎝幅程度の畝で2列蒔きにしています。蒔き溝は前述の板で作ります。
カブ、ニンジンでこの方法を用いています。
点まきする野菜
あらかじめ株間を定めて、1か所に数粒づつの種をまく方法です。畝幅と野菜により1列~2列に種を蒔きます。畝幅が少し狭い時は千鳥配置の2列という場合もあります。
底が平らで直径5-6cmの瓶などを押し付けて窪みを作って種まきします。
ダイコン、オクラ、インゲン、スナップエンドウでこの方法を用いています。
種の性質
種には好光性や嫌光性の他、発芽適温や発芽日数など野菜の種類により色々と特質があり、種袋にも説明が記されているので一読してから蒔いた方が良いです。
特に大切なのは発芽適温なので、条件に満たない時期や適温保持できない条件での種蒔きはタブーです。
尚家庭菜園では栽培量が少ない為、種が余ってしまうことが多いと思います。数年保存の効く種も多いのでしっかり保存しながら使うようにすれば、多種類の種を買っても費用は少なくて済みます。
尚どう使ってみてもも5-6年分はあるならば、5粒づつ蒔くところを10粒にすれば発芽も安心という考え方もあります。間引けば済むことですから。
年数が経過した種は発芽率が多少悪いだろうから余計目に蒔くと言う考え方もあります。
好光性種子
発芽に光を要する為、種に土を厚く掛けると(覆土)光を通さない為発芽しません。
覆土はごく薄く掛けるか、もしくは種が見え隠れする程度にし、播種後に水をかけるときは種を流さないように慎重に行います。
シソ、セロリ、ニンジン、シュンギク、三つ葉、レタス、リーフレタス、サンチュなど
嫌光性種子
光を感じると発芽し難い性質の種ですので、覆土は1㎝位掛けます。
ダイコン、カブ、ネギ、玉ネギ、キューリ、トマトなど
中間性種子
好光性、嫌光姓の中間で特に強い癖は無い種です。覆土は5ミリから1㎝位とします。
その他の性質
好光性、嫌光性、中間性に関わらず発芽には水分が必要なので土を乾燥させてしまったら失敗します。
乾燥を防ぐには種を蒔いて覆土したら板で軽くたたいて転圧することも効果があります。又転圧は畝が平になり水たまりなども出来にくいという良い面もあります。
不織布で畝全体を覆う方法は保湿はもとより保温効果も大きいのでさらに安定した発芽が期待できます。夏季の乾燥時に種蒔きするニンジンには必ず不織布を使っています。
枝豆の種も要注意です。枝豆の種は適温下にない場合発芽しないばかりか必ず腐れてしまいます。種を蒔いて発芽しないうちに水を与えても腐ります。適温になる時期を守るか、適温保持の措置を講じる事が大事です。
育苗した方が良い野菜と育苗の方法
ビニールハウスや加温設備の無い一般的な趣味の家庭菜園でも経済面、効率面からも育苗出来る野菜、育苗した方が良い野菜はたくさんあります。
ここでは基本的に種を蒔いたら定植迄植え替えしないことを前提に苗を作るやり方を紹介しています。
育苗の良い点は種蒔きから定植するまでの間は畑の畝やプランターを使わないで済むため栽培計画が楽になり、より多くの種類の野菜を作ることが出来て結果的には省スペース栽培の為になることです。
又育苗中の管理次第で、直蒔きよりも発芽直後の弱く幼い苗が日照りや強風や強い雨などの悪影響を受けずに済むのもメリットとなります。
さらに自家苗は種まきからの日数が明確なためトウ立ちの心配が少ない事、新鮮なため定植した直後からストレスなく活着して成長が早い事も利点です。
ポットで育苗
育苗期間が長い野菜や苗を大きく育ててから定植したい野菜、さらに1ポットで複数の苗を育てる場合には40連結ポットでは土の量が不足なので丸型のポリポットを使っています。
このポリポットはセロリ、モロヘイヤ、ハクサイなどの育苗に使っています。
9㎝ポット
