わが家のトウモロコシづくり

トウモロコシ
7/9収穫(4/8種蒔き)

40連結ポットに種を蒔いてトンネル内で育苗した後、露地畝に定植します

家庭菜園向きのトウモロコシの育て方をわが家の菜園を例に紹介しています。
40連結ポットに種を蒔き、育苗してから畝に定植します。トウモロコシは発芽適温が高いのでトンネル内で育苗し、定植畝も地温を上げる為にマルチを張った方が良く生育します。
良い実を採るには人口受粉と1株1本にする除房が必要です。自家採種も可能です。
トウモロコシは茹でてOK、焼いてOK、BBQにも大活躍で子供も大喜びです。間引いた実もベビーコーンとして利用できます。

/AomusiGarden

トウモロコシの基本情報

イネ科、適応土壌酸度PH6-6.5、連作(OK)、発芽適温25-30℃、発芽可能10℃~、生育適温20-30℃
日照-日向
発芽温度が高めなので、早蒔きする時はトンネルやマルチでの保温が必要です。

トウモロコシの栽培時期 (わが家の作型)

トウモロコシは気温が低いと発芽しないので本来は5月半ば過ぎの種蒔きが安全なのですが、当菜園では輪作の都合で早めとしています。
もし苗を買って植え付ける場合は5月初めには出回るので、それに合わせて土づくりを済ませておきます。

①早春蒔き

種蒔き4/5、定植5/2、収穫7/上~を標準にしています。未だ気温が低いためビニールトンネルの中で育苗ポットを管理しています。定植時は夜間未だ寒いので畝には必ずマルチングを施します。

②春蒔き

種蒔き5/1、定植5/25、収穫7/25頃~を標準としています。トウモロコシは発芽適温が高いためこの時期でも夜間は気温が低いためビニールトンネル内で育苗管理をしていますが、日中高温になる日もあるのでトンネルの裾を上げて調整します。
裾を上げるとポットの乾燥も早いので給水にも注意が必要です。定植は①の早春蒔き同様マルチングを施した方が成長が早いです。

直蒔きについて

早春蒔き、春蒔きに関わらずトウモロコシは直蒔きでも十分可能ですが、いづれの場合も未だ夜間気温が低い時期なので、トンネル、マルチング、不織布などを使って保温したうえで発芽を促すのが効果的です。
早春蒔きは3つの保温措置全て、春蒔きはマルチングと不織布を使う事で適当かなと思います。

トウモロコシの育て方 – 栽培のポイント

わが家のトウモロコシづくりは、後作の都合により家庭菜園としては早めの栽培です。

1.ポットに種を蒔いて育苗
40連結ポットに種を蒔き、トンネル内で育苗します。ポット数は育ちの悪い苗が混じる事があるので必要数より少し多めにした方が安全です。

2.マルチングした畝に定植
透明マルチを張った畝に2列で定植します。1ポットで2本育っている場合そのまま植え付けしておいて活着したら1本はカットします。

3.追肥して土寄せ
草丈40~50㎝で追肥と土寄せをします。マルチは取り払ってもOKです。

4.分げつした茎は生育途中でカット
分げつした茎は根張をよくするためにそのまま放任という方法もあるようですが、狭い菜園なので周りの作物への採光と風通しを考慮して1本だけ残しカットしています。
カットする時期は追肥土寄せの頃が根もしっかり張っているので良いと思います。カットした茎は敷き藁代わりに畝上に並べておくと畝が乾きにくく保湿に良いです。

5.倒伏防止
トウモロコシは草丈が高くて倒伏しやすいので、支柱と囲い紐で倒れないように対策します。

6.除房
放っておけば1本の茎に2~3本のトウモロコシが付き、栄養が分散するので1番上を残して他は折り取ります。採ったものはヘビーコーンとして利用出来ます。
これも放任と言う栽培方法がありますが、耕土が深くて広い、地力の高い畝でない限りは除房した方が1本の実に養分が集中して良いトウモロコシが採れます。
尚分げつした茎に付いたベビーコーンも全て取り除きます。

