わが家のサントウサイづくり

サントウサイ
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露地の畝に直まきして栽培、白菜の代用にもなる別名非結球白菜です

家庭菜園向きの育て方をわが家の菜園を例に紹介しています。
種を畝にスジ蒔きして育てますが、蒔き溝は畝の長手方向に直角にした方が面積当たりの収穫が多く見込めるので得策です。
家庭菜園では間引き菜から大株に成長するまでに何回も収穫しながら楽しめます。青虫などの害虫よけにネットを使えば無農薬で綺麗なものが採れます。
サントウサイは白菜の一種ですが白菜の様に固く葉を巻くことはありませんが白菜の代用としても便利な葉菜です。

/AomusiGarden

サントウサイの基本情報

アブラナ科、適応土壌PH6-6.5、連作(2年程度空ける)、発芽適温15-25℃、生育適温15-25℃
日照-日向
別名ハクサイ菜とも言われ、味、食感もとても似ています。

サントウサイの栽培時期 (わが家での作型)

①春蒔き

種蒔き4/7、収穫5/10頃~を標準としています。まだ気温が低いので4/中頃まではビニールトンネルで保温し、また発芽までは不織布をべたがけして保温と保湿を図ります。
ビニールを外したら防虫ネットに取り替えれば虫害も防げます。尚気温が低いようなら、とりあえず防虫ネットの代わりに、不織布を掛けておく方法もあります。

②秋蒔き

種蒔き9/15、収穫10/20頃を標準としています。サントウサイは柔らかくアオムシの食害を受けやすいので、初めから防虫ネットを用いた方が良いと思います。
成長の早い野菜ですので天候条件に恵まれれば収穫時期は10日ぐらいは早まることもあります。白菜収穫前の代用にとても重宝します。

サントウサイの育て方 – 栽培のポイント

サントウサイは未だ小さな間引き菜から大株まで美味しく食べれる葉菜なので、無農薬でも害虫を寄せ付けないようにネットを使用する事と順調にストレスなく成長させる事が大事です。

1.他の葉物野菜と時期を少しスライドさせる
ホウレンソウなどの濃緑の葉物に食べ飽きた頃に、薄緑が鮮やかで味も香りも違い、目新しさを感じさせてくれるサントウサイは他の葉菜類と少し時期をずらして作っておくととても重宝します。

2.種は直蒔きです
畝への直蒔きですが畝の長手方向に対して直角の蒔き溝に種蒔きすると小さなスペースでも多くの収穫が期待できます。

3.防虫ネットを使い、薬剤は使用しない
葉を食害するアオムシなどの害虫が多い時期にあたり、間引き菜も利用するので、農薬は使用できませんので防虫ネットを使い害虫の侵入をしっかり防除します。

4.ストレスなく早く、元気に成長させる
サントウサイは柔らかさと新鮮さが持ち味ですので、元気よくスピーディに成長させます。土づくりを基本通りにしっかりやっておくことが大切です。

5.間引き菜から大株に至るまで効率よく利用する
間引き菜を適宜収穫しながら大株になるまで育てます。適切なタイミングで間引きを行い、成長を促進させることがポイントとなります。

栽培手順

準備するもの

①苦土石灰

雨で酸性に傾きやすい土壌を、アルカリ性の苦土石灰を混入することで酸度の調整をします。又苦土石灰はカルシュームとマグネシュームの補給にもなり、これら微量要素の欠乏による生育不良を防止します。
苦土石灰は粉状と粒状があり、粒状のものが、風に飛ぶこともなく、使い易く健康的なので家庭菜園では多くの人が使っています。
石灰にはこの他に消石灰と有機石灰があり、それぞれの利点もあるのですが当面この苦土石灰があれば何も不足する事はありません。

②化成肥料

窒素N、リン酸P、カリKの含有量がそれぞれ12前後のバランスのとれた配合で元肥と追肥の双方に使えるとの表記のある化成肥料が色々な野菜に使えて万能で便利です。
化成肥料は一般的に肥料成分が多く肥効が強い為経済的ですが、反面与え過ぎと根に直接触れるような施用は作物を傷める事があるので注意が必要です。
その為種蒔きや定植の1週間前までには施用して土とよく馴染ませておく事が基本です。尚化成肥料は本来即効性ですが製品によりゆっくり効く加工を施して元肥にも使えるものがあります。

