わが家のキャベツづくり

キャベツは夏を除いていつでも栽培出来て実用性も高く、なくてはならない野菜です。家庭菜園でも計画的に栽培すればほぼ1年中自給できるほどです。種蒔きから収穫までの成長の変化も早くて楽しみですね。我が家でのキャベツづくりはこんな感じでやっています。

/AomusiGarden

キャベツの基本情報

アブラナ科、適応土壌酸度PH5.5-6.5、連作(2年程度空ける)、発芽適温15-30℃、発芽可能8℃位生育適温15-20℃
適応PHは中くらいなので、石灰の量は普通です。発芽適温は幅があるが、生育適温はやや低めなので、高温期の栽培は難しいです。

栽培時期(わが家での作型)

キャベツは育苗も含め比較的簡単なので、夏を除き常時作っています。家庭では数多く必要としないので、1回あたりの育苗数は僅かです。キャベツの種は保存しながら、使い切るまで使う事が、家庭菜園では必要であり、そうしなければ育苗する意味がなくなります。

①春蒔きキャベツ

種蒔き3/7、定植4/21、収穫6/~を標準としています。種蒔きから育苗中期までは気温がまだ低いため、ビニールトンネルの中で管理し、気温の上昇を観ながら外気に慣らしながら育苗します。

②秋キャベツ①回目

種蒔き7/20、定植8/15、収穫10/上~を標準としています。残暑が厳しいと日中しおれたり、成長が順調でない時もありますが、寒冷紗で日除けすれば大丈夫です。出来るだけ早く採るために育てていますが、難しい時は次の秋キャベツ②回目が栽培容易で安全です。

③秋キャベツ②回目

種蒔き7/27、定植8/23、収穫10/中~を標準としています。①回目②回目と1週間スライドさせて種を蒔いています。日を追って涼しくなる時期ですので採り終わりは2週間以上差がつきます。

④冬キャベツ①回目

種蒔き8/12、定植9/10、収穫11/20~を標準としています。その年の気象条件により収穫はかなり前後します。暖かい年は寒くなる前に成長し過ぎて破裂球になることもあります。

⑤冬キャベツ②回目

種蒔き8/17、定植9/15、収穫11/30~を標準としています。雪下キャベツになることを想定していますので長く収穫できます。破裂しないで雪下キャベツになってくれれば成功です。

⑥秋蒔き春採りキャベツ

種蒔き9/25、定植10/25、収穫3/下~を標準としています。収穫は定植後の気温や降雪の具合で前後します。冬期間や雪解け時に雪から顔を出した時にヒヨドリに葉を丸坊主にされることがあります。防鳥ネットは降雪を考えると掛けにくく、対策を考案中です。

キャベツ-栽培のポイント

わが家の家庭菜園でキャベツをいつでも便利に自給できる程度に栽培するポイントです。

1.苗は必要数だけ自家育苗する
苗づくりは40連結ポットがジャストサイズで、種まきから定植するまで育てる事が出来ます。必要な本数の苗を適宜育て、定植します。
2.種は当然余るので保存する
捨てるのは気が引けます。わが家の育苗数では2年分はあるので保存して使っています。
3.肥料は十分に与える
元肥、追肥共にしっかり与えて、元気良くて葉の大きな株に育てることによりキャベツも大きくて立派なものが穫れます。
4.病害虫の防除
栽培する時期によって、定植時の根切り虫、成長期前半のアブラムシ、アオムシ、夜盗虫などの被害にあいます。涼しい時期は少なくなります。育苗期、定植時、成長期前半での薬剤防除が現実的です。致命的な病気は経験ないですが、黄変した下葉はまめに取り除きます。ナメクジにも十分注意して株本や周辺に生息させないようにします。ナメクジはキャベツの内部まで食害するので食用にならなくなります。
5.収穫
キャベツは収穫が遅れると成長圧力で破裂してしまうので、採り遅れること無く見た目が良いうちに収穫します。

