家庭菜園シーズンまじか-家庭菜園で育てられる野菜

野菜の育て方
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暦の上では大寒を迎えたばかりで未だ寒さ真っただ中ではありますが、野菜づくりもあと2カ月後にはシーズンインと言う時期でもあります。家庭菜園愛好者としては待ち遠しさと共に今年の栽培についてあれこれと思いをはせているところです。
そこで今回は栽培する野菜を選ぶうえで大切な栽培難易度、日当たり、栽培時期、栽培場所、連作障害などの環境条件への適応性の観点から適する野菜を拾い上げてみました。
成功のカギは早めの計画と準備。何を作って良いのか思い浮かばない、決めかねている方から参考にして頂ければ幸いです。

                                栽培地 新潟市近郊

栽培のしやすさから野菜を選ぶ

栽培が簡単か難しいかは技量や土壌、環境そして個人の感想によるところもあり一概には言えない事からネットなどで調べてもかなりのバラつきのある問題です。
以下は私のこれまでの成功と失敗の頻度などから実感による難易度ですが、土壌細菌などによる深刻な病害が無い事を前提にしています。
但し簡単な野菜と言えど多少の病虫害の発生はありますまで、手での駆除、薬剤での駆除防除、ネットを用いた防除は必要に応じて適宜実施しています。

わが家の○○○づくりーーー○に野菜名を入れて検索して頂ければ我流ですがわが家の育て方を紹介しています。

比較的簡単に栽培できる野菜

・リーフレタス、サンチュ 家庭で種蒔き育苗が簡単で害虫被害もほぼ無く、プランターにも最適な為家庭菜園には最も適していると思います。
但しナメクジに葉を食べられる事があるので専用の薬剤で周辺を事前駆除しておけば安心です。
・小松菜 発芽と成長スピードが早く丈夫で反日蔭でも育つため、時期をずらしながら繰り返し栽培すれば家庭ではかなりの活躍をしてくれる野菜です。但しアオムシなどの害虫被害も多いので防虫ネットは必需品です。
・ミズナ 寒さにも強く丈夫で育てやすく害虫被害も比較的少ない野菜でサラダなどでの生食もできます。
・春菊 丈夫で育てやすく害虫被害も少ない野菜で、芯だけでなく脇芽も摘み採りながら収穫すれば何回も繰り返して収穫出来ます。
・バジル 家庭で種蒔き育苗が簡単で害虫被害はナメクジくらいで他の害虫被害は少ないようです。プランターでも地植えでも育てられます。
・シソ 害虫被害がほぼ無く、青シソは初秋迄長く収穫を楽しめる野菜で、畑の隅や鉢などでも栽培出来ます。一株植えておくと重宝します。
・葉ネギ 発芽成長にやや日数を要しますが、根元から刈り取る方法で秋まで3回程繰り返し収穫する家庭向きの方法もあります。プランターに蒔いておいても重宝します。
・インゲン 手無しインゲンなら簡単な低い支柱で十分なので手間をかけずに栽培できます。
・カリフラワー 発芽も早く育苗も簡単で花蕾野菜の中では残暑に負けずしっかりした花蕾を付けます。
・ゴーヤ 育苗せずに購入苗を植えるなら簡単に栽培できる野菜で初秋迄収穫出来るほど収穫期間が長くたくさん採れます。自家採種も出来て育苗も出来ますが適期に苗を得るためには保温下で行う必要があるので、1~2本の苗なら購入が現実的かもしれません。
・ニンニク 鱗片を植え付けるだけ、収穫までは芽欠きと花穂摘み位で手間がかかりません。
・ミニトマト 畑でもプランターでも比較的簡単に多数のトマトを収穫できるのがミニトマトです。アブラムシやたばこ蛾などの害虫が付く事がありますが基本的に丈夫に育ちます。
・ピーマン 苗を買って適切な時期に植え付ければ1本でも秋まで大量収穫出来ます。但し連作を避ける事が必要だと言われています。
・ミヨガ 木陰に植え付けておけば勝手に繁殖して毎年収穫できます。
・アスパラ 種や一年目の小苗からでは年数を要すので、少し高価ですが大苗を植え付ければ以外と簡単で秋までに大株に成長するので翌春から収穫出来ます。
・ニラ 一度植えておけば数年は収穫出来るので意外と役立つと思います。地植えでもプランターでも栽培出来ます。