40連結ポットで育苗
わが家で最も多用するポットで、多くの野菜で種まきから定植する迄植え替え無しで育てることが出来ます。又繋がっているポットは切り分けて必要数使えますので便利です。
専用のトレイに入れて使えば風に飛ぶことなく、持ち運びも楽です。用土も少量で済み経済的な上に家庭菜園の育苗数ならば1つのトレイで数種類の苗を育てられるので非常に使い勝手の良いポットだと思います。
この40連結ポットはキャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ロマネスコ、レタス、サンチュ、リーフレタス、トウモロコシ、花壇の草花の育苗で使っています。
プラグトレイで育苗
100穴とか200穴とか色々な穴サイズのプラグトレイがあります。穴のサイズが小さいほど穴数は多くなります。
プロの農家さんで大量に苗つくりをする為のものですが、我が家では唯一玉ネギの育苗にのみ200穴のプラグトレイを育苗箱に重ねて使っています。
この方法では水分や養分を育苗箱の用土からも吸収できるので、十分な太さの玉ネギ苗が作れ、水管理も非常に楽です。
畑にベト病の病原菌がいる場合は畝床での苗つくりが難しいのでその対処策としても有効です。
さらにプラグトレイの置き場は次の栽培の準備待ちの畝を利用するので、場所も節減できることになります。
セルトレイで育苗
穴数は各種あり多いものは200穴もあります。家庭用では大量に苗を作ることはないので16穴、25穴などが使い勝手が良いでしょう。
我が家では40連結ポットより土量が少しでも構わない場合に使うことがあります。苗をあまり大きくならないうちに定植する場合などで、バジルにはよく使います。
種まきから定植まで植え替え無しでそのまま育てています。
育苗箱で育苗
プスチック製の市販の育苗箱の他、手製の木箱、発泡スチロールの箱など色々あるなかでも手製の木箱は加湿になり難く、自然の調湿機能があって気に入っています。
本来育苗箱はここで発芽したものをポットなどへ移植することで、種を無駄にせずに多くの苗を作るために使うものですが、わが家では少数の苗しか必要ないこともあり、育苗箱は玉ねぎでプラグトレイとセットで使う以外は使っていません。
只例外として枝豆だけは全て木製の箱を使い、畝への直まきはほとんどしていません。
発芽した種は間引きをせずに本葉が出たらすぐに畑の畝に定植します。この方法では発芽した種は全て使うので種豆の無駄が無く又土を掛けない為、発芽状況が目で確認できることが気に入っています。
苗床で育苗
育苗用の畝を作って、そこに種を蒔いて定植するまで育苗するやり方です。
種蒔き用土が要らずに経済的な反面、育苗の為に畝を使うので畝数が足りない時は厳しく、又苗が土壌中の病原菌にやられる場合もあるなどマイナス面もあります。
わが家では苗床で育苗する野菜としては根深ネギ(冬ネギ)、玉ネギ、トウ菜、川流れ菜などがありますが、種が余った時に枝豆を予備として蒔くこともあります。
気温が低い時は温床苗床とはいかなくても簡単なトンネルなどの工夫次第で家庭でも色々な野菜の苗づくりが出来ます。
苗を購入した方が良い野菜
・トマト、ナス、キューリ、スイカなど
加温設備が無いと定植時期までに苗を育て上げることは無理な上、広くない菜園では連作障害防止のために4-5年も空けて輪作計画を立てるのは不可能であり、その為接木苗がどうしても必要なので購入します。
寒冷地では無理して苗を作るよりも購入した苗を早く植えた方が早くから収穫出来るので得策です。
・ゴーヤ、ズッキーニなど
家庭では2-3本しか必要でないので、種を買って育苗しても得ではない為と、トンネル保温などで育苗しないと時期までに苗が作れないので結構手間がかかります。
