わが家の三つ葉づくり

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プランター栽培でも間引き三つ葉から翌春の根三つ葉まで長く収穫をたのしめる野菜です

家庭菜園向きの三つ葉の育て方をわが家の菜園を例に紹介しています。
三つ葉は香りの良い日本古来の野菜で、茶わん蒸しやお吸い物などでよく使われています。家庭ではプランター1個に育てているだけでも、いろいろな場面でとても重宝します。
家庭菜園では5月に種を蒔き、年内利用したうえで翌春再び収穫するやり方がおすすめです。

AomusiGarden

三つ葉の基本情報

セリ科、適応土壌酸度6-6.5、発芽適温15-20℃、生育適温15-20℃日照-日陰
発芽温度がやや高いので、春蒔きは5月に入ってからの種蒔きが安心です。

三つ葉の栽培時期 (わが家での作型)

春蒔き

5月に入ったらプランターに直蒔きし、6/下頃から間引きを兼ねながら収穫します。
残した株はそのまま育て、葉が枯れたら10センチ程度土増ししておきます。
4/中丈が20㎝程度に伸びたら根ごと掘り起こし根三つ葉として収穫します。

夏蒔き

8月末頃春蒔きと同じようにプランターに直蒔きして育てますが、春蒔きのようには大きくならずに冬を迎えます。
春になって芽吹いた新しい茎葉を摘んで食べるようにします。春蒔きよりも早く春の香りが楽しめ、手間をかけずに簡単に三つ葉を楽しめます。

三つ葉の育て方 – 栽培のポイント

わが家では春に蒔いたものは土増しして軟白させて翌春に収穫しています。

1.プランターに直蒔き
プランターに2条の筋蒔きとします。

2.一晩水に浸けてから蒔く
発芽しにくい種なので、一晩水に浸けて蒔くと比較的良好です。
三つ葉は向光性種子なので覆土はごく薄く掛けます。又発芽に10日以上要するので、その間乾かさない様に水やりに注意します。

3.直射日光と高温は苦手
三つ葉は反日蔭から日蔭で良く育つので、プランターの置き場所に注意が必要です。特に夏の直射日光下はダメージを受け株が衰弱します。

4.土寄せが必要
間引きしたら、少し土増しします。翌春に根三つ葉を収穫する場合は10㎝以上の土増しをする為、プランターの用土は初めから多く入れて置かないことと、淵をプラスチック段ボールなどでかさ上げすると用土がたくさん入れられます。
土増しの用土は籾殻を半分混ぜて軽くしておけばプランターの持ち運びが楽になり、又収穫の際も土が軟らかくて収穫作業がやり易いです。

栽培手順

用具と資材の準備

①プランター

縦520×横342×深さ267の野菜用プランターを使います。このプランターは中深で根の張りの浅いものから、しっかりと張るものまで兼用出来て使い勝手が良いので、わが家ではほぼこのプランターで統一しています。

②野菜培養土

草花兼用の培養土もありますが、高級品とはいかなくとも多少良質な野菜専用の培養土を使いたいものです。
赤玉土などの基本用土がしっかりと配合されて保水力、保肥力が優れているものは、再生しながら長く使えます。
新しい培養土を使えば病害虫のリスクが小さくて安心ですが、一度何かを栽培したものは病原菌や害虫の卵など心配も多くなり野菜が育つための養分も失われています。
再利用する場合は事前に日光や薬剤による除菌と殺虫そして失われた養分を補足するなどの土づくりが必要です。
又実際に用土を再利用する際は同じ土に再び同じ野菜や同じ科の野菜を栽培する事の無いように注意する必要があります。

プランター用土の再利用について

③鉢底石

水はけを良くする為プランターの底が隠れる程度に敷いて使います。ネットに入れて使えば、土を入れ替えたりする場合に土と混ざらずに楽です。

④三つ葉の種

みつばの種、プランターの他に庭の反日蔭の場所にバラ蒔きしておくと毎年種が落ちて自生しています。キチンと栽培するなら毎年土づくりしてから種を蒔かないとだめですが、自生の物でも春の若葉は結構軟らかくて美味しいです。

種蒔き

①プランターに用土を入れる

プランターに鉢底石をスノコが見えない程度に敷き詰めてから野菜用培養土をプランターの淵から5センチ程度入れて平に軽く押さえます。
培養土は後で土増しするので少な目にしておきます。ジョーロで丁寧に底まで浸みこむように湿らせます。プランターの底から水がしみ出ればOKです。

②プランターに種を蒔く

プランターに深さ5ミリの2条の蒔き溝を付けたら、種を1㎝間隔で丁寧に蒔きます。残った種はしっかりと保存しておきます。

種子の保存について

③覆土

種が見え隠れする程度に培土で覆土します。ミツバは好光性種子の為、覆土を厚くするとうまく発芽しません。

④注水

ジョーロで表面の土も湿らせて種蒔きは終了です。

三つ葉は発芽に10日以上の日数を要するので発芽迄表土が乾かないように、注意しながら発芽を待ちます。発芽してからも適宜水やりをして、水切れと加湿に注意して育てます。
置き場は明るい戸外で強い雨に当てないようにします。強い雨で種が流れたり、発芽したばかりの苗が痛みます。
日照は木漏れ日程度がちょうど良いので強い直射日光は避けます。

間引き

発芽したら1回目は3㎝2回目は5㎝程度の株間となるように間引きし、丈が20㎝位まで育てて収穫となります。土増しして越冬させて春に再び収穫するので1条に4株残しておきます。

土増し

2回目の間引きをした時と刈り取り収穫した時に化成肥料をパラパラ施して用土を肥料が見えない程度に掛けておきます。
間引き収穫して翌春の為に株を残す場合も同様に追肥しておきます。尚水やりを兼ねて薄めた液肥を周一回与えても良いです。
寒くなって葉が枯れたら、プランターの淵を嵩上げして用土を10センチ程度盛っておけば翌春に白茎の長い三つ葉が収穫出来ます。
嵩上げする材料はプラスチック段ボールや石膏板の端材、苗トレーの底を切り取ったもの、肥料袋など何でも工夫して使っています。
尚嵩上げ用土は軽くて水はけを良くするために野菜培養土や種蒔き用土にもみ殻を半分程度混ぜたものを使っています。いづれも新しい用土でなくても構わないと思います。

葉が枯れてなくなる寸前の三つ葉のプランターの淵をかさ上げして、あと数日で葉がなくなったら土を入れようと言う状態です。かさ上げに使ったものは苗トレーの底を抜いたものと肥料袋です。この方法は他にも根の深い野菜などに利用できると思います。

収穫

収穫は丈が20㎝程度になったら葉の軟らかいうちに収穫します。収穫方法は根ごと引き抜いても良いですが、根本から4㎝位残して鋏で切り取る方法なら、再び葉が展開する事でさらなる収穫が出来るので、家庭菜園向きかもしれません。
いづれの方法でも最終的には1条4株×2条を残してしっかり育てて越冬させ翌春の収穫に備えるようにします。

手入れ

病害虫

三つ葉は土壌菌によるベト病などの病気が発生することもあり、害虫ではアブラムシとハダニが付きます。あまり薬剤は使いたくない野菜ですので、被害が目立つ時は害虫であれば防虫ネットで覆う手もあります。
病気については薬剤による予防が一番ですが、無農薬の場合は加湿とならないように、水はけの良い用土で栽培し、適正な水分管理を心掛けることです。
尚新しい用土を使えばリスクはかなり低減されます。

病害虫と対策、農薬についてはこちらをご覧ください

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