わが家の小松菜づくり

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成長スピード早く、年に何回も露地の畝とプランターに繰り返して栽培 しています

家庭菜園向きの小松菜の育て方を紹介しています。畝の長手方向と直角に条間17㎝の蒔き溝を作りスジ蒔きします。
暑さ寒さにも結構強い為、時期をずらしながら、早春のトンネル栽培を始めとして、年に何回も栽培出来ます。成長スピードは葉菜の中でもトップクラスの速さです。
プランターでも手軽に栽培出来るので家庭菜園での葉物野菜としてはとても貴重な存在です。初心者にも扱いやすい葉もの野菜です。

/AomusiGarden

小松菜の基本情報

アブラナ科、適応土壌酸度PH5.5-6.5、連作(1年程度空ける)、発芽適温20-25℃、発芽可能5-35℃
生育適温15-25℃
日照-反陰可
発芽、生育ともに順応する気温の幅が広く、作りやすいのが特徴で、成長スピードも速いです。
又午前中陽が射す程度(反日蔭)の場所でも元気に育ちます。

小松菜の栽培時期 (わが家での作型)

雪解けの3月から初冬まで年に5回作っています。早春と初冬はトンネルで保温をします。
成長はとても早く種蒔きから1ヶ月程度で収穫できるようになります。露地でも真夏と冬を除き、次期をずらしながら何回でも栽培可能です。

①早春蒔き

種蒔き3/13、収穫4/20頃~を標準としています。種蒔きは寒い時期なのでビニールトンネルの中で、不織布のベタ掛けも行って発芽を促します。
気温が上がってきたら徐々に外気にならして時期を見てトンネルを取り払います。

②春蒔き

種蒔き4/20、収穫5/15頃~を標準としています。この頃は最適期ですので、保温も不要で元気に育ちますが、害虫も出てきますので要注意です。

③秋蒔き

種蒔き8/29と9/15、収穫9/下~を標準としています。
害虫が多い時期ですので要注意です。

④冬小松菜

種蒔き9/25、収穫11/上~を標準としている冬採り小松菜です。気候を判断しながらビニールトンネルをかけて保温下で育てます。
冬の葉菜は甘味が増して美味しく、苦労したかいがあります。

小松菜の育て方 – 栽培のポイント

強健な野菜なので特に難しい事はありませんが、適切な間引きと追肥、そしてアオムシなどの害虫に食べられない工夫がポイントです。

1.畝の横溝に筋蒔きする
非常に細かい種ですが、重ならないように丁寧に蒔きます。多少間隔が広めのところがあっても良しとした方が間引きが楽です。

2.種まきは時期をずらして
小松菜はとても成長スピードが速い野菜です。一時にたくさん蒔くと家庭では食べきれないので、種まき時期をずらして回数多く栽培すれば、長く楽しめます。

3.間引きは適切に

成長スピードが速くうっかりすると遅れ気味になるので、間引きは適切なタイミングで行い、成長しやすい株間を確保します。間引き菜も柔らかくて美味しいものです。

4.アオムシに注意
春蒔きと秋蒔き1回目2回目あたりがこの虫の被害にあいます。間引き菜を食べる時は、農薬を使えないので、防虫ネットが一番です。
防虫ネットはモンシロチョウが卵を産み付けてからでは遅いので種蒔きしたらすぐに掛けておきます。

栽培手順

準備するもの

①苦土石灰

雨で酸性に傾きやすい土壌を、アルカリ性の苦土石灰を混入することで酸度の調整をします。又苦土石灰はカルシュームとマグネシュームの補給にもなり、これら微量要素の欠乏による生育不良を防止します。
苦土石灰は粉状と粒状があり、粒状のものが、風に飛ぶこともなく、使い易く健康的なので家庭菜園では多くの人が使っています。
石灰にはこの他に消石灰と有機石灰があり、それぞれの利点もあるのですが当面この苦土石灰があれば何も不足する事はありません。