栽培難易度中程度の野菜

・山東菜 発芽も早く比較的丈夫な野菜ですが害虫とナメクジの被害が多いので薬剤や防虫ネットでの対処を必要とする事が多いです。別名非結球白菜と言うだけあって味は白菜に近く、茹でるととても綺麗な緑色になります。
・チンゲンサイ 発芽も早く比較的丈夫な野菜だが害虫被害が多いので防虫ネットが必要です。又間引き土寄せを適切にしないと根が抜き上がったような恰好になってしまうので注意が必要です。
・トウ菜、川流れ菜 適期に苗作りと定植をして越冬ししなければなりませんがその後の面倒は無く丈夫に育ちます。地力のある土なら直まきして適度に間引いてそのまま越冬させても構いません。
・モロヘイヤ 発芽温度が高く常温での種蒔きでは遅くなるのでトンネルを使って育苗すれば早く収穫出来ます。定植後は気温が上がる時期となるので常温下でも極めて強健に成長します。
・ブロッコリー 春の育苗は早くする必要があるのでビニールトンネルが必要です。秋作は遅いと側花蕾が採れないうちに冬が来るので早く種蒔きをする為に残暑の中での育苗となります。
・キャベツ 春の育苗はトンネルを使って早めに行い、又他の作型も育苗と定植時期が適切である事が重要で、誤ると結球しない事やトウ立ちする事があります。又キャベツはアオムシによる害虫被害が特に多い野菜なので防虫ネットや薬剤による防除が必要です。
・ジャガイモ 元肥、種イモの植え付け、間引き追肥、土寄せなど手順通りにやれば特に難しい事は無く栽培期間も短く保存もできる優れものの根菜なので家庭菜園ではぜひ作りたい野菜だと思います。
・ダイコン 間引きや土寄せ、下葉掻きなど良品を採る為には適切な手入れが必要であり、アブラナ科特有の害虫被害もあります。
・カブ 暑さに弱いので栽培時期が適切である事が重要です。春作より秋作の方が育てやすく良質なカブが採りやすく初心者向きです。アオムシなどの害虫にも要注意です。
・スナップエンドウ 丈夫で豊産だが連作に弱い事と冬越ししなければならない為に雪除けなど少し手間がかかる面があります。
・キューリ 苗を買って植え付けるなら面倒は無い野菜ですが元肥で窒素過多だと葉ばかり茂り花が咲いても実が留まりません。又うどん粉病やベト病などの葉の病気に注意が必要です。
・トウモロコシ 暖かい時期なら家庭でも種からでも簡単に栽培出来ますが、アワノメイガの被害が多いので予防防除が必要です。
・オクラ 寒さに弱いので種蒔き~幼苗までが成否のポイントでその後は暖かくなるので強健に育ちます。
・ナス 比較的丈夫な野菜だが収穫期が長いので適宜の選定と追肥が必要です。アブラムシ、ダニなどの害虫の防除も必要です。
・食用菊 株分けや挿し芽苗を毎年植え替える必要があります。又菊は苗を植えてから翌春にその株から苗を採るまで処分できず場所の占有期間が長いので栽培する場所はよく考えておく必要があります。

失敗する事もある野菜

・ホウレンソウ 土壌の酸性、肥料要素の不具合や病気で他の青菜に比べ生育不全になりやすく気難しいところがあります。
・白菜 発芽と育苗は簡単だが時期の見定めが重要で早すぎると結球した白菜が暑さで腐れ、逆に遅すぎると結球が間に合わず冬を迎えてしまう事もあります。又葉を食べる害虫やナメクジやカタツムリの被害も多いので要注意です。
・球レタス 高温長日でトウ立ちする性質を持っているので冷涼な時期しか栽培出来ず、平地では種蒔き適期が狭い野菜と言えます。
・長ネギ(冬ネギ) 育苗、定植から土寄せを数回しなければならないなど手間数多く栽培期間も長いほうです。少量の場合は苗を購入した方が楽で現実的だと思います。
・玉ネギ 育苗、定植から冬を越して6月の収穫まで栽培期間が長い方です。
只適切な大きさの苗を適期に植え付け出来ればあとは比較的手間はかからないので、苗を買って植える方法なら意外と簡単かと思います。
・ニンジン 発芽日数が10日程と少し長くかかる事と種蒔き時期が寒かったり暑かったりの時期なので発芽させることに注意を要します。又適期を外れるとトウ立ちする性質もありますが、夏蒔き冬採りの作型がトウ立ちの危険も少なくて比較的簡単です。
・大玉トマト 元肥で窒素過多になると実が留まらず幹や枝葉がいびつになったり成長阻害を起こす事がよくあるので定植前の土づくりに注意します。そして良い実をとるには芽欠きと摘果を丁寧に行う必要があるのでアブラムシ、たばこ蛾などの害虫とあわせ観察手入れは細やかに行う必要があります。
・スイカ 梅雨入り前に人工授粉をして着果させるには保温措置のうえ苗を早めに植える必要があります。又芽欠きと整枝そして人工授粉と細やかな観察と手入れが必要であり、アブラムシなどの害虫や蔓枯れ病などの病気にも気配りが必要です。
・ズッキーニ 買った苗を植えるなら比較的簡単に育つ野菜ですが人口受粉が必要です。又茎が弱く支柱などで保護しないと葉の重みで折れやすく、うどん粉病にもなり易いです。
・パプリカ 美が色づいて熟してからの収穫なので青い実を採るピーマンよりも収穫までの日数がかかります。大きなパプリカがたくさん成ると重みで枝が裂けるので支柱で保護する必要があります。又実に甘みがあるのでたばこ蛾の被害に遭いやすく注意が必要です。
・枝豆 元肥の窒素過多で株ばかり茂って実成の悪い蔓ボケになりやすく、又低温時の種蒔きでは地温が発芽条件に達しない時は種が数日で腐れてしまう失敗が多いです。
・イチゴ 元肥の窒素過多で株ばかり茂って実成の悪い蔓ボケになり易く、うどん粉病や炭疽病などにもかかりやすいので適宜予防が安全かと思います。
・ロマネスコ カリフラワー、ブロッコリーと比べ若干栽培期間が長く又長くて太い茎と大きな葉の為下葉の処理などの手入れを行い風通しを図る必要があります。
・生姜 生姜は種生姜を植えても芽出しが忘れる程遅い事と芽が出る前に腐れる事があるのが気を遣うところです。
・セロリ 種蒔き~収穫までの栽培期間が長い事と高温と陽ざしに弱いので夏の管理が難しく、又ダニの被害も受けやすいです。
・ミツバ 高温と陽ざしに弱いのでプランターなら置き場、地植えなら栽培場所に留意が必要です。

