晩春から夏の家庭菜園/趣味の野菜づくり

作業予定
4/6白梅、富士乙女桜
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晩春から夏にかけての種蒔きなどの作業予定と菜園の様子/令7

わが家の菜園AomusiGardenでの季節ごとの野菜や花そして果物などの近況と種蒔き、定植、収穫迄の作業予定などの紹介ページです。
今回は晩春から夏にかけての作業と野菜などの近況を紹介します。
お勧め野菜の育て方などの栽培概要なども紹介しています。
素人菜園ですが、隣の畑感覚で眺めて下さい。

晩春~夏の作業予定(土づくり、種蒔き、定植など)

今回は先回の春物に続き、晩春から夏季に種を蒔いたり定植したりする野菜の紹介です。季節の移り変わりは早く冬に収穫するものまで出てきました。
今年の春は梅の開花が3週間前後例年より遅れるなど暖かい日が長続きせず寒い日が多いようです。
その成果早春に蒔いた春まきの野菜の苗の成長が滞りがちで気をもんでいる処ですが、昨今の気象なので急に暖かくなる事も考えて予定通りに準備は進めたいと思っています。

種蒔き-赤字はポットなどへの種蒔き、黒字は畝やプランターへの直蒔きです。
枝豆は年ごとの寒暖差で必要な時に間に合わなかったり、又キャベツは成長が早すぎて破裂したりする事を考慮して時期をずらして複数回の種蒔きにしています。

野菜名 土づくり 種蒔き 定植 収穫始め 備考
オクラ 5/18頃迄 5/25頃   7/15頃 畝に透明マルチ張り
枝豆中早生2回目 5/28頃迄 5/22頃 6/8頃 8/8頃  
枝豆中早生3回目 6/1頃迄 5/25頃 6/12頃 8/11頃  
サツマイモ 5/25頃迄   6/2頃 10/20頃 5/上旬苗仮植
枝豆中早生4回目 6/13頃迄 6/10頃 6/20頃 8/23頃  
枝豆晩生 6/22頃迄 6/25頃 7/10頃 10/1頃  
冬ネギ 6/28頃迄 4/1頃 7/5頃 10/5頃 自家育苗の苗を使用
冬ニンジン 7/20頃迄 8/5頃   11/15頃  
ロマネスコ 8/5頃迄 7/15頃 8/13頃 11/13頃  
ブロッコリー 8/8頃迄 7/18頃 8/16頃 10/13頃  
いちご苗 7/26頃迄   7/31頃 10/10頃 親株ランナーより苗取り
カリフラワー 8/10頃迄 7/23頃 8/18頃 11/5頃  
秋キャベツ1回目 8/10頃迄 7/23頃 8/18頃 10/5頃  
アサツキ、エシャレット 7/28頃迄   8/5頃 4/15頃  
秋キャベツ2回目 8/19頃迄 7/30頃 8/26頃 10/20頃  
冬キャベツ1回目 9/1頃迄 8/10頃 9/8頃 11/25頃  
ダイコン 8/22頃迄 9/1頃   11/1頃  
秋春菊 8/22頃迄 8/29頃   10/3頃  
秋ミズナ 8/22頃迄 8/29頃   10/3頃  
秋小松菜 8/22頃迄 8/29頃   9/30頃  
冬キャベツ2回目 9/8頃迄 8/15頃 9/15頃 12/25頃  
白菜 8/29頃迄 8/17頃 9/5頃 11/15頃  
サンチュ秋1回目 9/18頃迄 8/20頃 9/15頃 9/25頃  
リーフレタス秋1回目 9/18頃迄 8/20頃 9/15頃 9/25頃  
球レタス 9/13頃 8/22頃 9/20頃 11/30頃  

野菜ごとの育て方などは【趣味の野菜づくり】でも紹介しています。
続きは秋、冬の家庭菜園で紹介したいと思います。

お勧めの野菜と栽培の概要

オクラ

オクラはアオイ科の植物で花の咲いた後に出来る実をサヤごと食べる野菜です。
暑さに強いので、トマト、ナス、キューリなどの夏の果菜類の他には収穫物の乏しい夏季にはありがたい野菜です。花もとても綺麗で毎日次々と咲く花を眺められるも楽しみの一つです。
ビタミン、カリウム、カルシウムなど様々な栄養素を含み、ネバネバした食感も好きになると病みつきになるかもしれません。

