わが家のモロヘイヤづくり

モロヘイヤ
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ポットに種を蒔きトンネル内で育苗してから露地の畝に定植します

家庭菜園向きのモロヘイヤの育て方です。モロヘイヤは発芽に25℃以上の温度が必要なので、トンネル内の保温下で種蒔き、育苗をします。高温を好む野菜の為、マルチを張った畝に定植します。
他の葉物野菜が無い夏の時期に収穫が続けられるので重宝します。肥切れさせずに、次々と枝葉を吹くように、草勢を維持する事が多収穫につながります。
栄養果も高く夏バテ防止効果もありそうです。

/AomusiGarden

モロヘイヤの基本情報

シナノキ科、適応土壌酸度PH6-7、連作(1年程度空ける)、発芽適温25-30℃、生育適温20-30℃
日照-日向
発芽温度が高いので、保温下で発芽させて育苗すると成長が早く簡単です。

モロヘイヤの栽培時期 (わが家の作型)

5月の半ばに種を蒔き、1ヶ月後に定植してその後約1ケ月で収穫開始です。
モロヘイヤは暑さに非常に強いため夏の間はもちろん9/末~10/上位まで継続して収穫が可能です。

モロヘイヤの育て方 – 栽培のポイント

家庭菜園でモロヘイヤを夏~秋まで収穫し続けるためのポイント

1.ビニールトンネル内で苗づくり
9㎝ポリポットに種を蒔き、1ポット2本の苗を作ります。発芽適温の高い種子なのでこの時期ではトンネル内での育苗となります。

2.黒マルチを張った畝に定植
モロヘイヤは高温野菜のため、マルチを張って地温を上げた畝に定植して早期収穫を目指します。
条間、株間ともに30㎝の2列植えですが1か所1ポット2本をそのまま定植です。
マルチの良いところは秋に気温が低下しても地温の維持に効果的なので長く収穫が続けられる点もあります。

3.元肥はしっかり、追肥はマメに
長期間枝葉を切り取っての収穫なので、肥料切れは禁物です。草勢の維持がポイントです。

4.収穫はある程度丈が伸びてから
丈が40㎝程度になって、草勢が強まってから収穫を始めれば、次々と収穫できる枝葉が伸長してきます。
以後は収穫と不要枝の剪定を繰り返しながら、新しい枝葉が成長したら収穫という流れが続きます。
余り小さいうちから収穫して苗をいじめないようにします。

栽培手順

用具と資材の準備

①ポット(径9㎝)

普通の円形のポリポットで直径9㎝のものを使います。トマトやナスの苗で使われているものより少し小さいもので十分です。

②ポットトレー

専用のものでなくても、苗ポットを並べて売っている時のトレーで十分です。苗を買う時にお店によっては使ったものを分けてくれる場合もあります。
育苗ポットをこれに入れておけば、持ち運びなど管理が楽です。

③種蒔き培土

発芽しやすく、生育に良いように土の酸度と肥料成分が調合されていますので必ず新しいものを使います。
古い用土や畑の土では水はけも悪く、病気のリスクもあり、うまく育たないことが多いです。
尚種蒔き培土には素材が細かめで乾きにくいプラグ用とそれよりも粗目のポット用が売られているのでポット用を選ぶようにします。

⓸モロヘイヤの種

モロヘイヤの種、モロヘイヤの種も春しか蒔かないので、使い切るまで数年かかります。かなり長寿命な種のようです。

⑤苦土石灰

雨で酸性に傾きやすい土壌を、アルカリ性の苦土石灰を混入することで酸度の調整をします。又苦土石灰はカルシュームとマグネシュームの補給にもなり、これら微量要素の欠乏による生育不良を防止します。
苦土石灰は粉状と粒状があり、粒状のものが、風に飛ぶこともなく、使い易く健康的なので家庭菜園では多くの人が使っています。
石灰にはこの他に消石灰と有機石灰があり、それぞれの利点もあるのですが当面この苦土石灰があれば何も不足する事はありません。

⑥化成肥料

窒素N、リン酸P、カリKの含有量がそれぞれ12前後のバランスのとれた配合で元肥と追肥の双方に使えるとの表記のある化成肥料が色々な野菜に使えて万能で便利です。
化成肥料は一般的に肥料成分が多く肥効が強い為経済的ですが、反面与え過ぎと根に直接触れるような施用は作物を傷める事があるので注意が必要です。
その為種蒔きや定植の1週間前までには施用して土とよく馴染ませておく事が基本です。尚化成肥料は本来即効性ですが製品によりゆっくり効く加工を施して元肥にも使えるものがあります。

