わが家のナスづくり

丸ナス
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家庭菜園では少ない本数でも実用的な品種を組み合わせる

家庭菜園向きのナスの育て方をわが家の菜園を例に紹介しています。
水ナス、中長ナス。丸ナス、十全ナスの4種は実用性も高く、不足の場合は互いに補完できるので限られた栽培本数の中では最適です。
長く収穫し続ける為には剪定と追肥をしっかり行い、又ナス特有の病害虫の被害も受け易いので注意も必要です。
採れたてのナスは実は固くしっかりしている為、包丁を入れると新鮮さがすぐに解ります。漬物、煮物、焼きナスと色々な場面で活躍してくれるナスはトマトと並び夏の菜園の主役とも言える存在です。

/AomusiGarden

ナスの基本情報

ナス科、適応土壌酸度PH6-6.5、連作(3年程度空ける)、発芽適温20-25℃、発芽可能15℃~
生育適温22-30℃
日照-日向
適応PHが高めなので、石灰は多めに施します。連作障害が強い為、接ぎ木苗を使った方が賢明です。

ナスの栽培時期 (わが家での作型)

ナスは発芽に高い温度を要することから早春での苗づくりは難しく、又連作障害を起こさないように接木苗を使いたい為に自家育苗はあきらめて苗は購入します。
4月末から5月初めに苗を植え付け、6月中旬~10月上旬まで収穫します。

ナスの育て方 – 栽培のポイント

家庭菜園で使い勝手の良い品種のナスを適量栽培しています。元気な大株に育て、適切な剪定で成り続けさせる事がポイントです。

1.接ぎ木苗を植え付け
連作障害に強い接ぎ木苗を買って植え付けます。

2.品種は実用的に組み合わせ
水ナス、黒十全ナス,中長ナス、丸ナスの4種を組み合わせて作っています。それぞれの品種の良い面を持ちながら、他の種の収穫が足りない時は同じ用途で補い合えるという面も持ち合わせています。

3.黒マルチを張る
黒マルチを張って保温性を高めれば、定植後の活着が良くなり初期生育が早まります。雨で土が固くならず、根張もよくなります。

4.整枝は3本仕立て
ナスは最初の骨格づくりが大事です。基本的な3本仕立てとします。

5.半身萎凋病に注意
長いこと使っている畑なので、少なからず半身萎凋病が発生します。予防策として根本にニラを混植すると効果があります。

6.肥切れさせない
長い期間収穫を続けるためには、元肥はもとより追肥もしっかり与えて草勢の維持が大切です。元気の良い大きな株に育てて、たくさんの着果を目指します。

7.収穫の際に剪定
間延びした枝では、良い実がなりません。収穫したら適切な位置まで切戻し剪定をして、新しい枝を吹かせて実を成らせるという事を繰り返し行います。
わが家では全ての枝を一度に切り詰めての更新剪定は行いません。

栽培手順

準備するもの

①苦土石灰

雨で酸性に傾きやすい土壌を、アルカリ性の苦土石灰を混入することで酸度の調整をします。又苦土石灰はカルシュームとマグネシュームの補給にもなり、これら微量要素の欠乏による生育不良を防止します。
苦土石灰は粉状と粒状があり、粒状のものが、風に飛ぶこともなく、使い易く健康的なので家庭菜園では多くの人が使っています。
石灰にはこの他に消石灰と有機石灰があり、それぞれの利点もあるのですが当面この苦土石灰があれば何も不足する事はありません。
ナスは酸性土壌を嫌うので、石灰はやや多めに施します。

②化成肥料

窒素N、リン酸P、カリKの含有量がそれぞれ12前後のバランスのとれた配合で元肥と追肥の双方に使えるとの表記のある化成肥料が色々な野菜に使えて万能で便利です。
化成肥料は一般的に肥料成分が多く肥効が強い為経済的ですが、反面与え過ぎと根に直接触れるような施用は作物を傷める事があるので注意が必要です。
その為種蒔きや定植の1週間前までには施用して土とよく馴染ませておく事が基本です。尚化成肥料は本来即効性ですが製品によりゆっくり効く加工を施して元肥にも使えるものがあります。

③ヨウリン

く溶性リン酸が20含まれている他、苦土やケイ酸も含まれ、アルカリ分も20%ある肥料です。果菜類の実付きを良くする為に、元肥として使われます。

④堆肥

遅効性の肥料ですが、土壌中の有用微生物の増殖を助けて土をふかふかにして水はけを良くして地力の維持向上にも役立ち、又連作障害の軽減にも有効とされています。
肥料成分はそれほど高くない為、過不足による直接的な影響は少ないですが、土壌の健全性を保ちながら長く野菜を栽培する為には毎作ごとに施用した方が良いと思います。
牛糞など動物性のものに植物由来の素材を配合した色々な製品が販売されているので、使い方と施肥量をよく確認して使用します。
尚堆肥だけでは野菜が成長する養分を賄えないので、普通は化成肥料と併用して使います。