しかし自分で採種したり、楽しみに育苗したい場合はやって見るのも面白いです。実際わが家でも育苗していますが難しくはありません。
・冬ネギ、玉ネギなど
栽培本数が少ない場合は種を買って育苗するより苗を買った方が得かもしれません。しかし数多く栽培する時は当然育苗しないと高いものになってしまいます。
自分で育苗すれば趣味としても満足感がありますし、一番は何と言っても新鮮で元気の良い苗を植え付け出来る事だと思います。
特に玉ネギは種を蒔いてから日数が経ち過ぎている苗はトウ立ちしやすいので、その点は自分の作った苗なら心配いりません。
結局は苗を作るか買うかはそのような事を考慮して決める訳ですが、栽培本数が200本以内なら買った方が良いかもしれません。
玉ねぎ苗を買う際は元気良く、新鮮で太さが手頃な苗を選びましょう。
太すぎる苗はトウ立ちの危険があり細すぎる苗は厳寒期に枯れてしまう危険があります。一般的に太さは鉛筆ぐらいが良いと言われていますが、個人的には少し太めの箸~太くても鉛筆以下と言う感覚を持っています。
実際の種まきと育苗作業
わが家の菜園での時期ごとの種まき、育苗、定植については概略としては前述の通りですが、ここでは具体的な作業手順などを紹介したいと思います。
ポットに種をまいて育苗する-リーフレタス
ポットには丸形のポリボット、連結ポットなどがありますが、多くの野菜に使えて家庭菜園と相性がとても良いと思える40連結ポットでリーフレタスの苗を育てる例です。
リーフレタスはプランターに直まきしても簡単に栽培出来ますが、プランターの使用期間を短くして効率を上げるために育苗という形にしています。
尚ポットやセルトレイなどを使用した他の野菜の種まき、育苗でも作業イメージは基本的に変わりません。
1.40連結ポットを分ける
簡単に手でちぎり分けられるので、必要数準備します。ちなみに縦520×横342×深さ267の標準的なサイズのプランターに8株植えるとしたら8個のポットということです。
2.種まき用土を湿らす。
用土を必要量適当な容器に入れ,ジョーロで軽く水をかけてから軽く和えるようにして湿らせます。握ってもパサパサと崩れる程度の少量の水分で十分です。容器は使い古した洗面器か洗い桶の丸形のものが用土を取り出し易くて使い良いです。
3.ポットに用土を入れる
種まき用土をポットの8分目まで入れて軽く押さえて表面を平にします。連結ポットの底穴は小さいので底網は不要です。
4.ポットをトレイに収める
40連結ポット用のトレイにポットを収めます。他の野菜のポットもあれば一緒に収めます。一般的な家庭菜園ならば4種類程度の野菜を1枚のトレイで同時育苗が出来ると思います。
5.リーフレタスの種をまく
1ポットあたり10粒程度をポットの中心回りに重ならないようにまきます。種はもう少し少な目でも構いませんが、念の為多めにまいておきましょう。それでもリーフレタスの種は数年も使えるはずです。
6.覆土して軽く押さえる
種に種まき用土を軽くかけて表面を平に押さえます。リーフレタスの種は好光性のため土はごく薄く、種が見え隠れする程度にします。
7.水やりする
土や種が流れないようにジョーロで静かに優しく水やりします。初めに湿らせているので楽に水が浸みこむはずです。水やり後のポットの重さを手で持って実感しておくと今後の水やりの際の参考になりますので一度やってみる事をお勧めします。
8.保温する(早春のみで4月になれば不要)
発芽適温に届かない早春はビニールトンネルの中にトレイを入れて発芽させ、外気温が上がるまでそこで育てます。
保温不要の場合でも、日照と風通しが良く雨に当たらない場所で管理します。雨で必要以上に加湿になったり、肥料分が流失することを防ぎ、苗が安定して育つためです。