7.人工受粉と雄穂のカット
僅か2列ほどの栽培では、風向きによっては受粉が不完全に終わる可能性があるので、人工受粉を行います。
受粉の方法は、朝のうちに雄穂を揺すると黄色い花粉がたくさん飛びますので、目立つように黒の鉢皿で採取し、それを雌穂の先端の絹糸に振りかけています。
役目を終えた雄穂をすぐにカットしておくことで、害虫(アワノメイガ)が寄ってくるリスクが軽減されると言われているので、受粉後はすぐに処分しています。

7.鳥害防除
受粉が成功してトウモロコシらしくなってくるとカラスに狙われます。カラスは上手に皮を剥き、中のやらかい実を好んで食べます。
トウモロコシは比較的防鳥ネットが掛けやすいので、早めに掛けておいた方が安心出来ます。

栽培手順

用具と資材の準備

①苦土石灰

雨で酸性に傾きやすい土壌を、アルカリ性の苦土石灰を混入することで酸度の調整をします。又苦土石灰はカルシュームとマグネシュームの補給にもなり、これら微量要素の欠乏による生育不良を防止します。
苦土石灰は粉状と粒状があり、粒状のものが、風に飛ぶこともなく、使い易く健康的なので家庭菜園では多くの人が使っています。
石灰にはこの他に消石灰と有機石灰があり、それぞれの利点もあるのですが当面この苦土石灰があれば何も不足する事はありません。

②化成肥料

窒素N、リン酸P、カリKの含有量がそれぞれ12前後のバランスのとれた配合で元肥と追肥の双方に使えるとの表記のある化成肥料が色々な野菜に使えて万能で便利です。
化成肥料は一般的に肥料成分が多く肥効が強い為経済的ですが、反面与え過ぎと根に直接触れるような施用は作物を傷める事があるので注意が必要です。
その為種蒔きや定植の1週間前までには施用して土とよく馴染ませておく事が基本です。尚化成肥料は本来即効性ですが製品によりゆっくり効く加工を施して元肥にも使えるものがあります。

③堆肥

遅効性の肥料ですが、土壌中の有用微生物の増殖を助けて土をふかふかにして水はけを良くして地力の維持向上にも役立ち、又連作障害の軽減にも有効とされています。
肥料成分はそれほど高くない為、過不足による直接的な影響は少ないですが、土壌の健全性を保ちながら長く野菜を栽培する為には毎作ごとに施用した方が良いと思います。
牛糞など動物性のものに植物由来の素材を配合した色々な製品が販売されているので、使い方と施肥量をよく確認して使用します。
尚堆肥だけでは野菜が成長する養分を賄えないので、普通は化成肥料と併用して使います。

野菜の肥料について

⓸40連結ポット

8×5列で40個つながっている角ポットです。トウモロコシの苗を種蒔きから定植するまでの大きさ迄育てられ、又用土の量も比較的少なく済むので簡単かつ経済的です。
手でちぎれば簡単に切り分けられるタイプがあるので家庭菜園ではあらかじめ分けておいて必要な数だけ使うようにするのが便利です。
ポットには色々な種類があり、どれを使って育苗しても良いのですが、家庭菜園で何種類かの野菜の苗を少しづつ育苗するような場合は、この40連結ポットの使い勝手の良さは他に代えがたいものがあります。

⑤ポットトレー

40連結ポットが丁度良く収まるように出来ています。ポットが固定できるので風にも飛ばされず、持ち運びも楽です。
又ポットの底穴の一部が塞がれる形となるので用土も漏れにくい事からポットの底穴に網などを敷く必要もありません。切り分けられるタイプの40連結ポットを使用する為には不可欠なものです。
このトレーで何種類かの野菜のポット苗を育てる方法は少量栽培の家庭菜園にはとても合っていると思います。

