わが家のサツマイモづくり

10/18収穫紅あずま

栽培期間は長いが、秋の味覚と収穫の楽しみは格別

家庭菜園向きのサツマイモの育て方をわが家の菜園を例に紹介しています。
サツマイモの苗(蔓)を黒マルチを張った畝に植え付けます。
サツマイモは肥沃な場所では蔓だけが繁茂し過ぎて、肝心なイモが肥大しません。 又加湿も好みませんので栽培する畝は25から30㎝の高畝にします。

/AomusiGarden

サツマイモの基本情報

ヒルガオ科、適応土壌酸度PH5.5-6、連作(OK)生育適温20~30度日照-日向
土壌はあまり選ばないサツマイモですが、窒素肥料の施し過ぎには特に注意が必要です。

サツマイモの栽培時期 (わが家での作型)

わが家のサツマイモ栽培は5月中旬に苗を植え付け10月中旬に収穫です。
苗を入手しても畝が空かないため、最近は仮植しておいた苗を6月中頃玉ネギ収穫後の畝に植え付ける場合が多いです。

サツマイモの育て方 – 栽培のポイント

狭いわが家の菜園で何とか工面してサツマイモを栽培して収穫するまでのポイントです。

1.苗を仮植しておく
苗は適期に求めないと入手できなくなるので、とりあえず買って仮植しておきます。縦横10㎝間隔での密植ですのでわずかな場所で済みます。肥料などは施しません。

2.玉ネギとの交互作付
玉ネギを収穫してすぐにサツマイモの植え付け、サツマイモを収穫したらすぐに玉ネギを定植する為の土づくり開始というパターンです。
玉ネギは根張りが浅くて土の消耗も少なく、サツマイモはたいした土づくりもしないため何とか間に合っています。

3.窒素肥料は施さない
窒素肥料は基本的に施しませんが、サツマイモはカリ肥料を与えるとイモの肥大が良くなるので、硫酸カリを少量施しています。肥料は、むしろ前作の玉ネギ栽培での残肥が多く残らないように気を付けています。

4.畝は黒マルチ張りで高畝
加湿を避けてふかふかで根の張るスペースを多くする為に高畝にして黒マルチを張ります。畝間に水が溜まらないように注意します。

5.蔓返しをする
蔓から出た根が畝の周りに根付くとその場所に新たに芋を作ろうとして養分を使う事で、肝心の畝の中の芋が太らなくなるので、根付かせない為に蔓をひっくり返す作業を適宜行います。
蔓返しをせずに蔓を畝の周囲に回した紐に引っかけて地面に触れないようにする事もあります。

6.収穫は適期にする
収穫が遅れるとイモが巨大になっていることがあるので、適期に収穫します。時期の見定めの為に試し掘りすることもあります。
尚収穫したサツマイモは寒い場所に置くとすぐ腐れるので、夜間も含め10℃以上で昼間暖房などで高温にならない場所に、発砲スチロールに入れたもみ殻の中で保存すれば長持ちします。
その際は発砲スチロールの蓋には空気穴をたくさん開けておかないと腐れる原因になります。

栽培手順

準備するもの

①苦土石灰

雨で酸性に傾きやすい土壌を、アルカリ性の苦土石灰を混入することで酸度の調整をします。又カルシュームとマグネシュームの補給にもなり、これら微量要素の欠乏による生育不良を防止します。苦土石灰は粉状と粒状があり、粒状のものが、風に飛ぶこともなく、使い易く健康的なので家庭菜園では多くの人が使っています。石灰にはこの他に消石灰と有機石灰があり、それぞれの利点もあるのですが当面この苦土石灰があれば何も不足する事はありません。

②サツマイモの苗

サツマイモの苗は種イモから出た芽が25㎝位になったものを掻きとったものです。4月末頃から5月にかけてホームセンターなどで売られています。
販売期間は以外と短く、遅くなると無くなる可能性があるので早めに買った方が安心です。畝の運用の都合で植え付けが遅くなる場合は、適当な場所に仮植しておいたものを使っても可能ですが、できればスラリとした良い苗を植えたいものです。
品種はネットリ系が好きなら紅はるか、ホクホク系なら紅あずまでしょうか。どちらもホームセンターなどで主力に扱われています。

土づくり

①苦土石灰の混入

定植の2週間前迄に鍬で土を良く耕して苦土石灰を混入しておきます。
苦土石灰の量は1㎡当たり100gとします。サツマイモの好む酸度は5.5~6.0ですので、測定して5.5を超えていたら半分の50gにします。