9.間引きをする
数日で発芽してくるので固まった場所をほぐすように間引きして4~5本にし、次に3本にし、種まきから15~20日の間に2本残して定植まで育てます。
尚最終的に何本残すかは野菜によっても、育てる人のやり方によっても違います。わが家ではリーフレタスは2本残しています。
10.プランターの準備をする
プランターの底が隠れるくらいに初底石を敷き、野菜培養土をプランターの淵から3センチ程度まで入れる。新しい培養土の場合は肥料は調整済みなので元肥は不要です。
培養土調整のために元肥を入れる場合は苗の定植の1週間前には終わらせておきます。
11.定植する
プランターに2列×4列の8株を定植します。1株には1ポットそのまま2本定植します。2本にするのは1本間引き収穫出来るからと言う好みの問題で、1ポット1本ならむしろ早くしっかりします。
12.収穫
定植後10日前後で1株1本を間引いて収穫します。その後は成長した葉から順次掻きながら収穫していけば長く楽しめますので、家庭菜園ではこの収穫方法がお勧めです。
※追肥
化成肥料を2週間に1度株回りに一つまみ施しても、1週間に1度野菜用の液肥を規定の倍数で薄めて水がわりに施しても、どちらでも構いません。
プラグトレイに種を蒔いて育苗する-玉ネギ
玉ネギは畑に苗床を作って育苗すれば簡単ですが、病気が発生しやすい畑で苗が上手く育たない、苗床の場所が取れない、少量なので畝に作る程ではない、などの理由がある場合にプラグトレイ育苗は良い方法だと思います。
今回紹介する方法は種まき用土を入れた育苗箱の上にプラグトレイを押し付けて2段重ねにして育苗するものです。プラグの底穴から出た根が育苗箱の用土に延びる為,肥切れ、水切れに神経を使うことなく、育苗がとても楽です。
1.育苗箱に種まき用土を入れる
ポット用の種まき用土を握っても崩れる程度に水で湿らせて育苗箱に8分目位入れます。ごく少量のヨウリンと化成肥料を混ぜておくと丈夫に育ちます。
2.プラグトレイに種まき用土を入れる
プラグ用の細かめの用土を湿らせてからプラグに7分目位入れる。プラグの底は円錐状に細いので、土が底まで確実に入るように振動を与えるか,箸で突くかして入れます。
必要以上に強く押し付ける必要はありませんが表面は平にしておきます。プラグトレイは200穴を使います。
3.プラグトレイを育苗箱の上に重ねてセットする
重ねたらプラグトレイを押し付けて育苗箱の土にめり込むように密着させます。その際トレイの上に板を当てて平に押し込むようにすると上手に出来ます。
4.プラグの中心に蒔き穴をあける
箸の元を使って200穴全てに真ん中に深さ5ミリの穴をあける。少し細かい作業ですが、そこは家庭菜園ですので手作業で丁寧にやります。
5.玉ねぎの種を蒔く-9/10頃
1穴1粒づつ丁寧に種を落とし入れます。ホームセンターなどで売られている種は1袋350粒前後のものが多いので1袋で200穴プラグなら150粒位は余る勘定になります。
その場合は種を余す、プラグ半分追加で蒔く、1穴に2粒蒔くという選択肢の中から苗の必要量を考えて選ぶことになります。
又ところどころ程度であれば2本そのまま元気に成長するので、定植時に分けて使うことも出来ます。
ちなみに種には発芽率というものがあるうえに、発芽しても良い苗に育たないものもあり、我が家で使っている種では実際に使える苗は蒔いた種に対して70~75%です。
尚1穴2粒蒔いた場合は1本に間引きしますが、全く発芽しない穴や上手く育たない穴が少なくなるので使える苗は多くなります。
6.覆土して軽く押さえる
プラグ用の種まき用土を種にかけて表面を軽くおさえます。プラグの8分目くらいまで土を足すと種の覆土は約1センチとなります。