畑かプランターかで野菜を選ぶ

畑の畝で栽培したい野菜

根張りの大きさと深さ、丈の高さなどから畑の畝で栽培した方が適している野菜です。
ごく一部を除いては全て畑の畝で栽培したいところですが、場所の制約もあってプランターを併用しています。

プランターで栽培可能な野菜

畑の畝で栽培するよりは株の大きさが劣るので収量が少なめになったり収穫物が若干小さめになったりする事がありますが、家庭菜園としては十分満足する結果が期待できる野菜です。

ミニトマト、小玉スイカ、パプリカ、ピーマン、ブロッコリー、白菜、カブ、青シソ、小松菜などの葉菜類

プランターに向いてる野菜

プランター向けのミニ野菜(ニンジン、カブなど)だけでなく実用的な普通サイズの野菜でもプランターで手軽に作る事が出来ます。身近に置く事の出来るプランター栽培は畑には無い楽しみ方もあるようです。
小松菜、リーフレタス、サンチュ、ニラ、葉ネギ、三つ葉、イチゴなど

プランターで野菜づくり

日当たりの良し悪しで野菜を選ぶ

日当たりを好む野菜

十分な陽光が無いと良好な生育が望めない野菜で、ほとんどの野菜が含まれます。

トマト、ナス、キューリ、スイカ、ズッキーニ、ゴーヤ、とうもろこし
サツマイモ、ジャガイモ、大根、カブ、ニンジン、
玉ネギ、ニンニク、長ネギ、葉ネギ、
ブロッコリー、カリフラワー、ロマネスコ、食用菊
キャベツ、白菜、玉レタス、セロリ
小松菜、ホウレンソウ、チンゲンサイ、春菊、ミズナ、山東菜

反日蔭でも栽培できる野菜

日向でも良いが午前中のみ陽光が差す程度の場所でも遜色なく成長する野菜です。

小松菜、ホウレンソウ、ニラ、青シソ(大葉)、リーフレタス、サンチュ

反日蔭を好む野菜

日向よりも反日蔭~日陰の場所を好む野菜で、高温期の直射日光には特に弱いです。

生姜、ミヨガ、三つ葉

実用性から野菜を選ぶ

趣味を兼ねた家庭菜園であっても必要性と使用頻度の高い実用的な野菜が喜ばれることはもちろん、経済的にも貢献してくれる事から他の条件さえ許せば【実用性から野菜を選ぶ】と言う事が栽培する野菜を選ぶうえでの一番の要因かもしれません。