栽培手順

用具と資材の準備

①苦土石灰

雨で酸性に傾きやすい土壌を、アルカリ性の苦土石灰を混入することで酸度の調整をします。又カルシュームとマグネシュームの補給にもなり、これら微量要素の欠乏を防ぎ、成長障害を防止します。

②化成肥料

窒素Nリン酸PカリKの含有量がそれぞれ12前後のバランスのとれた配合で元肥と追肥の双方に使えるとの表記のある化成肥料が色々な野菜に使え、万能で便利です。肥料成分が高く肥効が強い為、与え過ぎと根に直接触れるような施用は避けます。又根焼け、肥料焼けを起こさない為には、植え付け前の1週間前には元肥として施さなければなりません。

③堆肥

遅効性の肥料ですが、土壌中の有用微生物の増殖を助けて土をふかふかにして水はけを良くします。地力の維持向上にも役立つため連作障害の軽減にも有効です。肥料成分は比較的少ない為、過不足による直接的な影響は少ないですが、地力の維持向上のためには毎作ごとに施すことが必要です。

⓸40連結ポット

8×5列で40個つながっている角ポットです。キャベツの苗も種蒔きから定植するまで十分育てられ、又用土の量も比較的少なく済むので、簡単かつ経済的です。家庭菜園ではあらかじめ切り分けておいて必要なだけ使うようにするのが便利です

⑤ポットトレー

40連結ポットが丁度良く収まるように出来ています。ポットが固定できるので風にも飛ばされず、持ち運びも楽です。ポットの底穴の一部が塞がれる形となるので用土も漏れにくいです。その為歩との底穴に網などを敷く必要もありません。

⑥種蒔き培土

発芽しやすく、生育に良いように酸度と肥料成分が調合されていますので必ず新しいものを使います。古い用土や畑の土では水はけも悪く、病気のリスクもあり、うまく育たないことが多いです。

⑦キャベツの種

冬越しの春キャベツだけはトウ立ちのしにくい秋蒔き春取り用、もしくは四季採りの品種を選びます。他の時期は全て同じ品種でも構いません。わが家では常時やひこと言う品種です。

種蒔き

①ポットに用土を入れる

トレーにポットを必要数並べて種蒔き培土を7分目程度入れて平に軽く押さえます。ジョーロで丁寧に底まで浸みこむように湿らせます。十分に湿らせたポットと湿らせる前のポットの重さを実感しておくと後々役立ちます。尚培土にはあらかじめバケツ等の容器の中で吸湿させてからポットに入れると書いてあるものもありますが、そうでないものについても、同様にした方が最初の水やりの際に水が浸みこみ易くなります。吸湿加減は握ってもパサパサと崩れる程度です。乾いた用土をポットに入れるより確実に楽に吸湿させることが出来ます。

②ポットに種を蒔く

種を1ポット3-5粒程度重ならないように蒔きます。家庭菜園では種が余ると思いますので、冷蔵庫の野菜室で保管すれば、2-3年は十分使えます。

種子の保存について

③覆土

種に5ミリ~1センチの厚さで培土で覆土して表土を軽く押さえます。連結ポットの表土を押さえるには写真のような用具を手作りしておくと便利で、素早く綺麗な仕事ができます。

④注水

ジョーロで優しく水やりして種蒔きは終了です。種蒔き前に用土は十分湿らせてあるので覆土した用土に浸みる程度で十分です。

発芽迄表土が乾かないように、注意しながら発芽を待ちます。発芽してからも適宜水やりをして、水切れと加湿に注意して育てます。置き場は明るい戸外で強い雨に当てないようにします。強い雨で種が流れたり、発芽したばかりの苗が痛みます。苗台にトンネル支柱とビニールを使って雨除けしたものを自作しておけば、1年中色々な野菜の育苗に使えて便利です。