7.不織布をかける
玉ネギの種を蒔く9/10頃は、まだ天気の良い日も多く用土が乾燥し易い為、不織布をかけて保湿を図ります。芽が生え揃ったら取り払っても大丈夫です。
尚な異常高温の日は寒冷紗で対策するなどして発芽率が低下しないように要注意です。
8.水やりする
不織布の上からジョーロでたっぷり水をやります。水やり後の育苗箱の重さを実感しておくと、後の水やりのタイミングが計れます。
慣れないうちは水が均一にかかったか確認してから不織布を掛けた方がよいかもしれません。
9.定植まで管理
日照と風通しが良く雨が当たらない場所に置いて管理します。我が家ではトンネル支柱を使ってビニールで雨除けしています。雨除けがないと加湿になったり、肥料分が流失したりして管理が上手くいかないからです。
育苗箱は地面に直接置かずに、黒マルチを敷き、さらに単管を台にして置くことで、水はけと土の跳ね返りによる病原菌の侵入を防いでいます。種まきから定植までの期間は53日前後を目途に計画しています。基本的に1粒蒔きにしている為に間引きの必要もありません。
10.苗取り-11/3頃
事前にたっぷりと水やりしておくと苗をプラグから抜きやすくなります。苗取りはまずプラグトレイを育苗箱から少し持ち上げて剝すようにします。そうすることでプラグ内の根と育苗箱内の根の繋がりが切断され苗が抜きやすくなります。
次に苗の根本を持って持ち上げれば苗は簡単にプラグから抜くことができます。プラグ苗は根が円錐状にまとまっているので非常に植え付けやすいです。
育苗箱に残った土はある程度乾燥させたら根を取り除き、プランターなどで再利用したり、肥料などの調整をしたうえで他の育苗などで使っています。
11.定植-11/3頃
あらかじめ元肥を施してマルチ張りして準備しておいた畝に定植します。苗取りして即元気の良い苗を植え付けするのですぐに活着します。収穫は冬を越して翌年の6月中旬になります。
苗床(畝)に種をまいて育苗する-冬ネギ
この方法での育苗はネギに限らず色々な野菜でも出来ますが、それぞれポットなどでも可能です。しかしネギの苗は丈も高くなりポットでは難しく又育苗本数も多いので、畑の畝で育苗しています。
※専門農家の機械植えではセルトレイなどで育苗した小さ目の苗を使っています。又近年は早い時期にやはり小さ目な苗がホームセンターなどに並びますが、ここではネギ苗を昔ながらに大きく育て9月になってから定植するやり方です。
1.畝の土づくり
種蒔きの2週間前までに苦土石灰を150g/㎡を入れて畝を耕して土に混ぜ合わせておきます。同1週間前までには化成肥料100g/㎡と堆肥を入れて同じように混ぜ合わせておきます。
2.種まきの溝をつくる
畝の表面を平に均したら板を押し当てて畝の長手方向と直角に深さ1㎝、溝と溝の間隔(条間)10㎝として種まき溝をつけます。
60㎝幅の畝なら1本の溝で約25本の苗が採れるとして必要な溝数を考えて良いと思います。
ちなみに定植の際の苗の本数は一般的には畝1m当たり25~30本程度だと思いますが、わが家では約40本のかなりの密植栽培です。
3.ネギの種をまく-4/7頃
1㎝の間隔で種をまきます。畝の端は苗が倒れやすいのであまり端まで蒔かないようにします。
前述の畝幅と蒔き溝の場合、普通に市販されている1袋の種で4~5m蒔くことが出来、千本位の苗が作れます。
苗の必要数に合わせて種を蒔き、種が余るようなら保存しておけば翌年使えます。
4.覆土する
蒔き溝の両側の土を親指と人差し指で寄せるようにして土をかけます。土をかけたら板で軽く叩いて表面を平にします。
表面が凸凹していると発芽が揃わない原因となります。又板で表面を軽く転圧することで保湿効果が高まります。
5.不織布をべた掛けする