実用性が高い野菜

葉菜類

・小松菜 比較的暑さ寒さにも強く、発芽早く、成長スピードも極めて速やいので夏を除き早春から晩秋迄繰り返し栽培出来ます。
・春菊 摘み採り収穫を繰り返しできるので重宝します。小松菜同様に栽培可能時期も広いです。
・ミズナ 寒くなっても弱らないのでビニールトンネル掛けだけの簡単な保温で冬も収穫が可能な程です。
・キャベツ 葉菜の主役とも言える使用頻度の高いおなじみの野菜です。
真夏を除きいつでも収穫できるように年数回の作付け計画が可能です。
・白菜 降雪前収穫で早春まで貯蔵可能、購入した場合の価格が高めの野菜なので収穫の満足感があるかもしれません。
・長ネギ 冬ネギは降雪前収穫で早春まで貯蔵可能なので家庭菜園としては基幹となる野菜です。
・葉ネギ プランターでも栽培出来るうえにニラのように地際からカットする収穫方法なら繰り返して収穫を楽しむ事が出来ます。
・玉ネギ 6月収穫で早春まで貯蔵可能な為重要な基幹野菜の一つです。
・ニンニク 玉ネギ同様長期貯蔵可能です。
・ニラ 一度植え付ければ数年は年間何回も収穫出来、プランター栽培でも重宝します。
・リーフレタス プランターに最適で長く摘み採り収穫が可能です。
・サンチュ リーフレタスと合わせて摘み採り収穫すれば彩も良いサラダ用セットとなります。

根菜類

・ジャガイモ 3月植え付けて6月に収穫出来るスピード感と翌早春までの貯蔵性から玉ネギと並び重要野菜と言えます。
・ダイコン 11月からの収穫と翌早春までの貯蔵性があるので重要野菜の一つであり、又重たいものを買わずに済むので助かります。春作も可能ですが秋作よりも難しい面があるのと使用頻度が低いので作っていません。
・ニンジン ダイコン同様の貯蔵性と使用頻度の高さから秋作は多めにしていますが、春作は貯蔵が難しいので少なめの栽培です。

果菜類

・トマト 大玉トマト、ミニトマトなど色も含めて数種類植えておけば楽しいと思います。
・ナス 丸ナス、長ナス、白ナスなど使用目的に合わせて適量栽培を心がけています。
・キューリ トマト、ナス同様夏野菜の主役的存在でなくてはならない野菜なので毎年2本だけ植えていますが、それでも過剰生産ぎみです。

栽培時期から野菜を選ぶ

種蒔き又は購入した苗を植え付ける時期で分類しました。但し最適な時期を指すものではなく、あくまでもその野菜の必要性と栽培する畝の都合を考慮して実際に栽培している時期を記しています。

参照 栽培ごよみーわが家の年間野菜づくりカレンダー
   わが家の○○○づくりーーー○に野菜名を入れて検索していただけます
   家庭菜園の記録と作業の予定/2024年

早春の作付け

シソ

種蒔きー3月中旬直蒔き、収穫ー赤シソは6~7月青シソは10月頃まで
シソは発芽温度が高く常温では4月末ごろの気温にならないと発芽しない為、早く収穫したい場合はトンネル保温下の畝に種蒔きします。青シソ(大葉)はとくに急がないのですが、赤シソを梅干しづくりに間に合わせたい為に双方とも早蒔きしています。

キャベツ、ブロッコリー、レタス

種蒔きー3月上旬連結ポットに種蒔き、定植ー4月中旬~下旬、収穫6月上旬~下旬
まだ気温が低い為種蒔きから育苗中期まではトンネル内でポットを管理します。
暑くなる前の冷涼な環境下でストレスなく育つため品質の良いものが採れます。
レタスは高温に会うとトウ立ちするので種蒔きの遅れが無いようにし、涼しいうちに結球させます。

ホウレンソウ、小松菜、チンゲンサイ

種蒔きー3月中旬直蒔き、収穫ー4月中旬~5月上旬
本来の種蒔き適期は4月上旬ですが少しでも早く青物野菜が欲しい時にトンネル保温下の畝に種を蒔きます。害虫がまだ出てこないので意外と作り易くて良いものが採れます。

リーフレタス、サンチュ

種蒔きー3月上旬連結ポットに種蒔き、定植ー4月中旬、収穫5月上旬~6月下旬
ポットはキャベツなどと共にトンネル内で育苗中期まで管理します。
定植は身近に置けるプランターを使った方が便利なうえに泥などで葉が汚れないので衛生的です。
収穫は双方とも葉を摘み採る方法なので長く楽しむことが出来ます。

カブ

種蒔きー3月中旬直蒔き、収穫ー5月上旬~中旬
カブは暑さに弱いため気温が高くなる前に成長させたい為トンネルを掛けた畝へ少し早蒔きしています。
トンネルは気温を見ながら4月上旬に取り払いますが、日中グッタリするような高温に会わせずに早期に収穫出来るので綺麗なカブが期待できます。
カブは間引き菜から始まり小カブから大カブ迄順次収穫出来るので家庭菜園にはとても適している野菜です。

