春の家庭菜園と園芸-趣味の野菜づくり

作業予定
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春の種蒔きや植え付けなどの作業予定と菜園の様子/令7.春

わが家の菜園AomusiGardenでの季節ごとの野菜や花そして果物などの近況と種蒔きから収穫迄の作業や栽培予定作物などの紹介ページです。
画像で栽培中の野菜なども紹介していますので素人の趣味の野菜づくりですが、隣の畑感覚で眺めて頂ければ幸いです。

春の作業予定-土づくり、種蒔き、定植など

今回は早春から5月中旬頃迄の栽培予定です。雪国での春の作業はとてもせわしなく、雪融けと共に始めないと適期を逃してしまう事もあるので、早めに準備を整えて待っているところです。
続きは【晩春から夏の家庭菜園】で紹介したいと思います。

種蒔き-赤字はポットなどへの種蒔き、黒字は畝やプランターへの直蒔きです。

野菜名 土づくり 種蒔き 定植 備考
キャベツ、ブロッコリー
レタス、サンチュ
リーフレタス
4/7頃迄 3/1頃 4/15頃 連結ポットに種蒔きして育苗後半までトンネル内で管理
赤シソ、青シソ 3/7頃迄 3/13頃   トンネル畝に直蒔き
ホウレンソウ、小松菜
チンゲンサイ
カブ、ニンジン
3/7頃迄 3/13頃   早春栽培
畝に直蒔き、気温が上がる頃迄トンネル掛け
ジャガイモ 3/15頃迄   3/22頃 畝に種イモ植え付け
冬ネギ苗、葉ネギ 3/24頃迄 4/1頃 7/5頃 畝に直蒔き、定植は冬ネギだけ
トウモロコシ1回目 4/18頃迄 4/5頃 5/2頃 連結ポットに種蒔きトンネル管理
ホウレンソウ、山東菜 3/31頃迄 4/7頃   畝に直蒔き
サンチュ、リーフレタス 5/2頃迄 4/10頃 5/10頃 2回目、連結ポットに種蒔き
チンゲンサイ、小松菜 4/13頃迄 4/20頃   畝に直蒔き
小玉スイカ、キューリ
ナス、ミニ中玉トマト
ピーマン、パプリカ
4/18頃迄   4/26頃 購入苗を畝やプランターに定植
大玉トマト 4/20頃迄   5/10頃 購入苗を一旦大ポットに植替えて育ててから定植
生姜 5/3頃   5/10頃 畝に種生姜植え付け
トウモロコシ2回目 5/15頃迄 5/1頃 5/22頃 連結ポットに種蒔き育苗初期トンネル管理
セロリ 8/23頃迄 5/1頃 9/5頃 10.5センチポットに種蒔き育苗
枝豆中早生1回目 5/8頃迄 5/1頃 5/20頃 セルトレイ種蒔き、室内発芽後トンネル管理
ミツバ 4/23頃迄 5/1頃   プランターに直まき
食用菊 5/18頃迄   5/25頃 4/下旬挿し芽
ゴーヤ、ズッキーニ 5/25頃迄 5/10頃 6/3頃 10.5センチポットに種蒔き、室内発芽後トンネル育苗
バジル 6/8頃迄 5/10頃 6/15頃 セルトレイに種蒔き育苗
モロヘイヤ 6/8頃迄 5/15頃 6/15頃 9センチポットに種蒔き育苗

野菜ごとの育て方などは【趣味の野菜づくり】でも紹介しています

春にお勧めの野菜と栽培概要

リーフレタスとサンチュ

リーフレタスとサンチュはどちらもレタスの仲間でキク科に属する野菜です。レタスと違い結球はしませんが、逆に言えば綺麗に結球させる必要がないだけ栽培は簡単です。
アブラナ科の野菜と違いアオムシに悩まされることも無く、又プランターで手軽に育てられる為家庭菜園に向いており、とても重宝するはずです。
リーフレタスはサニーレタスとも呼ばれ、又サンチュは焼き肉レタスとも言われています。
両種とも栽培時期と方法は全く同じです。