②化成肥料

窒素N、リン酸P、カリKの含有量がそれぞれ12前後のバランスのとれた配合で元肥と追肥の双方に使えるとの表記のある化成肥料が色々な野菜に使えて万能で便利です。
化成肥料は一般的に肥料成分が多く肥効が強い為経済的ですが、反面与え過ぎと根に直接触れるような施用は作物を傷める事があるので注意が必要です。
その為種蒔きや定植の1週間前までには施用して土とよく馴染ませておく事が基本です。尚化成肥料は本来即効性ですが製品によりゆっくり効く加工を施して元肥にも使えるものがあります。

③堆肥

遅効性の肥料ですが、土壌中の有用微生物の増殖を助けて土をふかふかにして水はけを良くして地力の維持向上にも役立ち、又連作障害の軽減にも有効とされています。
肥料成分はそれほど高くない為、過不足による直接的な影響は少ないですが、土壌の健全性を保ちながら長く野菜を栽培する為には毎作ごとに施用した方が良いと思います。
牛糞など動物性のものに植物由来の素材を配合した色々な製品が販売されているので、使い方と施肥量をよく確認して使用します。
尚堆肥だけでは野菜が成長する養分を賄えないので、普通は化成肥料と併用して使います。

野菜の肥料について

④コマツナの種

丸葉系の茎葉の端正なものが見た目が良いです。最近は改良されて品質の良い小松菜が多いです。

照彩小松菜の種、育てやすく、形の良い小松菜です。春秋数回作っています。

土づくり

①苦土石灰の混入

種蒔きの2週間前迄に鍬で土を良く耕して苦土石灰を混入しておきます。
苦土石灰の量は1㎡当たり100gとします。

②元肥入れと畝立て

種蒔きの1週間前に元肥として化成肥料と堆肥を入れ畝を整えておきます。
畝幅は60㎝とし、板で表面を平に均しておきます。表面の凸凹は水たまりや湿度のムラを生じて、発芽と成長の不揃いの原因となります。
化成肥料の量は1㎡当たり100gとします。

堆肥は製品により原料と成分が異なるので施す量は一概に言えませんが、毎作ごとに施している畑では、費用面からも多少は少な目でも良いと思っています。
わが家の場合は何を栽培するにしても毎作ごとに牛糞もみ殻堆肥を3㎡当たり中くらいの角スコップで軽く5杯程度と少な目ですが土の状態は健全に維持されているようです。
尚わが家では堆肥の量は野菜を問わずほぼ同量とし、施肥量は化成肥料の量で加減しています。
小松菜の元肥の入れ方は畝全体に肥料をすきこむ全面施肥が良いでしょう。

土づくりの基本について

種蒔き

①蒔き溝をつくる

板など畝に押し当て畝の長手方向と直角に条間17㎝、深さ1㎝の蒔き溝を作ります。

②種を蒔く

1㎝の間隔で重ならない様に種を溝に蒔きます。余った種は次回も使えるので保存しておきます。
晴天続きで畝が極端に乾燥している時は、事前に十分水を含ませておいて、午後から種を蒔くと安心です。

種子の保存について

③覆土する

1㎝位の厚さで種に土をかけ(覆土)板で軽く叩くようにして表面を押さえます。
土をかける時は親指と人差し指で溝の両脇の土を寄せるようにすれば簡単です。
表面を押さえることは、強い雨による種の流失を防ぎ、又表土の湿度を保つ上で有効です。

④水をやる

ジョーロを使い優しく水やりして種蒔きは終了です。強い水流やポタポタ水が垂れるような水やりは、種が露出してしまうので気を付けなければなりません。
その為散水用具は適切なものを求めて使用したいものです。

発芽迄表土が乾かないように、注意しながら発芽を待ちます。発芽してからは水やりは不要です。

保温

早春と初冬の栽培のみ気温が低い為ビニールトンネル内で保温します。その際は発芽する迄不織布のべた掛けをしておくとさらにに発芽良好です。
時季外れの高温の日もあるので日中トンネル内の温度管理に注意しながら収穫まで育てます。高温の日はビニールをめくり上げておきます。

間引き

1回目は子葉が展開したら固まって発芽しているところをほぐすように間引き、その後は成長に合わせて数回間引きして最終的には1条に5本程度とします。間引き菜も美味しく利用できます。