保温と保湿のため畝を包むようにして不織布をべた掛けします。不織布は端を土に埋めるようにすれば一番効果的ですが、不織布が汚くなるのがイヤな場合はマルチ押さえで止めても構いません。
6.水やりをする
不織布の上からたつぷり水やりします。
7.不織布を外す
1週間から10日位で発芽してきますが、不織布は急いで外さず芽が生え揃って2㎝程度になったら外します。
8.間引き
丁寧に蒔いたつもりでも必ず固まって発芽している所があるので、3㎝程度になったら間引きします。
4~5㎝程度まで成長して苗がしっかりしてきたら2回目の間引きをして1溝あたり25本残します。
9.追肥、土寄せ
苗が出来上がるまでの途中に2回、条間に少量の化成肥料を施して土をかけます(6月7月)。雨で根本が洗われ倒れやすくなるので根本までしっかり土寄せしておきます。畝間の土を鍬で柔らかくして、移植ごてを使い苗を傷めないように丁寧に行います。
10.苗取りと定植-9/10頃
この日を見計らって定植する畝は土づくりをして準備しておきます。苗を採る時は無理に引っ張らずに、鍬で土を起こしながら根を傷めないようにすれば、定植後の活着も早くなります。収穫は11/中から12月が適期となります。
畝に種を直まきする野菜
直蒔きする方法は主に筋蒔きと点蒔きになりますが、栽培する野菜によって縦または横の蒔き溝を作ってそこに蒔くのが筋蒔き、ビンの底などを押し付けて低間隔に蒔き穴を作って蒔くのが点蒔きというだけの違いで、作業手順などは基本的に同じです。以下要点をまとめてみました。
1.土づくりをする
2週間前までに苦土石灰を入れて1週間前までには堆肥と化成肥料を入れます。肥料や野菜の種類によっては必ずしもそうで無くても良い場合もありますが、基本にして差し支えることはありません。
もちろん苦土石灰と化成肥料の量は野菜によって加減します。
2.マルチを張る(必要な場合)
表面を平に均してマルチを張ります。(オクラなどマルチを使うと発芽、生育ともに有効な場合)
3.蒔き溝または蒔き穴を作る
表面を平に均してから行います。マルチを張っている場合は穴あけ器でマルチを丸く切り取ります。
4.種をまく
蒔き溝または蒔き穴に野菜によっての適切な間隔で種を蒔きます。
5.覆土して軽く押さえる
種子の性質によって覆土の厚さを加減します。覆土したら板や手のひらで軽く叩いて平にします。
6.保温や保湿をする(早春など必要な場合)
早春や晩秋では発芽と生育促進のためビニールトンネルを掛けたり、不織布のべた掛けをします。又夏場に種まきするニンジンは乾燥防止のため不織布をかけて発芽させています。
7.水やり
静かにやさしく行い、種が露出したり、流れたりしない様にします。
8.間引き~収穫
発芽したら適宜間引きをしながら成長させて収穫につなげていきます。コマツナやホウレンソウの葉物では生育途中の間引き菜の収穫も家庭菜園ならではの楽しみです。
以上が家庭菜園ならではの種蒔きと育苗についてわが家の菜園を例にしたやり方ですが、野菜を栽培するには土づくりに始まり色々考え無ければならない事が少なからずあります。下記リンクページも参照頂ければ幸いです。
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栽培ごよみ-我が家の菜園の年間の種まきと定植、収穫時期の野菜づくりカレンダー。野菜名からそれぞれの栽培ページにリンク。わが家の家庭菜園での育て方などを紹介しています。本ページで取り上げていない野菜の育て方も多数紹介しています。
わが家の〇〇〇づくりでも検索可能な野菜もあります。
プランターで家庭菜園-プランターで栽培できる実用野菜-プランターでの実用的な野菜の作り方などを紹介しています。