ニンジン

種蒔きー3月中旬直蒔き、収穫ー6月中旬~下旬
ニンジンは高温下での保存は難しいので、なるべく早い時期の収穫を目的に早蒔きしています。
種蒔き当初にトンネルを使うのはカブと同じですが、ニンジンはある程度成長してから10度以下の低温に当てるとトウ立ちすると言われているのでトンネルは気温の上昇を待って慎重に取り外すように注意しています。

春の作付け

ジャガイモ

種蒔きー3月下旬種イモの植え付け、収穫ー6月中旬~下旬
ジャガイモは暑さに弱い為、土が凍る心配が無くなったらなるべく早く植え付けて暑くなるまでにしっかり成長させたいと考えています。

ホウレンソウ、小松菜、チンゲンサイ、山東菜

種蒔きー4月上旬から中旬直蒔き、収穫ー5月上旬~5月下旬
この時期になると種蒔き適期となる為トンネルなどは不要となりますが、反面害虫が発生する時期でもあるので不織布か防虫ネットでの害虫対策が必要となってきます。
特に青菜類は間引き菜も利用するので農薬を使う事が出来ない為、ネットは必需品です。

冬ネギ(長ネギ)、葉ネギ

種蒔きー4月上旬直まき、定植7月上旬、収穫ー葉ネギ6月下旬~9月上旬冬ネギ10月上旬~12月上旬
冬ネギは苗床に種を蒔いて育苗のうえ7月に栽培畝に定植しますが、夏ネギは栽培畝に直蒔きして育てています。
発芽可能の気温になったら出来るだけ早く蒔いて時期までにしっかりした苗を目指す事、又葉ネギについては早い収穫を目指す事が大事なようです。
又ネギは発芽に10日程の日数を要す為、種を蒔いたら表土が乾く事の無いように不織布のベタ掛けで保温と保湿を図ってやると発芽が良好です。

トウモロコシ

種蒔きー4月上旬連結ポットに種蒔き、定植ー5月上旬、収穫ー7月上旬
早採り用のトウモロコシでポットはトンネル保温下で管理し、定植は透明マルチを張った畝に植え付けますが、まだ遅霜の心配があるのでビニール又は不織布を掛けられるようにしておくと安心です。

トマト、ナス、キューリ、ピーマン、パプリカ、小玉スイカ

定植ー4月下旬、収穫ー6月上旬から11月上旬まで
地域的に設備がないと発芽、育苗が難しく、又接ぎ木苗も作れない為苗を購入します。
収穫期は野菜の種類によりまちまちですが、早いキューリやトマトは6月上旬~中旬になると採れ始め、ピーマンやパプリカなどは11月初めまで収穫可能です。

リーフレタス、サンチュ

種蒔きー4月中旬~下旬連結ポットに種蒔き、定植ー5月中旬~下旬、収穫-5月下旬~6月下旬
連結ポットに種を蒔いて育苗しますが、暖かくなっている時期なのでトンネルなどでの保温の必要は無く、面倒ならばプランターに直蒔きしても構いません。
育苗して定植する方法の良いところはプランターの使用期間が短くなる事です。

トウモロコシ

種蒔きー5月上旬連結ポットに種蒔き、定植ー5月下旬、収穫ー7月中旬
夜間はまだ寒い日があるので種蒔きから育苗中期までは天候を見ながらトンネルにポットを入れておくと安心です。
4月上旬に蒔くトウモロコシより収穫は10日~2週間しか遅くないので、面倒しなくてよい分家庭菜園には向いていると思いますが出来るだけ早く収穫したい又はその場所を他の作物に使いたい時は4月蒔きが有利です。

セロリ

種蒔きー5月上旬ポットに種蒔き、定植ー8月下旬~9月上旬、収穫ー11月上旬~翌1月上旬
10.5センチのポットに種を蒔いて育苗しますが、夏の定植は高温で危険なため17センチ程の大きなポットに一旦植替えて夏越しさせてから定植しています。
定植する時期は遅くなりますが大きな苗に育っているので収穫期までは十分間に合います。

ミツバ

種蒔きー5月上旬プランターに直蒔き、収穫ー翌4月中旬
寒くなって葉が枯れたら土増ししておいて翌春茎を軟白させたミツバを収穫するのが主目的ですが、生育中のミツバも間引きながら利用する事ができます。地植えでももちろんOKです。

サツマイモ

定植ー5月上旬、収穫ー10月中旬
購入した苗(つる)を黒マルチを張った畝に植え付けますが、場所が空かない時は仮植しておいて6月になっから植える事も多いです。日当たり良く、加湿にならない水はけ良い高畝、肥料分が少なくそして雨で他の畝からの養分の流入の心配の無い畝、最低この三つの条件が必要のようです。