野菜肥料について

⑤ナスの苗

4月下旬から5月上旬にホームセンターなどで、いろいろな品種のナス苗が販売されます。好みは色々あると思いますが、私は実用性と、少ない栽培本数を考慮して、又品種間の補完性も考えて以下の4品種を定番で育てています。又狭い菜園なので連作障害回避の為接木苗を使っています。
・水ナス
実成が良くて多収、漬物に向く
・黒十全ナス
締まった果肉の食感は漬物にすると最高、収量が少ない時は水ナスで補完できる
・中長ナス
実も大きくなり、煮物、焼き物、蒸し物など一般料理用
・丸ナス
果実がしっかりしているので、煮ても煮崩れしない、少ない時は中長ナスと互いに補完できる

ホームセンターで買って来たナスの苗、写真には全て写っていませんが4種類のナスを組み合わせて育てています。

⑥黒マルチ、支柱

土づくり

①苦土石灰の混入

定植の2週間前迄に鍬で土を良く耕して苦土石灰を混入しておきます。
苦土石灰の量は1㎡当たり150gのやや多めとします。

②元肥入れと畝立て

定植の1週間前に元肥として化成肥料と堆肥を入れ畝を整えておきます。
畝幅は60㎝とし、板で平らに均しておきます。
化成肥料の量は1㎡当たり150gと多めに施し、草勢強くて剪定してもすぐに枝を伸ばす大株に育てます。尚ヨウリンを50g/㎡入れてリン酸分を補い、花付き実付が更に良くなることを図ります。

堆肥は製品により原料と成分が異なるので施す量は一概に言えませんが、毎作ごとに施している畑では、費用面からも多少は少な目でも良いと思っています。
わが家の場合は何を栽培するにしても毎作ごとに牛糞もみ殻堆肥を3㎡当たり中くらいの角スコップで軽く5杯程度と少な目ですが土の状態は健全に維持されているようです。
尚わが家では堆肥の量は野菜を問わずほぼ同量とし、施肥量は化成肥料の量で加減しています。
ナスの元肥の入れ方は肥料の流失が少なく、長期間栽培に向く溝施肥としています。

土づくりの基本について

③マルチング

黒マルチを張ると地温が上がり活着と初期成育が良い、肥料持ちが良い、土が固くならず適度な湿度を保てるなど効果的なメリットがたくさんあります。雑草も生えないので草取りの手間も省けます。

定植

定植の前にマルチ穴開け器で所定の寸法で穴を開けておきます。
定植はポットを逆さにするようにして苗を抜き畝に株間80㎝で植え付けます。植穴には注水して、水が沈んだら植えるようにすると根付きが良いです。終えたらタップリ水を与えます。
植え終えたら支柱を立てて、ヒモで苗を支柱に留めて、風で痛んだりしないようにしておきます。
尚ヒモで留める箇所は丈が伸びるにつれて増えていきますが、幹も太くなっていくので、ヒモがきつく食い込まないように、最初に留めたところは留め直すなどの注意が必要です。

収穫

定植後2ヶ月弱で収穫期を迎えますが、最初に付いた実は硬くて大きくは育たず、株に負担となるので早めに切り落とします。
収穫が始まったら枝先をいつまでも伸ばさない様に2個採ったら枝を芽のある部分まで切り戻し、芽吹いた新しい枝に実を付けさせます。これを繰り返すことで常に元気の良い枝に新鮮な実を付けることになります。

手入れ

※追肥

定植後は収穫始めの頃から3週間ごとに化成肥料を1株当たり軽く1握り与えます。最初マルチをめくって畝の両肩から肩下に与え、以後は畝間に与えれば良いでしょう。
ナスは長期間実を成らせ続けるので肥切れを起こさない様に注意します。

病害虫

害虫ではアブラムシとハダニ、病気では半身萎凋病に一番気を使います。害虫については薬剤による予防措置と発生初期の駆除になります。
アブラムシは油断していると、秋ナスを採る頃になってから葉裏にびっしりと言う事もあるので要注意です。
半身萎凋病は株の片側だけが枯れる、葉の真ん中から片側だけが枯れるなどの症状が急に出現する厄介な病気で、それまで順調に生育していた株に実が付く頃になると急に発症します。
土壌中のかび菌(糸状菌)に水分養分を吸い上げる導管がやられて発症する病気です。
薬剤もありますが簡単には解決しません。発病株の処分、次年度は別の場所に作るなど菌を減らしていく長期戦思考も必要です。尚この病気は根本にニラを混植すると被害が軽減されるようです。