収穫

間引き菜も利用しながら好みの大きさ迄育てて収穫します。小松菜は他の葉菜類と比べて成長スピードが速く、早春蒔きでも約1ヶ月半で育ちあがります。
採り遅れない様にして一番おいしい時に収穫します。

手入れ

※追肥

草丈5㎝位になったら条間に化成肥料を施し、畝間の土をすくって土寄せします。
条の向きが畝と直角なので鍬が使えないので移植ごてを使います。
家庭用なら多くても10条位で十分なので移植ごてでも簡単です。

病害虫

アオムシ、カブラハバチなどの葉を食害する幼虫が付きます。3月早春蒔き以外は防虫ネットで防除するか、見つけ次第手で駆除します。病気はほとんど気にしていません。

病害虫と対策、農薬についてはこちらをご覧ください

小松菜のプランター栽培

作り方は畝栽培と基本的に変わりませんが、プランターの場合はより機動的に複数回栽培するには向いています。生育旺盛で強健なので害虫を遮断すればほぼ成功です。

栽培時期

4月上旬から9月中旬まで真夏を除き、いつでも種蒔きが出来、約1ヶ月で収穫可能です。
小松菜は葉菜の中でも特に生育が早く、又比較的暑さ寒さにも強く栽培出来る期間が長いので、家庭菜園には適しています。

栽培手順

準備するもの

①プランター

縦520×横342×深さ267の野菜用プランターを使っています。この中深のプランターは根の張りの浅いものからしっかりと張るものまで兼用出来、使用範囲が広いので、わが家ではこのプランターにほぼ統一して使っています。

②野菜用培養土

草花兼用の培養土もありますが、高級品とはいかなくとも多少良質な野菜専用の培養土を使いたいものです。
赤玉土などの基本用土がしっかりと配合されて保水力、保肥力が優れているものは、再生しながら長く使えます。
新しい培養土を使えば病害虫のリスクが小さくて安心ですが、一度何かを栽培したものは病原菌や害虫の卵など心配も多くなり野菜が育つための養分も失われています。
再利用する場合は事前に日光や薬剤による除菌と殺虫そして失われた養分を補足するなどの土づくりが必要です。
又実際に用土を再利用する際は同じ土に再び同じ野菜や同じ科の野菜を栽培する事の無いように注意する必要があります。

プランター用土の再利用について

③鉢底石

水はけを良くする為、プランターの底が隠れる程度に敷いて使います。ネットに入れて使えば、プランターの土を入れ替える際に土と混ざらずに作業が楽になります。
ネット入りのものが売られていますが、ネットを買って自分で入れれば経済的です。

⓸小松菜の種

種蒔き

①プランターに用土をいれる

プランターに鉢底石を敷いて、培養土を縁から3㎝迄入れます。

②種を蒔く

プランターの長手方向に深さ1㎝の蒔き溝を、条間20㎝とって2本作ります。溝は板か棒を押し当てて作ります。
溝が出来たら種を1㎝間隔に筋蒔きして1㎝の覆土をし、軽く押さえてからジョーロで優しく水やりします。

間引き

気温にもよりますが、5日前後で発芽してくるので、1回目の間引きは子葉が展開したら固まって発芽しているところをほぐすように間引き、その後は成長に合わせて数回間引きして最終的には1条に5本程度とします。間引き菜も美味しく利用できます。

収穫

種蒔き後約1ヶ月で収穫です。急速に大きくなるので時期を逃さずに収穫します。

4/10に種を蒔いてから5/15に収穫するまで35日目でした。新鮮でみずみずしい小松菜が採れました。小松菜は成長が早いので複数のプランターで時期をずらしながら種蒔きすればとても実用的な野菜です

手入れ

※追肥

草丈5㎝位に化成肥料を条間とプランターの端にパラパラ程度与えます。

※病害虫

アオムシ、カブラハバチなどの葉を食害する幼虫が付きます。
3月早春蒔き以外は防虫ネットで防除するか、見つけ次第手で駆除します。病気はほとんど気にしていません。

病害虫と対策、農薬についてはこちらをご覧ください

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