生姜

種蒔きー5月上旬種生姜植え付け、収穫ー11月上旬

購入した種生姜を栽培畝に植え付けます。低温加湿で発芽前に腐れる事があるので十分気温が上がってからの植え付けと水はけに特に注意しています。

ゴーヤ、ズッキーニ

種蒔きー5月上旬~中旬ポットに種蒔き、定植ー5月下旬~6月上旬、収穫ー6月下旬から10月上旬
室内で発芽させてからポットをビニールトンネル内に移して育苗しています。
ズッキーニは8月中旬で終了しますがゴーヤは10月の初めまで収穫出来ます。

バジル

種蒔きー5月上旬~中旬セルトレイに種蒔き、定植ー6月中旬、収穫ー7月下旬
16穴セルトレイに種を蒔き、10センチ程度の丈になったらプランターに植え付けています。
成長して十分に葉が展開したら株元から切り取ってそのまま軒などに吊るして乾燥バジルにしています。

インゲン

種蒔きー5月中旬直蒔き、収穫ー7月上旬~8月中旬
長い支柱やネットが不要の手無しインゲンを作っていますが、倒伏防止のため株の脇を簡単に囲っています。
スナップエンドウと収穫期が重ならないように少し遅めの種蒔きとしています。

モロヘイヤ

種蒔きー5中旬ポットに蒔き、定植ー6月中旬、収穫ー7月上旬~9月下旬
モロヘイヤは発芽温度が高いので天気を見ながらトンネルで育苗管理をしています。
9センチポットに2本育て、そのまま畝に定植していますが、丈夫な野菜で育てやすいうえに夏の葉菜の無い時期の青物と言う事で大変重宝する野菜です。

食用菊

挿し芽ー4月下旬、定植5月下旬、収穫ー10月下旬から11月上旬
挿し芽は気温が安定する4月下旬に前年の親株から挿し穂を採って鹿沼土に挿しています。
親株から子を株分けして定植する場合も5月下旬頃を目安にしています。
挿し穂を採るとすぐに親株を処分して畝づくりが出来るので挿し芽をする事が多いですが、失敗すると怖いので念のため空いているところへ少し親株を仮植しておくと良いかもしれません。

オクラ

種蒔きー5月下旬直蒔き、収穫ー7月中旬~9月下旬
透明マルチを張った畝に蒔き穴を開けて直蒔きしていますが苗を育てて移植するよりもストレスが無い為か順調に育つようです。

枝豆(中早生)

種蒔きー5月中旬~6月上旬箱蒔き、定植ー種蒔き後10日~2週間、収穫ー8月上旬~8月中旬
湯上り娘中心に数回に分けて蒔く日を少しづつずらして作っています。
種蒔きは木箱や発砲スチロールの箱に蒔き、定植は本葉が出るとすぐに植え付ける方法なので間引き不要で種が無駄になりません。

枝豆(晩生)

種蒔きー6月下旬箱蒔き、定植ー7月中旬、収穫ー10月上旬
肴豆と言う地域種を毎年種採りしながら作っています。
晩生は栽培期間が長いですが忘れた頃に今年最後の枝豆が食べれるので喜ばれるようです。

夏の作付け

冬ネギ(長ネギ)

定植ー7月上旬、収穫ー10月上旬~12月中旬
売られている苗は6月になると店に出回りますが、冬ネギとして収穫するには7月上旬の定植で十分間に合います。
4月上旬に種蒔きした自家苗なら一般的に売られている苗より大きく、又苗取りしてすぐに植え付ける為活着が早くすぐに追いつきます。
収穫は10月には細いながら必要分程度なら採る事が出来ますが、冬ネギ本来の美味しさになるには11月中旬頃からとなります。
冬ネギは必要の都度畑から抜いてきた方が新鮮で美味しいのですが、当地域では雪の下で傷むため12月の降雪前に一括収穫して貯蔵しています。

ブロッコリー、カリフラワー、ロマネスコ

種蒔きー7月中旬連結ポットに種蒔き、定植ー8月中旬、収穫ー10月中旬~12月下旬
3種共花蕾を食べる野菜で、日当たり条件にもよりますが一番最初に収穫できるのはブロッコリーでロマネスコは少し遅れますが寒くなって持ちが良くなるので場合によっては年が変わってから最後の収穫と言う事もあります。
カリフラワーとロマネスコは頂花蕾一つだけの収穫ですがブロッコリーは側花蕾をたくさん収穫出来るので12月になっても採れ続ける事も多いです。
育苗、育成前半期は暑い時期で時には日中萎れてばかりと言う事もありますが、それを気にして種蒔きが遅すぎると思うような結果が得れないと言う微妙な面もあり注意しています。