⑥種蒔き培土

発芽しやすく、生育に良いように土の酸度と肥料成分が調合されていますので必ず新しいものを使います。
古い用土や畑の土では水はけも悪く、病気のリスクもあり、うまく育たないことが多いです。
尚種蒔き培土には素材が細かめで乾きにくいプラグ用とそれよりも粗目のポット用が売られているのでポット用を選ぶようにします。

⑦とうもろこしの種

以前は白と黄粒混じりのピーターコーンを作っていましたが、今はゴールドラッシュが全盛なのでわが家でも数年前からこれに替えました。甘くて実の入りも良く美味しいトウモロコシです。

種蒔き

①ポットに用土を入れる

トレーにポットを必要数並べて種蒔き培土を7分目程度入れて平に軽く押さえたらジョーロで丁寧に底まで浸みこむように湿らせます。
その際に十分に湿らせたポットと湿らせる前のポットの重さを実感しておくと後々ポットの湿りぐあいを見極める時に役立ちます。
尚種蒔き培土にはあらかじめバケツ等の容器の中で吸湿させてからポットに入れると書いてあるものもありますが、そうでないものについても、同様にした方が最初の水やりの際用土に水が浸みこみ易くなり、乾いた用土をポットに入れるより確実に早く吸湿させることが出来ます。
あらかじめ湿らせる加減は握ってもパサパサと崩れる程度の少量の水で十分です。

②ポットに種を蒔く

種を1ポット2~3粒重ならないように蒔きします。種が不足の時は1粒でも構いませんが、その場合発芽しない場合も考えてポットの数を少し余分に増やしておきます。

③覆土

種蒔き培土で5mm~1cm覆土して表面を軽く押さえます。

④注水

ジョーロで優しく水やりして種蒔きは終了です。

発芽迄表土が乾かないように、注意しながら発芽を待ちます。発芽してからも適宜水やりをして、水切れと加湿に注意して育てます。
トンネル内は寒くて締め切っているときは乾燥しませんが、暑い日で裾を上げた時は思ったより乾燥するので注意が必要です。

保温

4月蒔きはまだ寒い日が多いのでビニールトンネルなどでしっかり保温して発芽させ、育苗します。5月蒔きも天候によっては保温して発芽させます。異常高温の日もあるのでトンネル内の温度管理には注意を要します。

間引き

4cm程度になったら3本育っているポットは2本残して間引きを行い、定植迄育てます。一本でも構わないと思いますが、後で育ちの良い苗を選ぶためにやっているだけです。

土づくり

①苦土石灰の混入

定植の2週間前迄に鍬で土を良く耕して苦土石灰を混入しておきます。
苦土石灰の量は1㎡当たり100gとします。

②元肥入れと畝立て

定植の1週間前に元肥として化成肥料と堆肥を入れ畝を整えておきます。
畝幅は90㎝とします。2列植えを基本としますが1列の場合は60㎝でも可能です。
化成肥料の量は1㎡当たり100gとします。


堆肥は製品により原料と成分が異なるので施す量は一概に言えませんが、毎作ごとに施している畑では、費用面からも多少は少な目でも良いと思っています。
わが家の場合は何を栽培するにしても毎作ごとに牛糞もみ殻堆肥を3㎡当たり中くらいの角スコップで軽く5杯程度と少な目ですが土の状態は健全に維持されているようです。
尚わが家では堆肥の量は野菜を問わずほぼ同量とし、施肥量は化成肥料の量で加減しています。
トウモロコシの元肥の入れ方は畝全体に肥料をすきこむ全面施肥が良いでしょう。

土づくりの基本について

③マルチング

トウモロコシは高温で良く育つので、地温の上昇効果の高い透明マルチを張ると成長スピードが速まります。未だ寒い時期に定植する場合は特に必要となります。

定植

種蒔きから約1ヶ月で定植です。ポットを逆さにするようにして苗を抜き畝に条間50㎝、株間30㎝を取り2列で植え付けます。
植穴には注水して、水が沈んだら植えるようにすると根付きが良いです。終えたらタップリ水を与えます。
定植の前にマルチ穴開け器で所定の株間で穴を開けておきます。
ポットの苗が2本の場合はそのまま定植して根付いたら1本に間引きします。又苗が不足の時は1本づつに分けて植えても大丈夫です。

