わが家のニンニクづくり

ニンニク
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秋に鱗片を植え付けて越冬させて翌年6月に収穫します

家庭菜園向きのニンニクの育て方をわが家の菜園を例に紹介しています。
秋に種ニンニクをバラシて鱗片を1個づつ畝に植え付けます。
発芽して苗の状態で越冬し、春雪融けと共に成長を始めて、6月中頃には収穫出来ます。
収穫期前には先端から花芽がトウ立ちしてくるので、玉を肥大させる為摘み取ります。摘んだ芽は食べることも出来ます。
色々な料理に欠かせないニンニクは場所もあまり必要とせず、比較的手間もいらずに間違いなく翌年になれば収穫できます。摩り下ろして冷凍保存するなど長期保存も可能です。

/AomusiGarden

ニンニクの基本情報

ユリ科、ネギ属 適応土壌酸度PH5.5-6、連作(OK)、発芽適温25-27℃、生育適温15-20℃
日照-日向

ニンニクの栽培時期 (わが家の作型)

10月上旬に鱗片を植え付けて翌年の6月中旬の収穫です。本当はもう少し早い方が良いのですが輪作の都合で遅くなっていますが、特別問題なく毎年収穫出来ています。

ニンニクの育て方 – 栽培のポイント

種球を小袋1つ程度の栽培ですがわが家ではちょうど良い量です。土づくりをしっかりやって地力を高め作っています。

1.種球をバラシて植え付け
買ってきた種球をバラシて鱗片1個を1株として植え付けます。かなりの密植ですが、わが家では15×15の株間です。

2.元肥は溝肥7、全面施肥3
密植なので、元肥は溝肥7、全面3の割合で長く効くように十分な量を施します。
又根張が良くなるように、植え付ける畝はある程度深めに耕しておきます。

3.間引きと芽切
1か所2本発芽した時は1本に間引きします。又春になって花芽が伸びるのを放置すると、ニンニクの肥大に悪影響があるので、切り落とします。
花芽は食べる事も出来、結構美味しいです。

4.早春に追肥
雪が消えたらすぐに追肥を与えます。

5.収穫は葉が黄変してから
収穫は葉が黄色くなったら、茎を掴んで引き抜きます。

栽培手順

準備するもの

①苦土石灰

雨で酸性に傾きやすい土壌を、アルカリ性の苦土石灰を混入することで酸度の調整をします。又苦土石灰はカルシュームとマグネシュームの補給にもなり、これら微量要素の欠乏による生育不良を防止します。
苦土石灰は粉状と粒状があり、粒状のものが、風に飛ぶこともなく、使い易く健康的なので家庭菜園では多くの人が使っています。
石灰にはこの他に消石灰と有機石灰があり、それぞれの利点もあるのですが当面この苦土石灰があれば何も不足する事はありません。

②化成肥料

窒素N、リン酸P、カリKの含有量がそれぞれ12前後のバランスのとれた配合で元肥と追肥の双方に使えるとの表記のある化成肥料が色々な野菜に使えて万能で便利です。
化成肥料は一般的に肥料成分が多く肥効が強い為経済的ですが、反面与え過ぎと根に直接触れるような施用は作物を傷める事があるので注意が必要です。
その為種蒔きや定植の1週間前までには施用して土とよく馴染ませておく事が基本です。尚化成肥料は本来即効性ですが製品によりゆっくり効く加工を施して元肥にも使えるものがあります。

③堆肥

遅効性の肥料ですが、土壌中の有用微生物の増殖を助けて土をふかふかにして水はけを良くして地力の維持向上にも役立ち、又連作障害の軽減にも有効とされています。
肥料成分はそれほど高くない為、過不足による直接的な影響は少ないですが、土壌の健全性を保ちながら長く野菜を栽培する為には毎作ごとに施用した方が良いと思います。
牛糞など動物性のものに植物由来の素材を配合した色々な製品が販売されているので、使い方と施肥量をよく確認して使用します。
尚堆肥だけでは野菜が成長する養分を賄えないので、普通は化成肥料と併用して使います。

野菜の肥料について

④ニンニク種

一つ一つの鱗片が大きくて変色のないものがしっかりと大きく育ちます。
ホワイト六片など高級種もありますが、わが家はいつも球種の安い嘉定種ですが、まずまずのものが採れます。

土づくり

①苦土石灰の混入

鱗片植え付けの2週間前迄に鍬で土を良く耕して苦土石灰を混入しておきます。
苦土石灰の量は1㎡当たり130~150gとします。

②元肥入れと畝立て

鱗片植え付けの1週間前に元肥として化成肥料と堆肥を入れ畝を整えておきます。
畝幅は60㎝とし、板で平らに均しておきます。
化成肥料の量は1㎡当たり100gとしますが、使う化成肥料の成分と前作の残肥を考慮して加減する場合もあります。

堆肥は製品により原料と成分が異なるので施す量は一概に言えませんが、毎作ごとに施している畑では、費用面からも多少は少な目でも良いと思っています。
わが家の場合は何を栽培するにしても毎作ごとに牛糞もみ殻堆肥を3㎡当たり中くらいの角スコップで軽く5杯程度と少な目ですが土の状態は健全に維持されているようです。
尚わが家では堆肥の量は野菜を問わずほぼ同量とし、施肥量は化成肥料の量で加減しています。
ニンニクの元肥の入れ方は、わが家では畝全体にすきこむ全面施肥を3、溝肥を7の割合で施しています。

土づくりの基本について

鱗片植え付け

ニンニク種(球種)をバラシて鱗片を尖った方を上にして、一つづつ条間15㎝、株間15㎝の3列で植え付けます。深さは鱗片の先が2センチ位埋まる程度にします。
あまり小さい鱗片は良いニンニクが採れないので、使いません。作付けする畝幅により2条~3条にして植えています。

間引き

2本芽が出た時は1本元から切り取ります。翌年になって出てくる時もあるので注意して観察します。

収穫

葉が黄色くなってくる6月中旬が収穫となります。根本を掴んで持ち上げれば簡単に引き抜けます。尚5月中旬花芽が伸びてきますのでニンニクを太らせる為切り取ります。ニンニクの芽は食べても美味しいです。

6/中旬に収穫、昨年の10月10日に植え付けてから267日目の収穫となります。保存は風通しの良い日陰に吊るしても良いですが、段ボール箱のもみ殻の中に埋めて置く方がより保存性が良いようです。又たくさんある時はすりおろしてから小分けして冷凍保存する方法も安心なうえに便利です

手入れ

※追肥

雪が消えたら3月の始めに1株当たり1つまみの化成肥料を施して軽く土寄せします。

病害虫

葉に黄色っぽい粒粒が付いたようになるサビ病やネギのベト病に似て葉にぼかしたような斑点ができる黄斑病にかかる時もありますが、比較的病害虫の心配はないです。

病害虫と対策、農薬についてはこちらをご覧ください

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