種蒔き

栽培本数が少ない時はホームセンターなどから苗を買ってきて定植すれば手軽に栽培出来ますが、本数が少し多かったり、又自分で苗を作って育てたいと言う時は種蒔きから始めてもそれほど難しくはありません。
種蒔きで一番注意している事は気温で、オクラは発芽適温が25~30℃と高めなので低温時に種を蒔いても発芽、生育共上手く行かない事が多いので、種蒔きの時期は気温の安定する5月中旬頃が安心です。
又オクラは直根性なのでポット苗を定植する時は根鉢を崩さないように注意する必要がありますが、直蒔きならば移植しないので、ストレスなく育つようです。
尚畝に種を直蒔きする際は透明マルチを張ると地温が上がり発芽し易いのでさらに安心です。
種蒔きの間隔(株間)は45cm位として一か所に4粒程度の種を蒔きます。

手入れ追肥

発芽後成長して本葉が出た頃に1回、その後10cm程度に育ったらもう1回間引きして一本立ちにしますが、まだ風に弱いので支柱を立て止めておくと良いでしょう。
支柱はオクラの根張りがしっかりして茎も丈夫になれば要らなくなるので、茎に紐が食い込まないうちに取り除いた方が良いでしょう。
草丈30cm程度になったら畝肩に追肥として化成肥料を施しますが、この頃になれば気温も高くなっているのでマルチを剥がして追肥した方がやり易いです。
オクラは脇枝も出てくるので1~2本残して育てた方が収量が増えるので、栽培本数の少ない家庭菜園ではきれいさっぱりと剪定してしまわない方が良いと思います。

害虫

幼苗の時に葉裏にアブラムシが付き元気がなくなる事と花が咲き始めるころからワタノメイガの幼虫が葉を食害する被害があります。
どちらも日々観察していれば容易に分かるので、薬剤駆除や捕殺で対処します。

収穫

主枝又は脇枝の先端に花が咲いて実が成る性質なので収穫ポイントは順次先の方へ延びて行きます。
花の下一段の葉を残してその下の葉は適宜切り落としておいた方が風通しが良くなり、又残渣の整理もやり易いのでお勧めです。
オクラの日々の収穫は脇枝も含めて一本の木に1~3個と言うところですが、油断するとあっという間に大きく硬い実になって食べれなくなるので、毎日チェックする必要があります。

参照ー【わが家のオクラづくり】

キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ロマネスコ

キャベツとブロッコリーは先回の【春の家庭菜園】でもお勧めしましたが、今回の作型は秋又は冬に収穫するものです。
暖かい時期なので苗づくりにトンネルなどの必要もなくて作り易く、又利用価値も高まる時期の収穫となるのでぜひお勧めしたい野菜です。
キャベツは何回かに時期をずらす事で、又ブロッコリー、カリフラワー、ロマネスコは同じ花蕾野菜ながら色、形、食感も収穫期もそれぞれ違うので長期にわたりキッチンの為になってくれるはずです。
カリフラワー、ロマネスコも含めて種蒔きなどの育て方は春物と全く同じですが、予定表の通り種蒔きと育苗時期は7月中旬過ぎの一番暑い時期となっているので育苗ポットの水切れや定植した後の暑さ対策などには注意が必要です。
当地は寒さが早く来る積雪地なので早蒔きしないと成長が間に合わないですが、温暖地ならば地域に合わせて遅めの方が暑さ対策の面で安全かもしれません。

参照ー【わが家のキャベツづくり】 【わが家のブロッコリーづくり】 
   【わが家のカリフラワーづくり】 【わが家のロマネスコづくり】

白菜

冬の鍋物や漬物にはなくてはならない野菜ですが、1個買っても持て余すのに栽培する事も無いのではと思う人も多いと思います。
しかしスーパーで買った半割や四つ割りも良いのですが、自分で作った新鮮で一つものの白菜はさすがにおいしく感じるものです。
プランターでも簡単にできるのでお勧めです。

