わが家のニンジンづくり

ニンジン
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家庭菜園向きの5寸ニンジンを露地の畝に2列でスジ蒔きします

家庭菜園向きのニンジンの育て方をわが家の菜園を例に紹介しています。
夏蒔きして冬採りする形が一番簡単ですが、トンネルを使って早春蒔きも出来ます。ニンジンは栽培期間がやや長いですが、使用頻度の高い野菜なので、栽培しておけば、とても重宝します。
家庭菜園では5寸ニンジンが大きさも手ごろで作り易く、耕土が浅くても栽培できるのでお勧めです。

/AomusiGarden

ニンジンの基本情報

セリ科、適応土壌酸度PH5.5-6.5、連作(1年程度空ける)、発芽適温15-25℃、発芽可能11℃~
生育適温15-20℃
日照-日向
ニンジンは発芽に10日前後の日数を要すので、その間乾燥させないなど発芽環境に注意します。

ニンジンの栽培時期 (わが家での作型)

①早春蒔き

種蒔き3/13、収穫6/20頃~を標準にしています。出来るだけ早く採れるように雪消えを待って種を蒔くので暖かくなるまではビニールトンネルを掛けています。
又発芽まではもみ殻を敷いたり不織布をベタ掛けして保温と保湿に気をつけています。
ある程度気温が上がるまで寒さに当てないようにしないと、色づきの悪い原因になるので注意が必要です。

②夏蒔き

種蒔き8/5、収穫11/中頃~を標準としています。暑い時の種蒔きなので、畝には事前に十分な給水と種蒔き後はもみ殻を敷いたり不織布のべたがけをして保湿を図ることが重要です。
適宜給水しながら10日前後乾燥させなければ、発芽が揃います。
雪が降る前に収穫してしまい、砂場に埋めて保存すれば、翌年の3月まで保存することが可能なので春物よりも多めに栽培しています。

ニンジンの育て方 – 栽培のポイント

家庭菜園で、5寸ニンジンを早春と夏に2回種を蒔いて育てます。発芽をそろえる事と土づくりを丁寧に行い又根にさせない事、そして時期を守りトウ立ちさせない事がポイントです。

1.種蒔き時期を守る
成長時の寒さで着色不良、暑さでトウ立ちの障害が出るので注意が必要です。

2.種を畝の向きの2本の蒔き溝に筋蒔きします。
ニンジンは横溝ではうまく育ちませんので、種は必ず畝の長手方向に平行の蒔き溝2本に蒔きます。

3.ニンジンは発芽が勝負
発芽させるには季節に応じて低温や乾燥への対策のため、トンネル掛けや不織布のべた掛けをして、保温や保湿を図ります。籾殻の併用も効果的です。
ニンジンは発芽にやや日数がかかる野菜ですので、発芽を揃えられれば、ほぼ成功です。

4.丁寧に耕し、堆肥、化成肥料は早めによく混ぜる
ニンジンは小石や固い土の塊が多い畝では股根になりやすいので良く耕す事が大事で、堆肥と化成肥料についても均一に混ぜ合わせることが重要です。
その意味でニンジンの場合の土づくりは他の野菜よりも早めに終わらせておく方法が良いと思います。

5.間引きは慎重に
ニンジンは小さいうちは軟弱で倒れやすいので、あまり早いうちに間引きしないように、そして天候も考慮しながら慎重に間引きをした方が順調に育ちやすいようです。
特に強い雨はやり過ごしてから間引きするのが賢明です。

6.適期の収穫
収穫が遅れるとニンジンが裂けてしまいます。収穫期になって地上部の直径がニンジンらしくなったら、試しに抜いて見て判断しています。

栽培手順

準備するもの

①苦土石灰

雨で酸性に傾きやすい土壌を、アルカリ性の苦土石灰を混入することで酸度の調整をします。又苦土石灰はカルシュームとマグネシュームの補給にもなり、これら微量要素の欠乏による生育不良を防止します。
苦土石灰は粉状と粒状があり、粒状のものが、風に飛ぶこともなく、使い易く健康的なので家庭菜園では多くの人が使っています。
石灰にはこの他に消石灰と有機石灰があり、それぞれの利点もあるのですが当面この苦土石灰があれば何も不足する事はありません。

②化成肥料

窒素N、リン酸P、カリKの含有量がそれぞれ12前後のバランスのとれた配合で元肥と追肥の双方に使えるとの表記のある化成肥料が色々な野菜に使えて万能で便利です。
化成肥料は一般的に肥料成分が多く肥効が強い為経済的ですが、反面与え過ぎと根に直接触れるような施用は作物を傷める事があるので注意が必要です。
その為種蒔きや定植の1週間前までには施用して土とよく馴染ませておく事が基本です。尚化成肥料は本来即効性ですが製品によりゆっくり効く加工を施して元肥にも使えるものがあります。

③堆肥

遅効性の肥料ですが、土壌中の有用微生物の増殖を助けて土をふかふかにして水はけを良くして地力の維持向上にも役立ち、又連作障害の軽減にも有効とされています。
肥料成分はそれほど高くない為、過不足による直接的な影響は少ないですが、土壌の健全性を保ちながら長く野菜を栽培する為には毎作ごとに施用した方が良いと思います。
牛糞など動物性のものに植物由来の素材を配合した色々な製品が販売されているので、使い方と施肥量をよく確認して使用します。
尚堆肥だけでは野菜が成長する養分を賄えないので、普通は化成肥料と併用して使います。