種蒔き

冬と夏を除きいつでも種蒔きが出来るので時期をずらして数回に分けて栽培した方が収穫期が長くなります。早春を除いての種蒔きならばトンネルなどでの保温も不要なので手楽に行えます。
又種はとても長寿命なのでその都度買わずとも保存しながら数年は使えます。
種蒔きから定植迄の育苗は40連結ポットを切り分けて必要数使うやり方が家庭菜園には最適だと思います。尚プランターなどに直接種を蒔く方法でも構いませんがその場合はプランターの使用期間が長くなります。

定植

種蒔き後約1か月で定植です。
家庭菜園ではプランターへの定植が良いと思います。理由は栽培量が適当、身近に置ける、土の跳ね返りで汚れる事が無いからです。もし露地の畝に定植するのであれば敷き藁などで汚れ防止策が必要だと思います。

収穫

大きくなったものを株ごと切り取る収穫方法もありますが、家庭では成長した葉から順次収穫する方が長く楽しめるので適しています。
この方法ならば定植後約10日から収穫が始められ、その後1カ月半から2カ月もの長い間収穫が可能です。

手入れー追肥

定植したら後は難しい手入れなとは一切不要で、2週間に一回程度少量の化成肥料をプランターの端に施すか、薄めた液肥を施すだけです。尚加湿を嫌うので水やりは乾き具合を良く見て行い、やり過ぎに注意します。

参照ーわが家のリーフレタスづくり わが家のサンチュづくり

トウモロコシ

トウモロコシは種から育てて収穫を迎える迄に色々な変化を楽しめ、収穫したトウモロコシは周りからも大変喜ばれるためやりがいもあります。
未だ作った事の無い人にはお楽しみ野菜として是非お勧めしたいと思います。

種蒔き

トウモロコシは発芽温度がやや高いのでトンネルなどでの保温が面倒なら気温が上がる5月10日頃が種蒔き時期としては安全確実です。ちなみにわが家では4月5日ごろと5月1日頃の2回に分けて種を蒔いています。
暖かくなれば畝に種を直蒔きする事も出来ますが、40連結ポットを必要数切り分けたものに種蒔きして育苗する事をお勧めします。

定植

種蒔き後約3週間で定植です。
もしも未だ気温の低い時期での定植の場合は成長促進の為に透明マルチを畝に張ると良いでしょう。又思わぬ遅霜による寒害から守る為臨機応変にビニルを掛けるなどの対策が必要になる場合もあります。
早蒔きは育苗だけでなくこのような事にも気を使わなければなりませんが、暖かくなってからの種蒔きなら心配はいりません。
トウモロコシは貧弱株でも種蒔きしてからの日数で穂を出すので、大きくて立派な実を付けさせるには順調な生育が不可欠と言えます。その為寒さに当てるなどして途中で生育が停滞する事の無いよう注意が必要です。

収穫

実が肥大してヒゲの色が茶色になったら収穫適期なので下方に力をかけてへし折るように収穫します。
適期かどうか心配の時は少し皮を剝いて確かめても良いでしょう。もし未だ早いと思ったら皮を元に戻して2-3日待つようにしても大丈夫です。

手入れー支柱、追肥、土寄せ、剪定など

追肥は定植後丈が40センチ程度になったら株の周囲と畝肩に施して土寄せしておきますが、透明マルチを掛けている時はこの時に取り払ってしまっても良いでしょう。
この頃になると根本から分げつした茎が数本伸び出しますが、根張りが良くなるのでそのまま切らない方が良いと良く言われています。しかし狭い菜園では葉が密生し過ぎる気がするので、私は中間的な措置として主となる茎を負かすような大きなものを切除して他は残すような事をやっています。
又トウモロコシは1本の茎に複数の実が付くので一番上の実を残し他は取り除くようにします。こうする事で1つの実に養分を集中して大きな実となります。取り除くタイミングはその実がベビーコーンとしてちょうど良い大きさの頃が家庭菜園としては良いと思います。
尚トウモロコシは丈が高いうえに家庭では植え付けの列数が少ないために風で倒される恐れもあるので、支柱を立てて留めれば安心です。