保温

キャベツは比較的低温でも発芽しますが、3月蒔きだけは種蒔きから育苗前半まではビニールトンネル内で保温します。時季外れの高温の日もあるので日中トンネル内の温度管理に注意が必要です。
3月上旬蒔き以外は保温不要です。

間引き

時季や天気の条件にもよりますが4日前後で発芽してきます。子葉が展開したら固まって発芽しているところをほぐすように3本残して間引きします。2センチ程度迄育ったら2本残して間引きし、その後1本にして定植迄育てます。その際に化成肥料5-6粒施してから少し土増ししておくと勢いのある良い苗に育ち、定植してからの活着と初期成長が良くなります。

土づくり

①苦土石灰の混入

定植の2週間前迄に鍬で土を良く耕して苦土石灰を混入しておきます。
苦土石灰の量は1㎡当たり100gの普通の量とします。

②元肥入れと畝立て

定植の1週間前に元肥として化成肥料と堆肥を入れ畝を整えておきます。
畝幅は60㎝として、板で平に均して水たまりなどが出来ない様にします。
化成肥料の量は1㎡当たり100gとします。肥効を高めて外葉が大きく育てば大きくて立派なキャベツが採れますので肥料は多少なら多めでも足りないより良いと思います。
堆肥は製品により使用料の説明がまちまちで一概に言えないところがあります。個人的には毎作ごとに投入するならば、費用的にも大きくなるので少な目でも良い気がします。私の場合は牛糞もみ殻堆肥を3㎡当たり中くらいな角スコップで5杯入れています。
キャベツの元肥の入れ方は肥料の流失が少なくて肥効が長持ちする溝肥が良いでしょう。

土づくりの基本について

定植

種蒔から約1ヶ月で定植です。ポットを逆さにするようにして苗を抜き畝に40㎝の株間を取り植え付けます。植穴には注水して、水が沈んだら植えるようにすると根付きが良いです。終えたらタップリ水を与えましょう

収穫

外葉が大きく成長すると結球が始まります。程よく硬く締まったものから収穫します。取り遅れると成長圧力で結球した葉が割れて破裂球となるので注意しましょう。破裂は暖かく成長の早い時季ほどなり易く、晩冬や雪下のキャベツは急いで採らなくとも大丈夫です。定植してから収穫までの期間は時季により違います。

6/中、早春種蒔きしたキャベツが収穫時期となる。玉はこの後さらに肥大して硬く締まり、最終的に成長する圧力で破裂するので、その前に収穫を終えます。

手入れ

※追肥

発芽後3週間位に1ポットに化成肥料5-6粒、定植後2週間毎に2回1株に軽く1つかみのの化成肥料を根元から離して施してから軽く土寄せします。

※病害虫

キャベツで悩まされる病害虫の一番は青虫です。防虫ネットで覆うか、毎日見回って捕殺するかしかありません。アオムシの他には、コナガ、ヨトウムシ、アブラムシなどもあり、又植え付け直後には根切り虫にも結構やられます。結球する頃になるとナメクジが玉に侵入して食害することがよくあるので、枯れた下葉を取り除いたり周辺のナメクジが生息していそうな場所をチェックして捕殺するか、薬を撒いて駆除します。いづれの害虫も栽培する数が少し多くなると農薬の使用を考えた方が良いと思います。農薬には育苗中に処置するもの、植穴に処置するものなどを含め色々とあります。冬越しキャベツの場合は雪の中からキャベツの葉が顔をだすと、冬場で餌の足りないヒヨドリがついばんで丸坊主にしてしまうので、この対策も必須です。最近では定植して間もないキャベツをカラスが抜き取って散乱させるという事例もありました。おそらくカラスが食べられるものか試したのではと考えています。とにかくカラスは研究心旺盛というか、すごいですね。今年は枝豆をちぎり取って食べることも覚えました。

病害虫と対策、農薬についてはこちらをご覧ください