間引き

定植10日後位には、苗はしっかりと活着して成長を始めています。元気の良い苗を1本残して、他の1本は根本から鋏でカットして間引きします。
トウモロコシは特に自家採種の場合育ちの悪い種もある為、種蒔きはポットに3粒づつ蒔いて、間引きしながらしっかりした良い苗を残すようにしています。

収穫

定植後約2カ月で収穫期を迎えます。ヒゲの色が濃い茶色になったものから収穫です。実の皮を少し剥いて確認してもOKです。

手入れ

※追肥

発芽後3週間位に1ポットに化成肥料5-6粒、定植後は草丈が40~50㎝の時に化成肥料を1株1掴み(30g/㎡)を施します。その際はマルチは剥がして土寄せします。

病害虫

トウモロコシの難敵アワノメイガという蛾の幼虫が茎の葉の付け根部分や雄穂に穴を開けて侵入して内部を食害します。その後は実の中にも侵入するのでとても厄介な害虫です。
農薬を使わないのであれば穴にごく細い針金を突っ込み退治するしかないと思いますが、いちいちそんな事はやっていられませんので農薬で予防が一番手っ取り早いです。
尚雄穂は受粉期が過ぎたら切り取って処分した方がリスクが軽減します。
トウモロコシの実が成ってくるとカラスがやって来て、皮をむいて食べるので防鳥ネットは必ず掛けています。

病害虫と対策、農薬についてはこちらをご覧ください

※整枝、支柱、受粉

トウモロコシは株元から2-3本の茎が分げつします。放置した方が根張が良くなるということもありますが、畝が狭かったり地力が低いことの多い家庭菜園では分げつした茎は、40cm程度の時に根元からカットした方が周りの畝も含めて日当たり、風通しが良くなるという利点もあります。
我が家では中間的に本命と競合して邪魔しない程度のものを1本だけ残しています。
トウモロコシは本来自然受粉で十分ですが株数が少ないと風向きによっては受粉不良になる場合もあるため人口受粉をすれば安心です。
方法は受粉期の晴天の日の朝9時頃までに雄穂を揺するとおびただしい花粉が飛ぶので、黒色の鉢皿などで採取して雌穂に振り掛けてやる方法を取っています。
トウモロコシの実は放置すれば1本の茎に複数できますが、畝が十分に広かったり地力の高い土壌でない限り最上部の一つだけ残し、あとは掻き取ってしまいます。
掻き取った実はベビーコーンとして利用できます。尚トウモロコシは草丈が高い分強風で倒伏しやすいので、支柱と囲い紐で対策をしておきます。

※種の採種は簡単だけど・・・

トウモロコシは自家採種が簡単に出来ます。但し付近の畑で別品種が栽培されていたら、風で花粉が飛んできて交雑してしまいます。
それを防ぐ為の袋を掛けるなどの防除が面倒な時は、出穂期を他の畑より半月程度早めます。それはトンネルを使っての早期育苗と定植畝の透明マルチ張りで可能となります。
種用のトウモロコシは完熟してから収穫し、乾燥させてから1粒づつにバラシて種袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保管します。
この様にトウモロコシの種は簡単に採種出来ますし、翌春の発芽も良く揃い、素晴らしい苗もできます。
しかし定植して最初は順調なのですが、草丈が20-30cm位から成長が急減速して貧弱な株が目立ち始め、結果的に小さくて細い実が出来た事があります。
2回ほど自家採種の種で栽培して見ましたが、買った種とは違い歴然で、トウモロコシの性質が変わったことが実感できました。
貧弱株は2割弱なので良しとすべきか、どうかと言うところです。次からは種を厳選しながら挑戦を続けたいと思います。


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