種蒔き

苗を買って植え付ければ簡単ですが、苗つくりも比較的簡単かつ短期間に出来る方だと思います。
以前は畑に直蒔きして育てるのが普通のやり方でしたが、昨今は残暑が続く事が多くなって発芽させるのに失敗するリスクもあり、又以前のようにばら蒔きする程種をたくさん買えなくなったので、ポットで育苗するようになりました。
白菜は小型から大型種迄いろいろな品種があり種蒔から収穫出来る日数が違うので、それに合わせて種蒔き日を決める事になります。
わが家では80日型の白菜の種をお盆過ぎにポットに蒔きその後3週間弱で定植しています。

手入れ、追肥

定植後2週間ごとに2回化成肥料を追肥して、肥切れさせないようにしています。
白菜のように結球する野菜は外葉を元気よく大きく育てないと大玉は期待できません。

病気、害虫

定植時期が早すぎて暑い時期に結球してしまうと白菜の尻から腐れる軟腐病になり易いので、涼しくなってから結球するような計画が大事なようです。
この事については残暑の厳しい昨今のお天気事情もあるので特に注意しています。
害虫ではアオムシなどのチョウや蛾の幼虫による被害に注意するほか、結球後に油断しているとアブラムシがビッシリと言う事もあるので注意しています。

収穫と保存

11月に入ると未だ巻き方は緩いですが収穫出来るようになります。
未だもったいない気もしますが、家庭菜園では早めに食べ始めるのも一つの方法であり、必要な事かもしれません。
又白菜は冬期間に外葉で包むようにして縛っておくと畑で保存できると言われていますが、当地域では低温の為冬の間に次第に痛み食用にならなくなることが多いです。
その為積雪前に収穫してしまい、新聞紙で包んで保存していますが、この方法だと3月半ば迄は大丈夫です。

参照ー【わが家の白菜づくり】

冬ネギ

白菜同様に冬の間出番の多い長ネギは春までの貯蔵も可能な野菜でもあって、家庭菜園ではどうしても栽培品目の一品に加えたい野菜です。
冬ネギは栽培期間が長くつい敬遠しがちな面もありますが、買った苗を植え付ければ以外と簡単で手間いらずな面もあるのでぜひお勧めしたいところです。

種蒔き

種蒔きから始めたら収穫し始める迄に半年以上かかるので、自分の家庭だけで食べる分には苗は買って植え付けた方が簡単で良いかもしれません。
しかしおすそ分けする分も含めてたくさん作りたいとか、どうしても種からやって見たいと言う場合は、楽しみとやりがいの為にも来年はぜひ試して見て下さい。
冬ネギは種蒔きを4月の始めに畑の畝に筋蒔きして苗をおこし、7月の始めに栽培畝に定植しています。
この頃になれば発芽させるのにトンネルなどでの保温措置は必要が無くなりますが、不織布をベタ掛けする事で保温と保湿の効果があり、より確実に発芽させる事が出来ます。

定植、追肥、土寄せ

畑の畝に切った溝の中に立てかけるようにして苗を植え付けます。
育て方の概略としては、植え付け後ネギの成長に応じて4回ほどに分けて葉の分岐点近くまで土を掛けて行くことで、土中部分を白く長く育てていく栽培方法となっています。
追肥は土寄せの度に化成肥料を適量施しますが、通気性も考慮して堆肥や切り藁なども混ぜています。

収穫と保存

本格的な収穫は11月半ば位からですが、未だ白い部分が短くて本来の美味しさではないが10月になれば食べる事が出来るので、たくさん作って余裕があるなら収穫を始める事も可能です。
積雪地でなければ冬の間畑から必要の都度採ってくる方法が一番ですが、積雪地では雪で傷むうえに掘り出すのも面倒なので雪が降る前に一括収穫して保存した方が安心であり簡単です。
保存は濡れた土を乾かした後に一抱えづつ新聞紙でくるみ車庫などの土間に並べておくだけで3月半ばまでは十分に持ちます。

参照ー【わが家のネギづくり】

菜園の近況ー生育状況や収穫など

今年の3月から4月初めにかけては陽光も少なく気温の上がらない日が多くて早春に蒔いた野菜は発芽したものの生育は極めて遅れている状況です。
4月5日ごろからようやく春らしい気候となり桜のつぼみもほころび始め、野菜の成長スピードも上がってきた感がありますが、全体的には少し大きくなった程度です。
動きのあった野菜について紹介します。