③堆肥

遅効性の肥料ですが、土壌中の有用微生物の増殖を助けて土をふかふかにして水はけを良くして地力の維持向上にも役立ち、又連作障害の軽減にも有効とされています。
肥料成分はそれほど高くない為、過不足による直接的な影響は少ないですが、土壌の健全性を保ちながら長く野菜を栽培する為には毎作ごとに施用した方が良いと思います。
牛糞など動物性のものに植物由来の素材を配合した色々な製品が販売されているので、使い方と施肥量をよく確認して使用します。
尚堆肥だけでは野菜が成長する養分を賄えないので、普通は化成肥料と併用して使います。

野菜の肥料について

④サントウサイの種

土づくり

①苦土石灰の混入

種蒔きの2週間前迄に鍬で土を良く耕して苦土石灰を混入しておきます。
苦土石灰の量は1㎡当たり100gとします。

②元肥入れと畝立て

種蒔きの1週間前に元肥として化成肥料と堆肥を入れ畝を整えておきます。
畝幅は60㎝として、板で平荷ならします。表面が凸凹していると、水が溜まったり表土の湿度のムラなどにより発芽や生育が不揃いとなります。
化成肥料の量は1㎡当たり100gとしますが、使用する化成肥料の成分と前作の残肥を考慮して加減することもあります。

堆肥は製品により原料と成分が異なるので施す量は一概に言えませんが、毎作ごとに施している畑では、費用面からも多少は少な目でも良いと思っています。わが家の場合は何を栽培するにしても毎作ごとに牛糞もみ殻堆肥を3㎡当たり中くらいの角スコップで軽く5杯程度と少な目ですが土の状態は健全に維持されているようです。
尚わが家では堆肥の量は野菜を問わずほぼ同量とし、施肥量は化成肥料の量で加減しています。
サントウサイの元肥の入れ方は畝全体に混和する全面施肥が良いでしょう。

土づくりの基本について

種蒔き

①蒔き溝をつくる

板など畝に押し当て畝の長手方向と直角に条間17㎝、深さ1㎝の蒔き溝を作ります。

②種を蒔く

1㎝の間隔で重ならない様に種を溝に蒔きます。種は丁寧に蒔けば間引きも楽で、発芽も生育も揃います。余った種は保存しておけば次回も使えます。
種蒔きは曇天や雨天以外は午後から蒔いた方が、種が吸湿する前に表土が乾燥してしまう恐れが無いので安心です。
畝が極端に乾燥しているときは種蒔きの前に十分に水やりしておくことで、乾燥した日が長く続いた場合に備えられます。

種子の保存について

③覆土する

1㎝位の厚さで種に土をかけ(覆土)板で軽く叩くようにして表面を押さえる。土をかける時は親指と人差し指で溝の両脇の土を寄せるようにすれば簡単です。
表土を押さえておくと、水やりや強い雨での種の流失を防ぎ、保湿にも良いので発芽もしやすくなります。

④水をやる

ジョーロを使い優しく水やりして種蒔きは終了です。

発芽迄表土が乾かないように適宜水やりしながら発芽を待ちます。発芽してからは水やりは不要です。

保温

4月の種蒔きは寒い日もあるので発芽まで保湿と保温を兼ねて不織布のベタ掛けをすると発芽も早く安心です。発芽後は不織布や防虫ネットのトンネルにすると保温と害虫防除になり、温度管理も楽です。

間引き

1回目は子葉が展開したら固まって発芽しているところをほぐすように間引き、その後は成長に合わせて数回間引きして最終的には1条に3-4本程度とします。間引き菜も美味しく利用できます。

収穫

間引き菜も利用しながら大きく育てます。大きくしたい時は株間を大きく取りしっかり育てますが、好みの大きさで収穫しても軟らかくて美味しいです。
大きくなった株の根本に近い部分は、ほとんど白菜という感じです。