病害虫と対策、農薬についてはこちらをご覧ください

※整枝、支柱

ナスは一番花の咲いた枝を主枝として、その下の元気の良い枝2本を加えた3本仕立てを基本とします。その下から出た小さな芽は掻き取ってしまいます。
接木苗の場合は根元から台木の芽も出て来るので見つけ次第掻き取ります。3本仕立ての枝からは脇枝も多数発生するので、分岐点近くの枝や風通しを悪くする枝を剪定して元気の良い枝を残すように常に手入れします。
又2-3個収穫して間延びしそうな枝は、分岐して成長しそうな芽のある部分まで切り詰めます。尚一番花の実はきれいに育たないので早めに切り落とします。
ナスは強風で倒れたり、実の重さで枝の分岐点から裂けたりするので必ず支柱を立てて支えます。支え方は自由ですが、株の中心に沿って真っすぐに1本と、畝の周りに杯状に斜めに支柱を打ち込み紐で囲む方法でやっています。まっすぐの1本は苗の時から主枝を留める為、囲い紐は畝の両側に延びる枝を留めるのに簡単です。

ナスのプランター栽培

丸型プランターの10号に一本植えて育てます。種を買って育苗するまでもないので、苗を買って植え付けます。
本数が少ない場合は漬物用の品種ではなく、2-3個でも料理に使えて価値観のある品種が適しています。我が家では丸ナスです。

栽培時期

畑と同じ4/下~5/上にプランターに苗を植え付けます。

栽培手順

準備するもの

①プランター

直径33-35㎝、深さ40cm程度の丸形10号プランターを使います。これより小さいプランターでは土量が少なすぎて元気よく大きな株に育ちません。

②野菜用培養土

野菜専用の新しい培養土を使います。
古い用土を再利用する時は畑同様に苦土石灰や堆肥、化成肥料で事前に調整しておきます。
培養土にはあらかじめ肥料が混和されていますが、ナスなど長期に花実をつける野菜は不足しがちですので、元肥として緩効性の発酵油粕とヨウリンまたは又はマグアンプKを適量与えておく方法もあります。

草花兼用の培養土もありますが、高級品とはいかなくとも多少良質な野菜専用の培養土を使いたいものです。
赤玉土などの基本用土がしっかりと配合されて保水力、保肥力が優れているものは、再生しながら長く使えます。
新しい培養土を使えば病害虫のリスクが小さくて安心ですが、一度何かを栽培したものは病原菌や害虫の卵など心配も多くなり野菜が育つための養分も失われています。
再利用する場合は事前に日光や薬剤による除菌と殺虫そして失われた養分を補足するなどの土づくりが必要です。
又実際に用土を再利用する際は同じ土に再び同じ野菜や同じ科の野菜を栽培する事の無いように注意する必要があります。

プランター用土の再利用について

③鉢底石

水はけを良くする為、プランターの底が隠れる程度に敷いて使います。ネットに入れて使えば、プランターの土を入れ替える際に土と混ざらずに作業が楽になります。
ネット入りもありますが、バラで買って自分でネットに入れた方が安上がりで量的な応用も自在です。

⓸ナスの苗

ホームセンターなどで売られており、簡単に入手できます。新しい用土や連作障害の心配のない用土を使う場合は接ぎ木苗でなくても廉価な自根苗でも十分です。

定植

①プランターに用土をいれる

プランターに鉢底石を敷いて、培養土を縁から3㎝迄入れます。

②苗を定植する

プランターの中央に苗ポット大の穴をあけたら、ポットから苗を外して植え付けます。苗を外す時はポットを逆さにし、苗を人差し指と中指に挟むようにして手の平に受けるようにすると根鉢を崩さずにきれいに外せます。

支柱

ナスは実の重さもあって枝が分岐点から裂けることがあるので周囲に3本の支柱を立てて紐で囲っておけば安心です。我が家では定植の際に立てる支柱と合わせて4本です。

収穫

天候にもよりますが7月に入れば間もなく収穫出来るようになります。一番果は株の負担になるうえにうまく育たないので切り落としてしまいます。

手入れ

※追肥

ナスは次々と花実を付けさせる為に常に肥料が足りてる状態でなければなりません。収穫始めの頃から化成肥料を適宜与え養分を切らさないように注意します。
化成肥料を施した時は肥料が隠れる程度で良いので増し土しておくと効果的です。さらにプランターの場合は追肥に液肥も併用すればなお良いでしょう。
尚株が大きくなると水の吸い上げも多くなり油断すると水枯れするので水やりに注意が必要です。特に真夏は朝晩たっぷりと与えないと1日もたないでしょう。
ナスはしおれさせたら良い実は成りません。暑くて乾燥が続くような時はプランターの置き場を午前中のみ陽が当たる場所に移すか、寒冷紗で日照を調整するのも一つの方法です。

※整枝

3本仕立ての方法や収穫後の切り詰めは畑での栽培に準じて行い、間延びさせないように常に新しい枝を育てて実を成らせるようにします。
特にプランターの場合は限られた用土の中での栽培なので不要な枝葉を伸ばさないようにすることで、無用な養分、水分の吸収を抑える事が大事です。

※病害虫

畑同様ですが、プランターでは用土からの病気はあまり無いと思うのでアブラムシ、ハダニなどの害虫に注意した方が良いと思います。

病害虫と対策、農薬についてはこちらをご覧ください

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