トウ菜、川流れ菜

昨年の9/8種蒔き10/9定植の両種についてはトウ菜の収穫は現在はほぼ終わりに近づき、川流れ菜は現在収穫中と言うところです。

スナップエンドウ

昨年の11/5に種を蒔き、トンネルの中で越冬させたスナップは現在トンネルを取り払って支柱とネットを設置した状態で、元気に伸びているところです。
花も間もなく咲くと思われます。

小松菜、ホウレンソウ、チンゲンサイ

3/13一つのトンネルの中を3つに分けて3種の野菜を蒔きましたが、低温が続き成長が低迷しておりましたが、4/12ようやく間引き菜を収穫する事が出来ました。

カブ、ニンジン

3/13一つのトンネル内にカブとニンジンの種を蒔きました。どちらもきれいに生えそろっています。
4/12カブ菜を間引き収穫しましたが、ニンジンは未だ間引きするまでに至っていません。

キャベツ、ブロッコリーなどの苗

3/1にキャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、玉レタス、サンチュ、リーフレタスの種を40連結ポットに蒔きました。
低温の為どれも過去にない成長の遅さで、定植時期は予定よりかなり遅れそうです。
これだけ寒いと小さなトンネルではなかなか保温効果が上がらず、発芽と成長に日数を要しましたが、最近トンネルから出してビニールで雨よけした苗台に移動しました。

イチゴ

昨年10/9に定植したイチゴは追肥して黒マルチを掛けて周りに敷き藁をしている状態です。
順調に育っているようで品種によっては花が咲いています。

冬越しリーフレタス

昨年の10/10にプランターに植え付けビニールを掛けて屋外で越冬させたリーフレタスは、現在ビニールは取り払っていますが、盛んに成長しており、葉を摘みながら収穫中です。
春に種蒔きしたものより早く収穫出来るのがこの作型の良い所です。

ホウレンソウ、ミズナ

晩秋に種を蒔いて冬採りを目指していた両種ですが、成長が間に合わずに冬を越したものが3月末頃からトンネルの中で元気に成長をし始め、最近ようやく採り終えました。
とても軟らかくて美味しいので早春の青菜が無い時には良いかもしれません。
失敗から学び次回もこのパターンで作ってみようかなと思っています。

菜園ギャラリー

栽培中の野菜の紹介

当菜園で栽培中の野菜の中で今回は三つ葉について特質や育て方などを紹介します。

三つ葉

せり科の植物で発芽、生育適温とも15~20℃と比較的低く、反日蔭でも良く育ちます。
香味野菜でお吸い物などに少量使うイメージがありますが、香りものが好きな人はお浸しでも美味しく食べれる野菜です。プランターでも十分作れるので家庭菜園にお勧めです。

種蒔き

三つ葉は地植えで放置していても花が咲き、種がこぼれて毎年発芽して自生状態になりますが、良いものを採るにはやはり種を蒔いて育てる必要があります。
発芽に10日あまりの日数がかかりますが、その間乾かさないように注意すれば間違いなく発芽します。
種蒔きは5月の始めと8月末頃の2パターンで蒔くと家庭では重宝すると思います。8月に蒔く時は温度の上がらない日陰で管理すると良いでしょう。
5月に蒔いたものは間引きを兼ねながら収穫し、晩秋に葉が枯れたら土増しをしておくと翌春に白茎の長いミツバを収穫する事が出来ます。
8月に蒔いたものは年内に収穫するまでには至りませんが、小さいので花を咲かせる事も無く寒くなると地上部は枯れますが、翌年の早春から軟らかい葉を展開しながら成長するので必要の都度収穫する事が出来ます。この方法は春に種を蒔くよりもはるかに早く三つ葉を収穫する事が出来ます。

植え場所、土増し、収穫

栽培する場所は地植え、プランターどちらでも構わず、木漏れ日が差す程度又は午前中のみ陽光が当たる程度の場所が良く育ちます。
土増しについては地植えの場合は鍬で周りの土を寄せますが、プランターの場合は淵をプラダンや薄ベニヤ板の端切れなどで嵩上げして土増しします。
使う用土は重くならないようにもみ殻を半分程度混ぜたものが良いでしょう。
又プランターの用土は初めから少なめにして種を蒔いておくと土増しがやり易いかと思います。
収穫はプランターの場合は少し大変ですが、根が全体に回っているのでまとめてプランターから抜き取ってから根をほぐすようにしながら株を分けるようにします。

参照ー【わが家のミツバづくり】