手入れ

※追肥

草丈5㎝位になったら条間に化成肥料を施し、畝間の土をすくって土寄せします。条の向きが畝と直角なので鍬が使えないので移植ごてを使います。家庭用なら多くても10条位で十分なので時間もかからず簡単です。大きくする時は15㎝位になったらもう一回株周りに1つまみづつの化成肥料を施します。

病害虫

青虫の最盛期です。農薬を使いたくない場合は丹念にチェックして取り除くか、防虫ネットを掛けるかです。家庭菜園では栽培量が少ない為、防虫ネットをかけるのが一番簡単です。
尚山東菜は白菜同様にナメクジとカタツムリによる食害を受ける事があるので、捕殺と薬剤による駆除が必要な場合もあります。

病害虫と対策、農薬についてはこちらをご覧ください

サントウサイのプランター栽培

サントウサイは別名を非結球白菜と言い、味も食感もまさに白菜です。白菜よりも成長期間も短くてプランターには適していると思います。

栽培時期

4月初旬と9月初旬が種蒔きの適期ですが他の葉ものと時期をずらしたいのであれば、後の方へ2週間以内位なら安心圏内です。

栽培手順

準備するもの

①プランター

縦520×横342×深さ267の野菜用プランターを使います。この中深のプランターは根の張りの浅いものからしっかりと張るものまで兼用できて使い勝手が良い為、わが家ではこの型でほぼ統一しています。

②野菜用培養土

草花兼用の培養土もありますが、高級品とはいかなくとも多少良質な野菜専用の培養土を使いたいものです。
赤玉土などの基本用土がしっかりと配合されて保水力、保肥力が優れているものは、再生しながら長く使えます。
新しい培養土を使えば病害虫のリスクが小さくて安心ですが、一度何かを栽培したものは病原菌や害虫の卵など心配も多くなり野菜が育つための養分も失われています。
再利用する場合は事前に日光や薬剤による除菌と殺虫そして失われた養分を補足するなどの土づくりが必要です。又実際に用土を再利用する際は同じ土に再び同じ野菜や同じ科の野菜を栽培する事の無いように注意する必要があります。

プランター用土の再利用について

③鉢底石

水はけを良くする為、プランターの底が隠れる程度に敷いて使います。ネットに入れて使えば、プランターの土を入れ替える際に土と混ざらずに作業が楽になります。ネット入りもありますが、バラで買って自分でネットに入れた方が安上がりで量的な応用も自在です。

⓸サントウサイの種

ごく一般的にサントウサイまたは非結球白菜の名で売られています。プランター栽培でも畑で普通に栽培されているものと同じ種を使っています。

種蒔き

①プランターに用土をいれる

プランターに鉢底石を敷いて、培養土を縁から3㎝迄入れます。

②種を蒔く

サントウサイは直蒔きして間引きをしながら逐次大きく育てていく野菜なので、プランターに直蒔きします。まずプランターの長手方向に深さ1㎝の蒔き溝を、条間20㎝とって2本作ります。
溝は板か棒を押し当てて作ります。
溝に種を1㎝間隔に筋蒔きして1㎝の覆土をしたら軽く押さえ、ジョーロで優しく水やりします。発芽までは表土を乾燥させないように注意しながら、適宜水やりをします。

間引き

1回目の間引きは子葉が展開したら固まって発芽しているところをほぐすように間引き、その後は成長に合わせて数回間引きして最終的には1条に4本程度とします。間引き菜も美味しく利用できます。

収穫

種蒔き後約40日位で収穫できます。サントウサイは大きくなっても軟らかいので、大株にしてから収穫するのがおすすめです。

4/6種蒔き、5/15収穫のプランター栽培の山東菜。大きくて柔らかそうな山東菜になりました。家庭菜園の良さは鮮度です。

手入れ

※追肥

草丈5㎝位と15㎝位の時に化成肥料を条間とプランターの端にパラパラ程度与えます。週一度の液肥を
与えても構いません。

※病害虫

アブラナ科が大好きなアオムシが付くので要注意です。ネットを掛ければ一番安心です。
尚山東菜は白菜同様にナメクジとカタツムリによる食害を受ける事があるので、捕殺と薬剤による駆除が必要な場合もあります。

病害虫と対策、農薬についてはこちらをご覧ください

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