サツマイモは生育期間が長く、蔓が畝の外側迄伸びて来るので、狭い家庭菜園では場所の確保に苦労しますが、秋の味覚でもあり、周りも喜ぶものなので作り甲斐もあります。わが家のサツマイモづくりはこんな感じでやっています。
/AomusiGarden
サツマイモの基本情報
ヒルガオ科、適応土壌酸度PH5.5-6、連作(OK)、生育適温20~30度
土壌はあまり選ばないサツマイモですが、窒素肥料の施し過ぎに注意が必要です。
栽培時期(わが家での作型)
わが家のサツマイモ栽培は5月中旬に苗を植え付け10月中旬に収穫です。苗を入手しても畝が空かないため、仮植しておいた苗を6月中頃植え付ける場合も多いです。 (栽培ごよみ参照)
サツマイモ-栽培のポイント
狭いわが家の菜園で何とか工面してサツマイモをゲットするまでのポイントです。
1.苗を仮植しておく
苗は適期に求めないと入手できなくなるので、とりあえず買って仮植しておきます。縦横10㎝間隔での密植ですのでわずかな場所で済みます。
2.玉ネギとの交互作付
玉ネギを収穫してすぐにサツマイモの植え付け、サツマイモを収穫したらすぐに玉ネギの土づくり開始というパターンです。玉ネギは根張りが浅くて土の消耗も少なく、サツマイモはたいした土づくりもしないため何とか間に合っています。
3.窒素肥料は施さない
窒素肥料は基本的に施しませんが、サツマイモはカリ肥料を与えるとイモの肥大が良くなるので、硫酸カリを少量施します。肥料は、むしろ玉ネギ栽培での残肥が多く残らないように気を付けています。
4.畝は黒マルチ張りで高畝
加湿を避けてふかふかで根の張るスペースを多くする為に高畝にして黒マルチを張ります。畝間に水が溜まらないように注意します。
5.蔓返しをする
蔓から出た根が周りに根付かないように、蔓返しを適宜行います。
6.収穫は適期にする
収穫が遅れるとイモが巨大になっていることがあるので、時期の見定めが大切です。試し掘りすることもあります。尚収穫したサツマイモは寒い場所に置くとすぐ腐れるので、夜間も含め10℃以上で昼間暖房などで高温にならない場所に、段ボール箱に入れて保存すれば長持ちします。
栽培手順
準備するもの
①苦土石灰
雨で酸性に傾きやすい土壌を、アルカリ性の苦土石灰を混入することで酸度の調整をします。又カルシュームとマグネシュームの補給にもなり、これら微量要素の欠乏による生育不良を防止します。苦土石灰には粉状と粒状のものがありますが、粒状が風に飛ぶことが無く、健康的で扱い易いです。
②サツマイモの苗
サツマイモの苗は種イモから出た芽が25㎝位になったものを掻きとったものです。4月末頃から5月にかけてホームセンターなどで売られています。販売期間は以外と短く、遅くなると無くなる可能性があるので早めに買った方が安心です。畝の運用の都合で植え付けが遅くなる場合は、適当な場所に仮植しておいたものを使っても可能ですが、できればスラリとした良い苗を植えたいものです。品種はネットリ系が好きなら紅はるか、ホクホク系なら紅あずまでしょうか。どちらもホームセンターなどで主力に扱われています。
土づくり
①苦土石灰の混入
定植の2週間前迄に鍬で土を良く耕して苦土石灰を混入しておきます。
苦土石灰の量は1㎡当たり100gとします。サツマイモの好む酸度は5.5~6.0ですので、測定して5.5を超えていたら半分の50gにします。
②元肥入れと畝立て
サツマイモは肥料分の多い土に植えると蔓ぼけと言って茎葉ばかり繁ってイモが太らない性質があるので、前作の残肥を考慮すれば元肥は与えない方が無難ですが、イモの肥大のためにカリ肥料を少しほどこしておくと良いでしょう。野菜を作ったことの無い土やサツマイモばかり作っていて、肥料分が少ないと考えられる場合は、窒素を少な目にしてカリを施すようにして調整するか、もしくはサツマイモ用の肥料を適量施しても良いでしょう。とにかく多肥は厳禁です。畝幅は80㎝とし、水はけ良くする為に25㎝~30㎝の高畝に整えます。
マルチング
サツマイモは水はけ良くふかふかで、畝の厚み(高さ)も必要ですし、地温も必要です。その為に黒マルチを張れば効果的です。
苗の植え付け
①棒で苗を差し込む穴を開ける
棒をマルチの上から畝に斜め30度位の角度で突き刺して穴を開ける。棒を斜めに刺す方向は畝の長手方向とし、深さは苗の節が3-4節埋まる深さとします。棒は8-10ミリの折れた支柱でも使えばOKです。もちろん全ての穴は同じ向きで開けます。(注)苗を植えこむ角度は真下に向ける方法もありますが、耕土の深さなど様々な条件を考えると斜め植えが無難だと思います。仮植苗の場合は仮植期間が長いとかなり根が出ています。その場合は穴に刺して植えられませんので、移植ごてを使って根を伸ばすようにして斜めに植え付けてからマルチングを張り、カッターで切れ目を入れてから葉を引き出すようにすれば良いでしょう。場所のないわが家ではこの方法になってきました。
②苗を植える
穴に苗を差し込み穴との隙間が閉じる様に押さえます。周囲も押さえる様にして植えた部分だけ低くなって水が溜まらない様に気を付けましょう。仮植苗を植え付ける時も同。写真は仮植から収穫日までの育ち方の記録です。
③水をやる
定植した後は土に落ち着かせるため、ジョーロで水をやっておけば一番安心です。
蔓返し
蔓が伸びて来て畝の外側迄広がると、その蔓の節から出た根が地面に根を張り、そこでもイモを作ろうとするので養分を分散して、肝心の畝内のイモの肥大に悪影響を与えます。それを防ぐために蔓を持ち上げ地面から根を剥がしてひっくり返すことを蔓返しと言います。既に根がたくさん出ている場合は切り落としておきます。
収穫
採り遅れると肥大し過ぎるので、10月中旬~下旬頃収穫します。収穫はまず蔓を根元から切り離してしまい、マルチも取り払ってから株の周囲の土を鍬で丁寧に除けながらやります。鍬でイモを切らない様に要注意です。サツマイモの収穫期は定植から数えて120~140日ですが、植え付ける時期が早い場合は、低温の為初期生育が悪いのか、意外と日数がかかり、反面植え付けが多少遅くとも、思ったよりは収穫時期は遅れないようです。
手入れ
サツマイモは強健な植物で、葉が多少虫に食われる程度で、わが家ではほぼ放置状態です。水はけ良くして、高畝で作るようにしています。
※追肥
追肥は必要ないです。葉が大き過ぎる時は、むしろ肥料の効き過ぎです。
※病害虫
サツマイモも蛾の幼虫類など(いも虫、ヨトウムシ他)の被害を受けることがありますが、致命的な病害虫で毎年必ず悩まされるようなことは無いようです。もし被害を見つけたら早めの薬剤駆除をしましょう。