参照ーわが家のトウモロコシづくり

ホウレンソウ、小松菜、チンゲンサイ

早春の葉物セットとしてホウレンソウ、小松菜、チンゲンサイをビニールトンネルを掛けて栽培するのも家庭菜園では面白いと思います。
雪が融ければすぐに始められるので一般の春物よりも早く収穫出来るうえに、まだ害虫がいないので意外と簡単に綺麗な野菜を採る事が出来ます。
春が待ち遠しくて仕方がないという人にはお勧めです。

種蒔き

降雪地なら雪融け後の3月中旬頃迄に種を蒔きます。
種蒔きの仕方は元肥を入れて平に均した畝に板などを使って蒔き溝をつけてから蒔くようにします。
蒔き溝は畝の長手方向と直角に17㎝間隔とし、60㎝幅の畝で各野菜とも溝5本づつあれば一般家庭では充分でしょう。
3種の野菜合わせて15本の溝に種を蒔き終わったらトンネル支柱を立ててビニールを掛けておきますが、隙間風が入らないようにビニールの裾はしっかりと土で押さえておきます。尚発芽まで畝の表土に不織布をベタ掛けしておく事でさらに発芽が促進されるのでお勧めします。

収穫

同じ日に種を蒔いても収穫は小松菜がダントツに早く、そして一番長持ちするのはチンゲンサイになりますが、各野菜とも生育途中からは間引き菜の収穫もしなければなりません。
その為初めは栽培量が少ないのではと思っても結果として適量だったと言う事になると思います。

手入れー追肥、土寄せ

それぞれ間引き収穫した頃に株間に化成肥料を適量追肥し、チンゲンサイは少し土寄せして根本を安定させてあげると良いでしょう。
尚生育途中からは気温も安定してくるのでトンネルの裾を上げ下げして温度管理に気を付け、最後は様子を見てトンネルを取り払います。

参照ーわが家のホウレンソウづくり わが家の小松菜づくり わが家のチンゲンサイづくり

キャベツ、ブロッコリー

キャベツとブロッコリーはどちらも暑さには苦手で冷涼な環境を好みます。その為に春に栽培する場合は暑くなる前に成長させてしまうように早めの種蒔きを行った方が順調に育ちます。
特にブロッコリーは脇枝に付く側花蕾の収穫までは日数がかかるので、種蒔きが遅すぎると貧弱な側花蕾しか採れなくなる恐れがあります。

種蒔き

3月上旬必要数を切り分けた連結ポットに種を蒔きます。
この頃は未だ気温が低いのでトンネルの中で発芽させ育てますが、育苗後半は気温も上がるので外に出して管理します。
キャベツとブロッコリーは種が余るので苗を買った方が良いと思う人は多いと思いますが、両種とも種は長期に保存も出来るし、100円ショップの種を買って来る手もあります。
種から育てた野菜が収穫を迎えた時の嬉しさは格別ですので、ぜひやってみる事をお勧めします。

定植

4月中旬には苗が出来るので事前に元肥を入れて置いた畝に定植します。プランターの場合は丸形の深型タイプが良いでしょう。
もし苗を買って植えるのであればこの頃はホームセンターなどにたくさん出回っているはずです。
尚ブロッコリーは苗が風で振り回されやすいので定植の際は支柱に仮留めした方が良いでしょう。

収穫

キャベツ、ブロッコリーとも6月上旬~中旬に初収穫を迎えるので、キャベツは玉のしっかり巻いたものから順に、ブロッコリーは頂花蕾が最大かつ開かないうちに遅れる事の無いように収穫します。
ブロッコリーは頂花蕾収穫後に脇枝の先に付く側花蕾も収穫出来るようになりますが、頂花蕾程には大きくならないので、様子を見ながら採り遅れないように収穫します。

手入れー追肥

両種とも定植後2週間ごとに2回株周りに化成肥料を追肥して軽く土寄せしておく事で最後まで肥切れする事なく元気に育つでしょう。
ブロッコリーは定植した際に仮留めした紐がうっかりすると太った茎に食い込むので、取り除くか留め直しをします。