②元肥入れと畝立て

サツマイモは肥料分の多い土に植えると蔓ぼけと言って茎葉ばかり繁ってイモが太らない性質があるので、前作の残肥を考慮すれば元肥は与えない方が無難ですが、イモの肥大のためにカリ肥料を少しほどこしておくと良いでしょう。
野菜を作ったことの無い土やサツマイモばかり作っていて、肥料分が少ないと考えられる場合は、窒素を少な目にしてカリを施すようにして調整するか、もしくはサツマイモ用の肥料を適量施しても良いですが、とにかく多肥は厳禁です。
畝幅は80㎝とし、水はけ良くする為に25㎝~30㎝の高畝に整えます。

マルチング

サツマイモは水はけ良くふかふかで、畝の厚み(高さ)も必要ですし、地温も必要です。その為に黒マルチを張れば効果的です。

苗の植え付け

①棒で苗を差し込む穴を開ける

棒をマルチの上から畝に斜め30度位の角度で突き刺して穴を開ける。棒を斜めに刺す方向は畝の長手方向とし、深さは苗の節が3-4節埋まる深さとします。
棒は8-10ミリの折れた支柱でも使えばOKです。もちろん全ての穴は同じ向きで開けます。(注)苗を植えこむ角度は真下に向ける方法もありますが、耕土の深さなど様々な条件を考えると斜め植えが無難だと思います。
仮植苗の場合は仮植期間が長いとかなり根が出ています。その場合は穴に刺して植えられませんので、移植ごてを使って根を伸ばすようにして斜めに植え付けてからマルチングを張り、カッターで切れ目を入れてから葉を引き出すようにすれば良いでしょう。場所のないわが家ではこの方法になってきました。

土づくりの基本  野菜の肥料について

②苗を植える

穴に苗を差し込み穴との隙間が閉じる様に押さえます。周囲も押さえる様にして植えた部分だけ低くなって水が溜まらない様に気を付けましょう。仮植苗を植え付ける時も同じです。
写真は仮植から収穫日までの育ち方の記録です。

③水をやる

定植した後は土に落ち着かせるため、ジョーロで水をやっておけば一番安心ですがたくさんあげる必要はありません。

蔓返し

蔓が伸びて来て畝の外側迄広がると、その蔓の節から出た根が地面に根を張り、そこでもイモを作ろうとするので養分を分散して、肝心の畝内のイモの肥大に悪影響を与えます。
それを防ぐために蔓を持ち上げ地面から根を剥がしてひっくり返すことを蔓返しと言います。既に根がたくさん出ている場合は切り落としておきます。

蔓返しを楽にする方法
蔓返しは1回やっただけでは再び根を張るので数回やらなければならず、又張った根を引っ剥がして逆さにするのは見た目も気分的にも良くないと思う場合は別な方法もあります。つまり蔓を地面に這わせなければ良いわけで、畝を支柱などで柵のように囲い、それに引っかけるようにして蔓を地面に這わせないようにする方法です。畝間もすっきりと歩きやすくなるので狭い家庭菜園には良い方法です。

収穫

採り遅れると肥大し過ぎるので、10月中旬~下旬頃収穫します。
収穫はまず蔓を根元から切り離してしまい、マルチも取り払ってから株の周囲の土を鍬で丁寧に除けながら収穫します。鍬でイモを切らない様に要注意です。
サツマイモの収穫期は定植から数えて120~140日ですが、植え付ける時期が早い場合は、低温の為初期生育が悪いのか、意外と日数がかかり、反面植え付けが多少遅くとも、思ったよりは収穫時期は遅れないようです。

収穫したサツマイモ(品種は紅あずま)、6月11日に仮植苗を植え付けて10月15日での収穫ですので、124日目の収穫と言うことになります。変則的な栽培方法でも家庭用としては十分なサツマイモが採れます。尚収穫後のこの畝にはこれから準備をして11月上旬には再び玉ネギを定植する予定です。

手入れ

サツマイモは強健な植物で、葉が多少虫に食われる程度で、わが家ではほぼ放任状態です。水はけ良くして、高畝で作るようにしています。

※追肥

追肥は必要ないです。葉が大き過ぎる時は、むしろ肥料の効き過ぎです。

病害虫

サツマイモも蛾の幼虫類(いも虫、ヨトウムシ他)やコガネムシの幼虫の被害を受けることがありますが、致命的な病害虫で毎年必ず悩まされるようなことは無いようです。もし被害を見つけたら早めの薬剤駆除をしましょう。

病害虫と対策、農薬についてはこちらをご覧ください

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