⑦堆肥

遅効性の肥料ですが、土壌中の有用微生物の増殖を助けて土をふかふかにして水はけを良くして地力の維持向上にも役立ち、又連作障害の軽減にも有効とされています。
肥料成分はそれほど高くない為、過不足による直接的な影響は少ないですが、土壌の健全性を保ちながら長く野菜を栽培する為には毎作ごとに施用した方が良いと思います。
牛糞など動物性のものに植物由来の素材を配合した色々な製品が販売されているので、使い方と施肥量をよく確認して使用します。
尚堆肥だけでは野菜が成長する養分を賄えないので、普通は化成肥料と併用して使います。

野菜の肥料について

種蒔き

①ポットに用土を入れる

ポットに種蒔き培土を7分目程度入れて平に軽く押さえたらジョーロで丁寧に底まで浸みこむように湿らせます。
その際に十分に湿らせたポットと湿らせる前のポットの重さを実感しておくと後々ポットの湿りぐあいを見極める時に役立ちます。
尚種蒔き培土にはあらかじめバケツ等の容器の中で吸湿させてからポットに入れると書いてあるものもありますが、そうでないものについても、同様にした方が最初の水やりの際用土に水が浸みこみ易くなり、乾いた用土をポットに入れるより確実に早く吸湿させることが出来ます。
あらかじめ湿らせる加減は握ってもパサパサと崩れる程度の少量の水で十分です。

②ポットに種を蒔く

種を1ポット10粒程度重ならないように蒔きします。種はたくさん余りますので、次回使える様に保存しておきます。

種子の保存について

③覆土

種に5ミリ~1センチの厚さで培土で覆土して表土を軽く押さえます。

④注水

ジョーロで優しく水やりして種蒔きは終了です。

発芽迄表土が乾かないように、注意しながら発芽を待ちます。発芽してからも適宜水やりをして、水切れと加湿に注意して育てます。

保温

モロヘイヤは気温が高くないと発芽しませんから、トンネル内で発芽、育苗した方が順調に育ちます。尚この時期は暑すぎる日もあるので、そんな日はトンネルの裾を上げてやるなど管理に注意が必要です。

間引き

天気の条件にもよりますが1週間前後で発芽してきます。子葉が展開したら固まって発芽しているところをほぐすように3本残して間引きします。3センチ程度迄育ったら2本残して間引き定植迄育てます。

土づくり

①苦土石灰の混入

定植の2週間前迄に鍬で土を良く耕して苦土石灰を混入しておきます。
苦土石灰の量は1㎡当たり100gとします。

②元肥入れと畝立て

定植の1週間前に元肥として化成肥料と堆肥を入れ畝を整えておきます。
畝幅は60㎝とし、板で表面を平に均しておきます。
化成肥料の量は1㎡当たり100gとします。

堆肥は製品により原料と成分が異なるので施す量は一概に言えませんが、毎作ごとに施している畑では、費用面からも多少は少な目でも良いと思っています。
わが家の場合は何を栽培するにしても毎作ごとに牛糞もみ殻堆肥を3㎡当たり中くらいの角スコップで軽く5杯程度と少な目ですが土の状態は健全に維持されているようです。
尚わが家では堆肥の量は野菜を問わずほぼ同量とし、施肥量は化成肥料の量で加減しています。
モロヘイヤの元肥の入れ方は畝全体に混和する全面施肥が良いでしょう。

土づくりの基本について

定植

種蒔から約3週間で定植です。ポットを逆さにするようにして苗を抜き畝条間30㎝、株間30㎝で2列に定植しますが1穴に1ポットの2本をそのまま植え付けます。
植穴に注水して、水が沈んだら植えるようにすると根付きが良いです。終えたらタップリ水を与えましょう。
尚モロヘイヤは高温が好きな野菜の為マルチングをすれば生育が早まります。定植は日中だとしおれ易いので、午後3時以降の方が安心です。

収穫

株がある程度大きくなってから収穫を始めます。収穫は伸びた枝の、手で折れるところから先の軟らかい部分を採るようにすると、次々と新しい枝葉が出てきます。
不要な枝葉は収穫を兼ねて取り除きながら、日照と通風を考え、必要な枝をしっかり育ててたくさん芽を吹かせるようにします。

5/中旬種蒔き、6/中旬に定植したモロヘイヤですが、6/下旬には早くも収穫開始です。これから初秋にかけてつぎつぎと収穫が楽しめます。

7/中旬トウモロコシやトマトなどの夏野菜と共に収穫したモロヘイヤ。この頃になると葉菜類は無くなる時期なのでモロヘイヤの存在はとても重宝します

手入れ

※追肥

発芽後2週間位に1ポットに化成肥料5-6粒、定植後2週間毎にマルチをめくり、1株に軽く2つまみの化成肥料を根元から離して施して軽く土寄せします。
以後は2~3週間ごとに同様の追肥をして、草勢を維持します。