菜園の近況-生育状況や収穫など

野菜たちの近況を紹介します。
年末から1月上旬は最大50センチ程度の積雪になりましたが、中旬以降は僅かな降雪しかなく現時点(2月4日)での畑の積雪は深い所で10センチ程度しかありません。
今畑にあるのは昨年秋に作付けした野菜だけで、一部雪の間から顔を出してはいますが、ほとんどが未だ雪の下です。
5日からは大雪の予報となっており、当地方も50㎝程度の積雪は覚悟しなければならない状況ですので、土つくりなどの春のスタートが遅れるかもしれません。

玉ネギ

種蒔き9/11、定植11/3です。
種蒔きと育苗は200穴プラグを使って行い、比較的良い苗を植えたので期待しています。
一部雪の下から顔を出していますが、大半は未だ雪の下です。

ニンニク

鱗片植え付けを10/1に行いました。
降雪舞うは順調だったので心配ないと思いますが未だ雪の下です。

冬越し春キャベツ

種蒔き9/30、定植10/29です。
ヒヨドリ除けの防鳥網の支柱が1月の雪でつぶれたので、今は不織布を上から被せたところへ雪が少しかかっている状態です。

スナップエンドウ

種蒔きを11/5に行い、今は越冬用のトンネルの中で春を待っている状態ですが、冬の間でも少し成長して丈が15㎝以上になっています。
降雪の心配が無くなったら時期をみてトンネルを取り払って支柱を立てる予定です。

トウ菜と川流れ菜

種蒔き9/8、定植10/9です。
雪が融けかかって少し顔を出していますがペシャンコ状態です。再び降雪で雪の下になると思いますが、たくさん積もれば時期を見て除雪して早く回復させ収穫を少しでも早めたいと考えています。

イチゴ

定植10/9です。
定植した苗は昨年収穫した株の子苗ですが、露地の畝とプランターで元気そうです。
雪が融けたら追肥をして、畝にはマルチを掛けるつもりです。

冬越しリーフレタス

種蒔き9/10、定植10/10です。
プランターに16本植え付けた後に8本を間引き収穫した残りをビニールを掛けて越冬させています。
早春から新しい葉が展開するので、春の種蒔きより早くから収穫が出来るので重宝します。

野菜たちの様子ー画像

菜園の野菜などの様子を画像で紹介します。
1月中旬以降は比較的小雪だった為に畑の積雪は10センチ程度に減り、野菜の一部は雪から顔を出しているものもあります。しかし今後再び大雪の見込みなので、春の兆しが見えてくるのは2月中旬過ぎの天候次第のようです。

栽培中の野菜の紹介

当菜園で栽培中の野菜の中で今回は冬越し春キャベツについて特質や育て方などを紹介します。

冬越し春キャベツ

文字通り昨年のうちに苗を植え付けて置いたものを春になってから成長させる作型のキャベツです。
キャベツは一定以上の大きさの苗が寒さに当たると花芽が分化して春の成長期になるとトウ立ちする性質を持っています。
その為にこの作型のキャベツを栽培するにあたって最も注意する事は適切なサイズの苗を適切な時期に定植する事だと思います。
ちなみに当地域(東北南部)では種蒔きは9月30日頃、定植は10月30日頃が適期で葉数か5枚程度の苗を定植すると上手くいくようです。
この時期はキャベツにとって発芽し易い時期なので育苗はとても簡単で、わが家では40連結ポットに種を蒔いてそのまま定植迄育てています。
他に注意する事は栽培する品種を寒さに強くてトウ立ちし難いものから選ぶことです。種袋の四季どりキャベツとか春キャベツとかの表記と栽培時期の説明を確認してから種を買った方が良いでしょう。
あと一つ注意する事は積雪が少ない時とか雪融けの時期にキャベツが雪から顔をだすとヒヨドリに葉を食べられてしまうので、網か不織布を掛けて防除する事です。
出来上がった春キャベツは他の作型のキャベツと違い硬く平たくは巻かずにかなり緩い蒔き方ですが、甘みと軟らかさは春キャベツでなければ味わえないものがあります。
特に家庭菜園で採れた新鮮な春キャベツは他に代えがたいものがありますので、未だ作った事の無い人には是非試して頂ければと思います。
我が菜園での収穫は4月中旬~5月中旬の予定です。