野菜の肥料について

④ニンジンの種

家庭菜園では種が余ることが多いので、ニンジンの種は春、秋ともに蒔くことが出来る品種を、種袋の表記を確認して選ぶと良いと思います。わが家では大きさも手ごろで作り易い5寸ニンジンを作っています。

時なし五寸人参の種、価格も安くて春と秋兼用で蒔け、作り易くて形良いニンジンが採れます。価格は少し高くなりますが、高品質で発色の良い5寸ニンジンも出回っているので、色々試すのも良いかもと思っています。

土づくり

ニンジンは小石や硬い土、未熟堆肥や肥料の塊などが根の先に当たると又根になります。丁寧に耕す事と、石灰と堆肥を早めに施して、土と良く馴染ませておきます。

①苦土石灰の混入

種蒔きの2週間前迄に鍬で土を良く耕して苦土石灰を混入しておきます。
ニンジンの苦土石灰の量は多めの1㎡当たり150gとします。

②元肥入れと畝立て

種蒔きの1週間前迄には元肥として化成肥料と堆肥を入れ畝を整えておきます。
畝幅は60㎝とし、表面を平に均しておきます。凸凹があると水が溜まったり、表土の湿度のムラから発芽と初期成育が不揃いになる原因となります。
化成肥料の量は1㎡当たり100gとしますが、使用する化成肥料の成分と前作の残肥を考慮して加減する場合もあります。

堆肥は製品により原料と成分が異なるので施す量は一概に言えませんが、毎作ごとに施している畑では、費用面からも多少は少な目でも良いと思っています。
わが家の場合は何を栽培するにしても毎作ごとに牛糞もみ殻堆肥を3㎡当たり中くらいの角スコップで軽く5杯程度と少な目ですが土の状態は健全に維持されているようです。
尚わが家では堆肥の量は野菜を問わずほぼ同量とし、施肥量は化成肥料の量で加減しています。
ニンジンの元肥の入れ方は畝全体に混和する全面施肥が良いと思います。

土づくりの基本につい

種蒔き

①蒔き溝を作る

畝に板などを押し当てて畝の長手方向と平行に条間30㎝、深さ5ミリの溝を2本作ります。

②種を蒔く

溝に間隔を5ミリにして種をスジ蒔きます。ニンジンは発芽率が少し低い為と密生して発芽した方が育ちやすい為細かく撒きます。
家庭用では種は必ず余ると思いますので、次回用に保存しておきます。尚種蒔きの際に、畝が極端に乾燥しているときは事前にたっぷり水やりしておきます。そして種蒔き後は必ず不織布を掛けておきます。不織布は保温効果も保湿効果もあるので春蒔き、夏蒔き共に使います。

種子の保存について

③覆土する

5ミリ位の厚さで種に土をかけ(覆土)板で軽く叩くようにして表面を押さます。ニンジンは好光性種子の為厚く土をかけると発芽しません。
尚用土の乾燥を防ぎそして雨によって土が固くならないようにもみ殻を敷いておくと土汚れもなく順調な生育に効果的です。

④水をやる

不織布の上からジョーロを使い優しく水やりして種蒔きは終了です。

発芽迄表土を乾かさないように、注意しながら発芽を待ちますが、発芽してからは水やりは不要です。
ニンジンは発芽するのに10日位要すので、乾燥しないように不織布をべた掛けすると発芽しやすいです。不織布は発芽が揃ったら取り除きます。

保温と保湿

3月蒔きは未だ寒いのでトンネルで保温して発芽、成長を促します。暖かくなったら徐々に外気にならしてトンネルを外します。不織布のベタ掛けともみ殻マルチを併用すればさらに発芽しやすいです。
8月蒔きは保温ではなく、乾燥防止の為、もみ殻マルチと不織布のベタ掛けをしておくと発芽がきれいに揃います。

間引き

1回目は固まって発芽している所をほぐすように間引き、その後は成長に従い数回間引き、最終的に8~10㎝の株間で育てます。
ニンジンは発芽直後から草丈5㎝位までは密生して寄り添っていたほうが育ちやすい為、根元がしっかりして倒れにくくなるまでは急いで間引きしない方が良いようです。

収穫

ニンジンは種蒔きから約3カ月で収穫です。収穫期になるとニンジンの上部で葉の付け根部分が地表から少し盛り上がり肥大が確認できるようになります。採り遅れると割れたりして質が落ちるので適期に収穫してしまいます。
尚ある程度まで成長すれば、間引きしながら葉もニンジンも美味しく食べる事ができます。

手入れ

※追肥

丈15㎝位で最後の間引きをしたら、蒔き溝の両側に化成肥料をスジ状に施し、肥料が隠れる程度の土をかけておきます。

病害虫

発芽から幼苗期は根切り虫の被害を受けて欠株になることが多いです。
土づくりの時に土中の幼虫の有無をチェックしたり、被害が確認された時は残念ですが周辺を掘り返して虫を探すということになります。
被害を軽減するには種蒔き前での土壌の薬剤処理という方法もあります。
ニンジンの葉はアゲハ蝶がとても好んで卵を産み付けるので、この幼虫による被害も少なくありません。
アゲハ蝶の幼虫は大きくなると緑色になりますが、小さい時は黒い色をしており案外見つけやすいので、手で捕まえる事も可能です。

病害虫と対策、農薬についてはこちらをご覧ください

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