秋キャベツ

種蒔きー7月中旬~下旬連結ポットに種蒔き、定植ー8月中旬~下旬、収穫ー10月上旬~11月中旬
家庭ではまとめて採れると消費しきれないので2回に分けて種を蒔いていますが、2回目は1回目よりも1週間程遅らせるとちょうど良い感じです。
2回目が心配なく順調に成長するのに対し、1回目は地域としては早すぎる種蒔きになるので育成中に残暑で葉が傷む事もありますが涼しくなるにつけ回復して結球します。

ニンジン

種蒔きー8月上旬直蒔き、収穫ー11月中旬~12月上旬
冬採りのニンジンで種蒔きの時期が一番暑くて乾燥する時期なので、発芽迄は不織布をベタ掛けして保湿に注意しています。
ニンジンは間引いた葉やミニニンジンも利用する事が出来るので家庭菜園向きの楽しい野菜かもしれません。

冬キャベツ

種蒔きー8月10日~15日頃連結ポットに種蒔き、定植ー9月上旬~中旬、収穫ー11月下旬~翌2月中旬
初雪前後の収穫から雪下キャベツの収穫までを想定して作っており、秋キャベツ同様種は2回に分けて蒔いています。
生育期は気温が急に低くなっていく時期で野菜の成長スピードも遅くなるので、1回目と2回目の種蒔きは僅か5日違いとしています。
この時期の気温は天候によって大きな差があるので、年によっては2回ともキャベツが肥大し過ぎて雪下になる前にパンクしたり、逆に寒さが早い年は成長が間に合わず小さいうちに雪下になるなど、加減の難しい作型ですが雪の下から採る甘くて大きいキャベツは格別です。

リーフレタス、サンチュ

種蒔きー8月中旬と9月上旬連結ポットに種蒔き、定植ー9月中旬と9月下旬、収穫-9月下旬~12月上旬
春同様2回に分けて育苗のうえプランターで育てています。
リーフレタスとサンチュをプランター2個づつのセットで9月から12月まで収穫が楽しめます。

秋~冬の作付け

レタス

種蒔きー8月中旬~下旬連結ポットに種蒔き、定植ー9月中旬~下旬、収穫ー11月下旬~12月中旬
早蒔きし過ぎると暑さに会ってトウ立ちしやすく、又遅すぎると寒くなってなかなか結球しないので注意が必要です。又夜間に街灯に照らされる場所もトウ立ちの原因になると言われています。

ダイコン

種蒔きー8月下旬~9月上旬直蒔き、収穫ー11月中旬~12月上旬
8月末か遅くとも9月5日位までに種蒔きを行い、11月半ば前には太りの良いものから収穫しています。
12月に入り天気の良い日を見計らって一括収穫のうえ砂場に埋めて貯蔵しています。
ダイコンは種蒔き期の見定めが極めて重要なので天候の推移に特に留意しています。

ホウレンソウ、小松菜、チンゲンサイ、春菊、ミズナ、山東菜

種蒔きー8月下旬~9月中旬直蒔き、収穫ー10月上旬~12月下旬
基本的な種蒔き時期は8月下旬~9月初めですが春菊、ミズナ、小松菜は2回目も少し遅めに蒔いています。
2回目は気温を見てトンネル掛けをして育てると年末まで収穫出来るので、畑に青物が無くなっている中喜ばれます。

カブ

種蒔きー9月上旬直蒔き、収穫ー10月下旬~12月上旬

カブは暑さに弱いので残暑が強い中で直射日光を受けると日中萎れて心配な事があるので、厳しいと思う時は軽い遮光をすると良いと思います。
しかし朝晩は既に涼しくなっている時期なので何もしなくとも弱って駄目になるような事は無くちゃんとカブは出来るので心配はいらないようです。

トウ菜(女池菜)、川流れ菜

種蒔きー9月上~中旬苗床に種蒔き、定植ー10月中旬、収穫ー翌3月下旬~4月中旬
どちらも春に立ち上がるトウを食べる野菜です。
直蒔きして間引きしながらそのまま育てる人もいますが、苗を作って新たな畝に定植した方が良く育つと思います。
女池菜は産地では早春にトウが小さいうちに葉ごと切り取って収穫するのが普通のようです。

玉ネギ

種蒔きー9月中旬200穴プラグに種蒔き、定植ー11月上旬、収穫ー翌5月下旬~6月中旬
玉ネギの育苗は畑の苗床に種を蒔けば面倒いらずで一番簡単ですが、土壌から伝染性の病気に感染する恐れのある畑の場合はプラグや連結ポットなどの容器に種を蒔いて育苗する方が安全かもしれません。
当菜園では育苗箱とプラグを重ねて圧着させ、1穴1粒の種を蒔いての育苗方法です。
この方法は間引きの必要がなくて種が無駄にならず、そして根がプラグの形で纏まっているので定植し易くて活着も良いところが気に入っています。

