冬の家庭菜園と園芸-秋冬野菜の収穫と保存、越冬野菜の雪害対策と畑の野菜の様子を紹介します

作業予定

朝晩の気温がメッキリと下がり、新たな播種や苗の植え付けは一部の野菜に限られてきました。これからは初秋に作付けした秋冬野菜の収穫と冬期間食べられるようにしっかり保存する事と冬を越して翌年収穫する野菜たちの雪害対策は雪国の家庭菜園にとって1年を締めくくる大事な作業となります。畑の野菜たちと合わせて紹介します。

11月に播種、定植可能な野菜

寒地では一般的にそら豆やスナップエンドウの種蒔き、玉ネギ苗の定植が行われており、わが家でもそれに倣っています。
・スナップエンドウ
11月10日頃に畑の畝に30㎝間隔で4粒づつ点蒔きしています。冬を幼苗で過ごし、春になり気温が上がってくると成長するという形の栽培です。わが家では雪につぶれないようにビニールで覆いを掛けて置いて春に成長を始めたらビニルを取り払い支柱とネットを設置して誘引しています。スナップエンドウの幼苗は寒さに強いのですが、大きく成り過ぎると寒さに傷みやすいので、ビニールの裾は上げて置いて大きく成長しないようにしています。尚春に成長し始めたら一か所2本になるように間引きします。
・玉ネギ
例年11月3日頃に定植しています。畝にはあらかじめ市販の穴あきマルチを張って置きます。近年は市販の苗が早く出回るようになったので、10月半ばに定植する人も多いですが、わが家では自家育苗の苗を使っているのでそこまで早くはなりません。ちなみに種蒔き9月10日、定植11月3日を目標にしていますが、今年は発芽率が思わしくなくて追加蒔きしたので定植が少し遅れる予定です。

例年通り9月10日に種蒔きしたが、猛暑日の連続で不織布の中が蒸れたのか発芽不良で蒔き直しました。朝晩寒くなってきたのでビニールを掛けて温度調節しながら挽回を試みています。あとは11月12月の暖冬を願うのみです

秋冬野菜の収穫

・葉物野菜
ホウレンソウ、春菊、小松菜、ミズナ、山東菜があります。それぞれ1~3回に分けて播種しているので、10月から12月迄収穫の予定です。寒くなってきたので冬用の遅いものはビニールトンネルで温度調節をしています。
・キャベツ
秋採りキャベツ、冬採りキャベツ、越冬春採りキャベツ迄5段階で育苗と定植をしました。秋採りキャベツは今が採り頃で冬採りキャベツは時期をずらして2回に分けて定植しました。早い方は11月半ばから採り始め遅い方へと収穫はつながり、最後は雪下キャベツとして必要の都度掘り出します。
・ネギ(根深ネギ、白ネギ)
12月末の本格降雪前の収穫を前提に春に種を蒔き7月に定植していますが、一部早採り用として植えたものを未だ細ネギですが逐次収穫中です。
・カブ
小カブから大カブまで収穫出来る品種なので10月末には中カブを最終間引きとして収穫出来そうです。11月半ばには大きなカブが採れる予定です。
・ダイコン
直径5センチ程度に育っているので、11月上旬になったら育ちの良いものから食べ始められそうです。12月寒くなったら収穫して保存しますが、その前にいくらか抜いて吊り下げ乾燥してたくあんや切干紙などにします。
・ニンジン
猛暑と渇水でやむなく水やりしながら育てたニンジンなので、間引きの過程で出来の悪さが目立ちました。ほぼ規格外かもしれませんがダイコンと同時に採って保存します。
・生姜
11月初め葉が黄変し始めたら収穫する予定です。
・食用菊
10月末から11月初めにかけてが盛りの予定です。今年は猛暑で夏季の生育が良くなかったですが、秋に入りすっかり回復して今は蕾がびっしり付いて少し色づいた蕾も見受けられます。
・花蕾もの
ブロッコリー、カリフラワー、ロマネスコを育苗してから定植してますが、定植後の猛暑と渇水で今年はとても難しく成長の仕方も変則的でしたがブロッコリーはとりあえず初収穫しました。ロマネスコが一番最後で降雪前の12月末までに収穫し終える予定です。
・白菜
今年は暑さで日中グッタリの日々が長く続き心配の連続でしたが、寒くなってから一気に復活して今は勢いよく巻き始めています。12月になったら一括収穫して保存予定です。
・セロリ
5月初めにポットに種を蒔き、9月になって定植したセロリですが、残暑厳しかった今年は10月になってようやく元気を出し始め太い柄の付いた葉を立ち上げています。11月になったら取り始められそうです。
・レタス類
球レタスを畝にリーフレタスとサンチュをプランターに植えていますが、球レタスはようやく巻き始めの気配となり、リーフとサンチュは1回目のものは終わりが近く、2回目のものは11月末位まで採れそうです。