病害虫

モロヘイヤは病害虫に気を使うことは特に無いようです。黒星病とかあるそうですが幸運なことにお目にかかった事がありません。
伝染性が強く後に残るらしいので発見したら即畑外に処分した方が良さそうです。

病害虫と対策、農薬についてはこちらをご覧ください

モロヘイヤのプランター栽培

ポットに種を蒔いて育苗してからプランターに定植して育てます。
種がなかったりプランター数が少ない時は苗を買ってきて植え付ける方が簡単です。

栽培時期

モロヘイヤは寒いと発芽しにくいので5月中旬以降気温が上がってきたら種を蒔いた方が安心です。
苗を買って植えるなら2-3週間程度遅くて良いでしょう。6月下旬より9月下旬まで暖かい間収穫出来ます。

栽培手順

準備するもの

①プランター

縦520×横342×深さ267の野菜用プランターを使います。このプランターは中深で根の張りの浅いものからしっかりと張るものまで兼用できて使い勝手が良い為、わが家ではこの型でほぼ統一しています。モロヘイヤはこのプランターで2本育てます。

②野菜用培養土

草花兼用の培養土もありますが、高級品とはいかなくとも多少良質な野菜専用の培養土を使いたいものです。
赤玉土などの基本用土がしっかりと配合されて保水力、保肥力が優れているものは、再生しながら長く使えます。
新しい培養土を使えば病害虫のリスクが小さくて安心ですが、一度何かを栽培したものは病原菌や害虫の卵など心配も多くなり野菜が育つための養分も失われています。
再利用する場合は事前に日光や薬剤による除菌と殺虫そして失われた養分を補足するなどの土づくりが必要です。
又実際に用土を再利用する際は同じ土に再び同じ野菜や同じ科の野菜を栽培する事の無いように注意する必要があります。

プランター用土の再利用について

③鉢底石

水はけを良くする為、プランターの底が隠れる程度に敷いて使います。ネットに入れて使えば、プランターの土を入れ替える際に土と混ざらずに作業が楽になります。
ネット入りもありますが、バラで買って自分でネットに入れた方が安上がりで量的な応用も自在です。

⓸モロヘイヤの種

ホームセンターなどで売られているので簡単に入手できます。余った種は保存しておけば数年は問題なく使う事が出来ます。

種子の保存について

⑤種蒔き培土

発芽しやすく、生育に良い調合になっています。必ず新しいものを使います。
古い用土や畑の土では水はけや保水性が劣り、酸度と養分も不確かです。又病原菌の存在など様々なリスクがあります。

⑥9センチポット

種蒔き

①ポットに用土をいれる

ポットに種蒔き培土を8分目位入れます。倍土はあらかじめ吸湿させておくと、その後の水やりの際水を吸いやすくなります。

②種を蒔く

9センチポットに10粒程度の種を蒔いて薄く覆土したら水やりします。
夜間はまだ気温が低いので畑用ならばビニールトンネルの中で保温しますが、プランター栽培で数が少ない時は暖かい室内の中で発芽させた方が簡単です。
室内の場合は徒長しないように暖かい日中は戸外で陽を当てて育てます。定植までの育苗期間は1か月程度です。

間引き

芽が出そろったら元気の良いものを2本残して他は間引きし、定植まで育てます。

定植

育てた苗はそのまま2本づつ2か所に植え付けし、間引きはせずに栽培していきます。

収穫

定植して活着すると間もなく枝葉が茂ってきますが、最初は不要な下枝を収穫を兼ねて落とす程度にして、株を元気に大きくする事を心がけます。
新しい枝葉が次々と芽吹いて伸びて来るようになったら新枝の分岐点の上部で切り取って収穫し、その後は日照と風通しを考慮して基本となる枝を3本位バランス良く配置して、収穫と萌芽を繰り返していきます。

種蒔き後1か月半、定植後半月での初収穫です。収穫後は脇芽が伸びて来るので再び収穫出来ます。モロヘイヤはこのように次々と新しい枝葉が伸長してくるので、気温の高い間は収穫が続きます。

手入れ

※追肥

長期間にわたり収穫を続けるため肥料も多く吸収しますので、化成肥料や液肥を時々施して肥切れを起こさないようにします。

※整枝

枝が混み過ぎて元気の良い新しい枝が吹きにくくならないように、適宜枝を間引き剪定します。

※病害虫

病害虫の心配はあまりないようです。

病害虫と対策、農薬についてはこちらをご覧ください

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