冬越しリーフレタス

種蒔きー9月中旬連結ポットに種蒔き、定植ー10月中旬、収穫ー11月上旬~翌4月下旬
1ポット2本の苗を定植したうちの1本を11月に間引いて収穫するだけで、後は越冬させて春の収穫を楽しみます。この方法は早春に種蒔きするよりも早く収穫を始められるのが良いところです。
越冬についてはレタスは寒さに強いのでプランターをビニールで覆うだけで屋外で元気に冬越しします。

冬越し春キャベツ

種蒔きー9月下旬連結ポットに種蒔き、定植ー10月下旬、収穫ー翌4月中旬~5月中旬
結球したキャベツを越冬させて春収穫する雪下キャベツではなく、苗を越冬させて早春から育て上げる作型です。
越冬させる苗が大きすぎると春にトウ立ちするので注意が必要な事とこの作型に合ったトウ立ちしにくい品種を選ぶ事が必要です。

ニンニク

種蒔きー10月上旬直蒔き、収穫ー翌6月中旬
ニンニクの種球をばらしてその鱗片を畝に植え付けます。
収穫は玉ネギと同じ頃で、それまでは手間いらずなので何とか場所を確保して植えておきたい野菜です。

イチゴ

定植ー10月上~中旬、収穫ー翌5月中旬~6月上旬
プランターや露地畝での自然栽培です。
苗は収穫後の親株から自分で採る事が出来るので、定植時期までに育てておきます。
苗を購入する場合で翌春の収穫を期待するなら花がたくさん咲きそうなしっかりした苗を求める必要があります。

育苗については わが家のイチゴづくり をご覧ください

スナップエンドウ

種蒔きー11月上旬直蒔き、収穫ー翌5月上旬~5月下旬
ビニールトンネルを掛けて冬越しさせますが、寒さには強いのでビニールの裾は少し開けて置く程度にしています。
越冬苗は大きすぎると傷む事があると言われているので5~10センチ程度になるように心がけて育てています。

連作障害を避けて野菜を選ぶ

野菜によっては同じ科の野菜も含めて続けて同じ場所に栽培すると様々な障害を起こして順調に育たないと言う連作障害を起こします。
色々な条件を考慮して栽培する野菜を決めたのに連作障害を起こしたのではたまりません。
連作障害を避けるには畝やプランターの計画的な使用が不可欠だと思います。

連作障害防止のため作付けを休む年数

これについては実用書やネット検索などの情報源によっても多少の違いもありますが、これ位休めば一番安心と言う事だと思います。
狭い家庭菜園ではなかなか難しい面もあって怪しい作付け計画となる事も多々ありますが、支障なく育つケースも多いようです。
しかし何か変だと言う事もあるので可能な限りは工夫して行きたいところですが、どうしても輪作の都合が立ち行かない時は接ぎ木苗の使用を考えた方が現実的だと思います。
接ぎ木苗はナス、トマト、キューリなどで多く出回っており、連作が可能と言われています。

1年程度休むと良い野菜

ホウレンソウ、チンゲンサイ、小松菜、ミズナ、春菊、トウ菜、川流れ菜、モロヘイヤ、バジル
カブ、ニンジン、カリフラワー、ロマネスコ、ネギ

2年程度休むと良い野菜

白菜、キャベツ、レタス、リーフレタス、サンチュ、山東菜、セロリ
生姜、大根、ジャガイモ、キューリ、ゴーヤ、インゲン枝豆、イチゴ

3年程度休むと良い野菜

ナス、トマト、ピーマン、パプリカ、三つ葉

4年程度休むと良い野菜

スナップエンドウ、スイカ

連作障害が起こり難く休まなくてよい野菜

シソ、食用菊、トウモロコシ、ズッキーニ、サツマイモ、玉ネギ、ニンニク

但し休む必要が無いとされる野菜であってもその野菜や同じ科の野菜に特に発生し易い病害虫に悩まされるような時は同じ場所を避けて別な場所で栽培した方が賢明かもしれません。

以上どのような観点から自分の家庭菜園で栽培する野菜を選んだら良いのか改めて考えて見ましたが
要約すると次のような事かと思います。
栽培する野菜を何にするか迷った時の参考の一つになったらうれしいです。

1 栽培難易度はどの程度か?
2 プランターでの栽培か畑での栽培か?
3 栽培する場所の日当たり加減はどうか?
4 その野菜は実用性が高いのか?
5 栽培時期は適切で地域に合っているのか?
6 その野菜をその場所で栽培して連作障害の危険はないのか?

栽培時期イメージ表

下表は実際の栽培時期のイメージですが、その年の天候により数日程度は前後する事があります。