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秋冬野菜の冬期保存

冬の間雪に閉ざされて野菜の栽培が出来ない当地では採れた野菜の冬期貯蔵と加工保存はとても重要で、これまでに貯蔵してあるジャガイモ、玉ネギ、サツマイモなどと合わせ冬の間の貴重な食材となります。わが家では以下のような方法で貯蔵、保存しています。
・ダイコン
12月初めに一括収穫して砂場に埋め込んで貯蔵して置き、必要の都度掘り出しています。雨水が侵入しないように、又ビニールやコモで囲う事で3月初め位までは十分貯蔵可能です。尚砂場に貯蔵しきれないダイコンは乾燥しないように大きなビニール袋に入れ凍結しない場所に立て掛けて置けばしばらくは傷まないので、こちらを先に使うようにします。使い切れなかったものは春先に頃合いを見て干しダイコンなどにします。尚切干用のダイコンは凍結しないように早めに収穫して干し、又漬け菜にする分についても葉が傷まないうちに早めに収穫しています。
・ニンジン
ダイコンと同じように砂場に埋めて貯蔵しています。春先に気温が上がってくると芽を吹きやすいので注意します。
・白菜

12月初めに一括収穫したうえ数日良く乾かしてから新聞紙で包み、生えていた状態と同じように立てて並べて置きます。場所は凍結の心配のない車庫でも十分です。収穫する日は晴天の日を選び、貯蔵中は時々チェックして傷んだ部分は取り除き、新聞紙が濡れていたら取り換える事がポイントです。収穫せずに畑で外葉で包むようにして縛って置く方法もありますが、厳しい寒風にさらされると外側から傷んで小さくなっていくので、厳寒が予想される地では家で貯蔵した方が安全のようです。
・ネギ

12月末の本格的な降雪前に一括収穫しています。必要な都度収穫をしながらと言う方法もありますが、降雪厳寒地では収穫も大変なうえ地上部はダメになり地下部の白い部分しか採れません。収穫したネギは洗ったり皮をむいたりしないで葉先を揃えて切る程度にしたら新聞紙の上に並べて上から新聞紙を掛けて置くだけで十分です。収穫は晴天の日に行い良く乾燥させてから貯蔵します。
・冬採りキャベツ

キャベツは寒さに強く雪の下になっても何の問題もなく、逆に甘みが増して瑞々しくなるので一括収穫はしていません。気温が低い為に成長が進んでパンクする事もないので必要のたびに雪を掘って収穫した方が美味しいものが食べられます。只どこを掘ったら良いのか分からないようでは困るので棒などで目印をつけておく必要があります。又畑の奥の方は雪が深くなると大変なので、収穫は奥から手前に向かってした方が楽になります。
・生姜
生姜は寒さに弱いので収穫したら半分はすりおろして冷凍保存、半分はサツマイモと同じように段ボール箱にもみ殻を入れてその中に埋めて室内で保管しています。

越冬野菜の雪害対策

・玉ネギ・越冬春キャベツ・ニンニク
これらは基本的に雪の下になっても何の問題もなく春になれば立ち上がってくるのですが、他の場所の雪を投げ入れて圧雪になってはまずいので、棒を立てて場所が分かるようにしておきます。
・イチゴ

雪はかかっても大丈夫ですがプランターやハンギングの場合、気温が極端に低い時は埴土の凍結で傷む恐れがあるので、不織布やビニールを掛けて被害を防ぎます。
・トウ菜(女池菜)、川流れ菜

基本的には降雪の下になっても差し支えはありませんが、たくさん降った年は春先に天気のタイミングを見て雪を取り除いて少し薄くしてやれば雪融けが早まります。あまり早くやり過ぎると寒風で逆に傷んだりするので要注意です。
・スナップエンドウ

ビニールトンネルを掛けて苗管理すれば雪による痛みも防げ、春の立ち上がりも早くなります。
・冬採り用のミズナ、ホウレンソウ、小松菜

10月半ば過ぎからトンネルで温度管理しながら育てています。思わぬあられや初雪で野菜が一気に傷んでしまう事を防ぐ意味でもトンネルは必要です。
・セロリ、ロマネスコ

未だ採り切れないうちに降雪に遭う事が多いので降雪前にセロリはビニールで雪除けの屋根をロマネスコは倒伏しないように丈夫な支柱を添えておきます。

畑の野菜の様子

11月23日現在の畑の野菜たちの様子を画像で紹介します。不出来なものもあり、又地域差もあり参考にならない面も多いと思いますが、よその畑感覚で眺めて下さい。